映画「バジーノイズ」感想

映画「バジーノイズ」を観ました。

最初は桜田ひよりちゃんが出てるからという理由で観に行ったので、原作や他の出演者の方や話の内容などほぼ知らないまま観ました。ポスター見て雰囲気が好きだったのできっと好きな感じの話だろうな、とりあえずひよりちゃんの演技観たいから観に行こうって感じでした。
そんな状態で見たのに加えて音楽の知識ゼロ、さらに基本装備の語彙がやばい、えぐい、すごい、かわいいとかしかない人間の感想なので上手く伝えられる気がしないけど好きな映画だったので感想書きます。



1人でいることを選び自分の好きな音楽を作り奏でながら自分の世界で生きる清澄とそんな清澄の音楽に心奪われた潮。


ひよりちゃん演じる潮がめちゃくちゃぶっ飛んだ女の子でびっくりした。
深夜のようなほぼ明け方の時間帯にいきなりインターフォン鳴らして音楽聴かせてもびっくりだけどさらに部屋の窓ガラス思いっきり割っての登場も想像を超えるやばさだった。清澄仕事クビに加えて部屋退去になったけど退去時にあの窓ガラス大丈夫なのかっていらぬ心配してしまった。
でも窓ガラス割って潮が現れた時の清澄が、自分の世界が変わる予感を感じさせるような表情していてやばいと思ったけど好きなシーンだった。
終始清澄の表情がすごく良かった。基本無表情で感情も控えめな清澄だったけどそれがすごく自然だし本人から感じる雰囲気がめちゃくちゃ好きでした。清澄に関しては顔と重ための髪型と少し影のあるような醸し出される雰囲気が合いすぎてて自分の好みに刺さり過ぎて早々にこの俳優さんめちゃくちゃ好きかもってなってた。

演奏してる清澄の動画を勝手にSNSにあげてバズらせた潮の行動力にもびっくりだしこういうのがすごく今っぽいと思った。でも多分こういう自分の中では絶対あり得ないと思うことをいとも簡単に飛び越えてしまうような行動力のある人との出会いってすごく貴重で大切なんだろうなと思う。そういう意味では清澄にとって潮との出会いは羨ましいなとも思った。
いつも他人のいいねばかりを追いかけていた潮にとって清澄の音楽は初めて自分で見つけた好きなもの。そういうものって特別だし大切にしたいと思う気持ちは分かるなあって思った。



潮の大胆さや清澄の才能などにより清澄の世界も音楽も広がっていく様子が見えるのはすごく面白かった。音楽のことは全然分からないけど清澄が自分1人でパソコンで打ち込んでいた音楽が陸のベースが加わりさらに岬のドラムが合わさり、どんどん音に厚みが出て音楽が完成していくのはすごいなと思った。楽しそう。


清澄と潮の関係は音楽が繋いでくれているもので、恋愛のような恋愛ではないようなそんな関係が良いなと思った。実際は潮の振る舞いは古参ファンでしかなかったけど。
ベタベタな恋愛映画にならなかったのが純粋に音楽を楽しめて良かった。
EPが完成したときに1番に潮に聴かせたくて急いで帰る清澄可愛いなと思ったし清澄にとって潮は特別な存在になってたんだなって嬉しかった。



バンドの苦悩とか音楽業界のあれこれとか裏側は実際のところどうか分からないけど本当にこういうようなことありそうだなとか思わせるリアルさだったなあ。


ひとりでいれば面倒なことに巻き込まれることもないからこのままで良いと思ってた清澄がもう少しみんなと騒がしい日々を送るのも悪くないと思えたところや、潮にこれからも関わって良いか尋ねるところとかの台詞の言い回しがめちゃくちゃ好きでした。
最初の自分の世界で生きていた頃の清澄から潮に出会い色んな人や音に触れることでどんどん表情が豊かになる清澄が魅力的だったし優しい表情を見せたときがたまらなかった。

この映画で1番衝撃を受けて感動して大好きになったのがエンディングで歌っていた「surge」という曲。
初めてエンディングで聴いた時それまでの物語の流れもありめちゃくちゃグッと来ました。音楽も歌声も清澄の表情もめちゃくちゃ良かった。良すぎた。
帰ってからも余韻のまま配信されているsurgeを聴きました。劇場で聴いたのと少し違う?と思ったら違うバージョンがあったんですね。映画観て以来ずっとリピートして聴いてます。こちらも大好きです。
ただこれまでのストーリーを観てきてのラストでのあのライブだったからなのか、バンド演奏の迫力があったからなのか、映画館の大画面と音響で聴いたからなのか、理由は分からないけど映画館で聴いたsurgeは胸が高鳴ってドキドキしました。興奮した。これは映画館で観たい映画だなと思いました。

観終わってから清澄役がJO1の子だと知りました。びっくり。歌上手いの納得。光と闇の差をちゃんと感じる、こんなに惹き込まれる表情のお芝居をされるのは初めて知ったのですごいなあと思いました。
映画と全く話変わるんですが、ここ最近JO1を見る機会が多くて面白いグループだなと思いました。って言っても現状グループ名と数人の名前しか分からないような状態ですが…。この前出演していたトークィーンズが3人とも個性的で面白くてなんか気づけば録画を何回も繰り返して観てるなあとか。あとラジオを聴いたときドライブで聴きたい曲を聞かれてそれぞれ曲をあげる中「ドライブ中はお喋りしたい」って回答したメンバーいてそんなのありなのかって笑ってたら投票みたいなやつでそのまま選ばれてその後本当にお喋りが始まったのはめちゃくちゃ笑った。あれ誰だったかな。顔と名前も一致してないのに声だけのラジオは本当に誰が喋ってるのか分からないまま聴いてたけど終始楽しそうな仲良さそうな雰囲気が伝わって気づけば最後まで聴いてたなあとか。JO1って見て思った最近の近況でした。

メイキング映像観てると映画ってこうやって撮ってるんだとかこのシーン好きだったなとか色々思う。
映像がすごく綺麗だったし、キラキラしてた。青春の眩しさってこういうことか〜。潮の服がいつも可愛かったしなによりひよりちゃんの透明感がすごかった。本当可愛い。明るくて大胆で自由だけど人を惹きつける潮がすごく魅力的なキャラクターになってた。どこまでも真っ直ぐ。青が似合う。綺麗。
歌詞だっさって泣いてるところも信号待ちしながら歩く3人と笑い合うところも感情豊かな潮可愛かった、ひよりちゃんの演技好きだなあ。


音響にこだわった映画館とかで聴いたらもっと最高なんだろうなとか思いながら、この音楽は是非映画館で体感してほしいと思った。音楽映画だった。
時間が合えばもう一回観に行きたい。






音楽が好き、好きな形も種類も様々だけど好きという感情だけで突き進む青さが眩しかった。
色んな生き方があるしみんな生きるのが不器用だったけど、自分だけじゃないんだと思えただけでもほんの少し生きやすくなる気がする。

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