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罪悪感を感じた時

あなたは感じたことはありませんか?

患者さんに、『申し訳ない』と……

僕は、いつも感じていました。

もともと精神科の現場で作業療法をしてきたわけですが、
ただ、作業活動が好きだから、という理由で選んでしまったこともあり、
現場の問題に直面すればするほど、甘かったな、と思いました。

ですが、それ以上に感じたことは、
患者さんに『申し訳ない』と思い始めたことです。

僕自身の甘い気持ちに気付いてからというもの、
僕がやっていることに、エビデンスもなければ、
自信もこれっぽっちも湧いて来ない。

毎日変化のない患者さんを見送りながら、
もっと僕に出来ることはなかったのだろうか?

そう、思うようになっていきました。

そんな申し訳なさ、あなたも感じたことがあるかもしれません。

もっと知っていたら、
もっと技術があったら、
もっと結果が出せたら、

もっと、もっと、もっと……

辛くって、苦しくって、
僕はいつも内心逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。

こんなとき、あなたならどんな選択をしますか?

 ・逃げる
 ・苦しみに立ち向かう

僕は、最初に逃げました。

僕だから出来ることがあるはず。
だから、技術や知識が足りないのは、他の人に助けてもらおう!

そう思って、マネジメントの世界に足を踏み入れました。
28歳の時、僕は30歳で管理職になり、
治療は部下にしてもらうポジションを目指しました。

でも、結局どこか心に引っかかる部分が残っていました。


それが、患者さんを前にして逃げたこと。

自分が出来ないことで、患者さんに後ろめたさを感じるのは、
その気持ちになってみないとわからないものです。

ですが、そんな辛い気持ちなら、
ならないにこしたことは無い。

そう思って、僕は僕の経験や、その時の気持ちを
伝えるようになりました。


さて、僕の昔話はこのくらいにしましょう。

話題は臨床実習です。
あなたは指導者の立場です。

僕のような自己開示はハードルが高いと思います。
まずは、学生さんが自分で自分を落ち込ませる原因となる、
『罪悪感』がどこになるのかを探ってみましょう。


「臨床共育」の研究と実践の資金になります。論文化、書籍化のあかつきには、優先的に講義をしに伺います! あなたの情熱にありがとう!