楽屋花に関する対話篇
315 Production presents F@NTASTIC COMBINATION LIVE ~ CONNECTIME!!!!~ お疲れ様でした。
今回、自分の好きなアイドルである都築圭さんに初めて楽屋花を贈りました。
楽屋花を贈る際に行われた思考について、脳内の2人の人間による対話形式により、ここに記録を残しておこうと思います。
(楽屋花を贈る際のノウハウのような内容は一切ありませんので、ご了承ください)
花を贈るに至るまでの対話
※あくまでも個人の偏った思想に基づく内容のため、話半分でお読みください。
A→都築圭さんに花を贈りたいと思っている
B→思考をアシストする
A:都築圭さんに花を贈りたいという気持ちが強すぎるため、楽屋花を贈ろうと思う。
B:ではまず、花のデザインを考えましょう。
A:その前に、そもそも「人に花を贈る」とはどういうことなのかを、一度考えておきたい。
花を贈るということは、その人を祝福する意味合いが大きい。楽屋花の場合の祝福の理由は「出演祝い」になるのだろうか。
B:そうですね。楽屋花の多くには「祝ご出演」と書かれます。
A:しかし自分の気持ちとしては、今回のライブに出演したことだけではなく、都築圭さんの存在そのものに祝福を贈りたい。
B:それは勝手ですが、もはや「楽屋花」ではなくないですか。
A:そうかもしれない。しかし「アイドル本人に花を贈る」機会は滅多にない。こうした形式のライブは今後も開催されるだろうが、Altessimoが次にいつ出演するかはわからない。だから都築圭さん本人に花を贈るなら、今しかない。
B:わかりました。一旦楽屋花であることは忘れるということですね。
A:はい。一度「都築圭さんというひと・その人生・全ての日々を祝福する」という目的で、贈る花について考えようと思う。
B:その場合、あなたはどのような花を贈りたいのですか。
A:ここで選択する必要があるのは、「Altessimoやアイドル都築圭のモチーフを入れるかどうか」ということである。
B:Altessimoのカラーであるペールイエローや薔薇、蝶、音楽記号といったモチーフでしょうか。
A:はい。Altessimoのことを応援しているので、当然それらのモチーフを使用することもできる。しかし都築圭さんの全ての時間を祝福するならば、あえて特定のモチーフを使わないという選択肢もあると思う。
音楽記号は都築圭さん自身の象徴とも言えるが、個人的には、音楽は彼が生きる世界の基底そのものと捉えており、彼自身は楽譜上の記号に縛られる存在ではないと考えている。よって音楽モチーフを使わなくても良いのではないかとも思う。
B:何を言っているかはよく理解できませんが、わかりました。しかしそうなると、都築圭さんのイメージに繋がるデザインにするのが難しくなるのではないでしょうか。
A:正直、彼に直接繋がるデザインにする必要はないのではないかとも思う。しかし自分としては、都築圭さんのイメージに近い花を見て、自分の感情や祈りを昇華したいという思いもある。
B:では、直接的なモチーフは用いず、都築圭さんのイメージを想起させる花を作りたいということですね。そうなるとやはり、一番わかりやすいのは色ではないでしょうか。
A:都築さんの個人カラーは薄紫なので、せめてそれだけ採用できればと思う。これもアイドルとしての都築圭の色であり、その色を彼自身が好むかどうかは推し量ることしかできないが、彼の柔らかな印象には似合う色だと個人的には感じる。
B:では薄紫の花を、どのように配置しますか。
A:明確なデザインのイメージはない。都築圭さんから想起されるような、優しく繊細な雰囲気の花になれば良いと思う。
B:では全体的な雰囲気だけを伝えて、デザインはお任せするということですね。
A:はい。ナチュラルで柔らかな雰囲気の花になれば良いと思う。個人的には、花が窮屈に感じないように配置してもらいたいと思っている。都築圭さんは花の呼吸にも耳を澄ますと思うので。
B:かなり面倒臭いですね。わかりました。
では花の色以外のデザインについて考えていきましょう。
花に何か装飾を施しますか。楽屋花ではよくアイドルの絵を描いたパネルを見かけます。
A:確かにアイドルの絵を描いて飾るというのも選択肢ではあるが、自分にとってはアイドルの絵を描くという行為とアイドルに花を贈る行為は、別の感情を原動力としている。
絵は自分が見たい景色を見るために描くが、楽屋花は本人に見てもらうために作るので、自分の場合、花に自分の描いた絵を飾る必要はない気がしている。
B:わかりました。では絵は描かない、アイドルのモチーフは使用しないとなると、宛名パネルのみになりますね。
楽屋花を依頼した場合、装飾品を指定しなくても、テンプレートの宛名パネルを付けてもらえます。
A:しかし花も宛名パネルも任せてしまうと、自分が贈る意味が無くなってしまうように感じる。自分が唯一、直接祈りを込められるパーツとして、宛名パネルだけは自作したい。
B:怖いですね。わかりました。
では宛名パネルには何を書きますか。一般的には「公演名・祝ご出演・宛名・差出人」あたりが多いですが。
A:ここで問題となるのが、先に示した「都築圭さんというひと・人生・全ての日々を祝福する」という目的である。これを前提とすると、もう宛名さえあれば充分な気もする。
B:楽屋花として飾られた場合かなり意味不明になる気がしますが、大丈夫でしょうか。
A:一旦大丈夫ということにする。
それから差出人として自分の名前を記載するのも、あまり気が進まない。自分の存在を都築圭さんに知られる必要はないと思う。
B:それでは「ファンより」などと書くのはどうでしょうか。
A:しかし私は果たして「ファン」なのだろうか? 「プロデューサー」なのだろうか? どちらの面も持っており、この花を贈る自分をどちらかに分割することはできない。そのように考えると、無記名の方が違和感がないと感じる。
B:それでは「都築圭様」とのみ記載するのでしょうか。かなり気味が悪い可能性がありますが、大丈夫でしょうか。
A:一旦大丈夫ということにする。
B:わかりました。
依頼〜パネル作り
このような脳内の対話を経て、Sakaseruの牧まゆ実様に以下のように依頼しました。
この依頼をしたのが11月1日、楽屋花の情報が出た当日でした。
どれだけ超速で対話したのか。当日脳が焼け切れそうなほど常に思考していた記憶があります。
翌日お花屋さんからご返信を受け、装飾品を送付する〆切が約10日後と判明しました。
自宅でパネルを印刷すればそれで良いのですが、自作するにはパネル用の台紙や防水のためのラミネート加工など、さまざまな工程を踏む必要がありました。こうしたものを自作した経験がないため、できることなら印刷会社に依頼した方が安全だろうと判断。
その場合、修正が起こる可能性も含めると約5日後には完成品を受け取りたい。と考えると、パネルのデザインを入稿する期限はあと2日と判明しました。
↑無理では????????????? サイスタ開始カウントダウンじゃないんだから。
いや、やりました。本気なので。
絵を描かずに宛名と装飾だけであれば、それほど難しくはないだろうという目論見でした。
あと単純に「入稿」をやってみたかったので、やりました。
注文した翌日は、ひたすらパネルのデザインを考えていました。
自分のやりたいこと、贈りたいものと、花のデザインをどのように組み合わせるかということを考えすぎて、多分ちょっと発熱していました。
長考(一日)の結果、デザインにポプマス衣装を取り入れることにしました。
私は都築さんのポプマス衣装「ゼーレ・シュピーレン」が大好きです。
元々Altessimoを決定的に好きになるきっかけとなったのが開始直後のポプマスであったこともありますし、デザインがあまりにも良い。
そしてこの衣装についていた衣装説明文が、これ。
良すぎませんか? これって全ての話をしてくれていて............
こういうことなのですが。
都築圭さんは、彼が強く惹かれた人や音楽を惜しみなく愛し、その愛情を真っ直ぐに伝える人ですが、その相手に対して自分の望みや願いを決して押し付けることのない人だと思っています。
そこにこそ彼の抱える孤独と哀しみがあり、今回のファンコンではそんな彼の在り方を大きく動かす物語が展開しているので、ファンコンのストーリーを読んでください。頼みます。これは本当にすごいことなんです。
そういう感情もあり、自分にとってこの衣装が都築圭さんへの感情の象徴の一つとなっているため、このゼーレ・シュピーレンをデザインに取り入れようと決めました。
ポプマス衣装は全て個人カラーを基調としているので、依頼した薄紫の花にもきっとぴったりだろうという判断でした。
一日中唸りながらデザインを作成し、さまざまなことを同時進行で一から学びつつ、なんとか入稿しました。
数日後にパネルが到着。
でかくないですか?!?!!!!
Sakaseruさんのサイトにあった楽屋花のパネルの最適サイズに合わせて作成したのですが、自分の手元に来ると大きさにびっくりしました。
というか、公演名も差出人も書いてないからでかく感じるんだろう。この情報量の少なさでこのパネルにしなくても良かったんじゃないか? いやもう知りません。止まれないので。これでいきます。
ちなみにナチュラルな雰囲気を出すため、名前のフォントでかなり迷いました。
最低料金の不足分を考えると値段は変わらないので、他候補のフォントでも作ってもらいました。
う〜〜〜〜〜ん、どうしても「都築圭」って角張っているので、どのようなフォントを使っても硬い印象になってしまうような。
英字にすれば良いのか? でも私は「都築圭」という漢字表記の名前そのものに美しさを感じているので、それは入れたくて............
こういう経緯を経て、結局手書きフォントの1枚目を採用し、お花屋さんに贈りました。
もう何が良いとかわかりません。でも本当の手書きで作ったらちょっと生々しすぎる気がするし、自分が贈ったという主張を自分の文字によって行いたくない気持ちもあるし、間を取るとこれになった。
何もわからない。この思考の流れも、側から見たら本当に意味がわからないだろうなと思う。デザインができる人から見たら本当にうんざりされそう。すいません。何もわからなくて............
完成〜発送
一週間ほどして、お花屋さんから完成の写真が届きました。
美しすぎる..................................................
本当に、私の見たかったお花の印象そのまま、ほれ以上で、驚きました。
ナチュラルなアレンジがお好きというプロフィールを拝見して依頼したのですが、それにしても本当に好きな配色とお花選びだった。嬉しい.........。花もとても自然に配置されていて、きっと都築さんもその息遣いに耳を澄ましてくれることだろう。(怖がらないでください。私は本気です)
宛名パネルも、良い感じに馴染ませてくださっている。クリーム色のお花もあって、本当にポプマス衣装の雰囲気に近くて嬉しい。
完成したお花は無事、幕張へと発送されました。
ちなみに今回、宅配便で時間指定して発送してもらったんですけど、みなさん宛名ってどうしたんですか?
「楽屋気付」の後って基本的に贈る相手の名前を書くと思うんですけど、今回の場合って「都築圭様」って書いて良かったんですか? ヤマトの伝票に。
私は日和って「楽屋気付」で止めました。私は弱い。いやそれで良いだろう、多分。
アイドルの名前を書いた人が無事に届けられたのか、いたら教えてください。
ファンコン当日
土曜日から現地で公演を観る予定だったので、入場前に楽屋花の展示エリアに行きました。
あった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
う、嬉し〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。こんなに嬉しいことがあるんですね。
自分が贈ったものがちゃんと目の前にあって、ちゃんと全部現実で良かった。8thとファンコンの間の熱に浮かされた幻覚のような感覚の中で作業をしていたから.......
本当にポプマス衣装の色合いだ。嬉しい。ありがとう。
2日間でたくさん写真を撮りました。不審者ですみません。ほとんどお任せで作っていただいた花なので、選ばれたお花やデザインをじっくり見たくて.......。
Altessimoのエリアは本当に色々なデザインが施されたお花がたくさんあって、見ていてとても楽しかった。皆さんこれを2週間で依頼したんですか? ちょっと凄すぎる。楽屋花打ち上げをしたほうがいいと思う。
自分の贈ったものは結果シンプルなデザインのものになったが、このお花の中の一つを贈ることができて本当に良かったと思います。
B:結局「都築圭さんというひと・その人生・全ての日々を祝福する」という目的は、達成されたのでしょうか。
A:わからないが、こういうのは思考した過程が大事なので、満足です。
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