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オータツBLOG 2023年3月号 第14回 「空冷チラーのレンタル」

春を迎え暖かくなり、そして暑くなってくるそんな季節のサイクルに入ります。
毎年この時期からチラーのレンタルの問い合わせが急激に増えてきます。
(後述の豆知識(チラーとは? チラーの機種選定に関して)も是非ご覧下さい)
そんな中、オータツがどんな事でお役に立てるか事例も含めてご紹介します。

以下が主な問い合わせ内容です。
1、既設チラー装置の故障時の代替え対応
2、既設チラー装置の定期点検や修理時の代替え対応
3、夏季の既設チラーの冷却能力増強対策
4、循環冷却水温度の上昇対策
5、夏季の空調設備の冷却能力増強対策
6、工場作業所内、大型イベントの大空間空調設備対応

保有レンタル設備一覧

★ 保有レンタル機の特徴と対応出来る事
1、屋外仕様 / 空冷式なので、設置スペースさえあれば既存設備に組み込む事が容易です。
2、高圧ガス保安法で法定冷凍トンが20t未満/台の場合は役所へ届出は不要です。20t以上のご要望がある場合は並列運転する事で届出が不要になります。
保有機の最大能力は法定冷凍トン19.98 = 冷凍能力144kW(出口冷水温度+7℃@周囲温度35℃の条件下)です。(20t未満ですので届出が不要です)
3、ブラインチラー出口温度設定:−10℃〜+16℃まで
  ブラインチラー入口許容温度:+26℃
  冷水チラー出口温度設定:+5℃〜+30℃まで
 (一部機種のヒートポンプ機能では+25℃〜+50℃)
  冷水チラー入口許容温度:35℃
 (安定運転後の連続運転時の戻りの推奨温度)
  *上記温度条件から外れる場合は別途ご相談下さい。
4、大型エアハンドリングユニット(AHU)と組み合わせる事で大空間の冷房設備として活用出来ます。
5、チラーシステム構築に必要な配管ホース、Y字管、バルブ、ポンプユニット、バッファータンク、動力盤、電源トランス等もレンタルします。
6、突発トラブルに対して全力で緊急手配を致します。
7、技術ヒヤリング、冷却能力検証、システム配置フロー図、現地調査(要協議)、御見積りまで無償対応します。
ご契約後は運送、現地据付立会い、運転指導員派遣、試運転立会いに対応します。

チラー在庫保管風景
アクセサリー関係在庫保管風景

★ レンタル事例(納入〜試運転調整)
既設チラーの突発トラブルに緊急対応

システム配置フロー図(所掌範囲、機材/配管/電気仕様)
納入
荷下ろし
既設配管側 IN/OUTにホース接続
チラー側 IN/OUTにホース接続
電気配線
ホース並列敷設、試運転調整
目標温度設定確認(チラー機側表示パネル)

★ チラーを活用した様々なソリューション例
1、老朽化した既設水冷却塔の能力増強対策

2、老朽化した既設水冷式エアコンの能力増強対策

3、循環冷却水温度の上昇対策

4、AHUと組み合わせた大空間の冷房設備

この他、多岐に渡る応用も頑張ってソリューション提案します💪

★ 豆知識
◎ チラーとは?
「チラー」は、水を循環させながら連続的に冷やし続けることが出来る装置の総称です。具体的には装置内に主にコンプレッサー、凝縮器、冷却器(空冷/水冷)、膨張弁、蒸発器を用いて冷媒を循環させることで冷却を行います。
英単語の「chill = 冷やす」という意味からチラーと呼ばれています。

「冷媒」は、熱を低い所から高い所へ移動させる為に使用される流体の総称です。冷媒の主流である代替えフロンは、常温では気体ですが、圧力をかけると液体になり、圧力を下げるとまた気体に戻るという特性があります。

チラー装置における冷媒の役割は「熱を運ぶ」事です。
1. 常温・低圧冷媒ガスを冷媒コンプレッサーで圧縮し、高温・高圧冷媒ガスにして凝縮器(コンデンサー)に送り込みます。
2. 凝縮器(コンデンサー)は空冷ファンで外気を吸い込んで、この高温・高圧冷媒ガスを冷却し常温・高圧冷媒液に形を変えます。
4. 常温・高圧冷媒液は膨張弁(減圧弁)を通じて減圧され低温・低圧冷媒液に形を変えます。(冷媒が常温→低温になるのは、例えば、二酸化炭素が圧縮され作られているドライアイスが膨張すると冷やされるのと同じ原理です)
5. 蒸発器では、この低温・低圧冷媒液で被冷却対象(冷やしたい物)と熱交換されます。この低温・低圧冷媒液は、夏のアスファルトに撒く「うち水」そのものです。熱を奪った低温・低圧冷媒液は、蒸発(気化)して常温・低圧冷媒ガスに変わります。
6. 常温・低圧冷媒ガスは冷媒コンプレッサーに入って行きます。(→1へ)。
この様に冷媒の液化と気化のサイクルを連続的に繰り返しながら冷却し、熱を運ぶ役割を果たします。
(以下空冷式冷凍機のフロー図参照)

「ブライン」とは、凍結点が水よりも低い冷媒で、チラーで冷やしたブラインをブラインチラーと呼びます。

◎ チラーの機種選定に関して
チラーを選定するに当たって重要になってくるのがチラーの性能、冷却能力です。冷却能力とはチラーが被冷却物(冷やしたい物)をどの程度冷やすことが出来るかという目安になる重要な数値です。

冷却能力は、通常W(ワット)やkcal/h(1kW=860kcal/h)で表します。この数値は熱媒体、容量、配管距離などの各種の条件により算出されます。しかし、被冷却物の自己発熱がある場合や室温との差が大きく吸熱の程度が大きい場合など、他にも各種要素があり厳密には把握しにくい面もあります。
レンタルに関しては既設の代替えとしてのニーズが多いので、その既設チラーの仕様と同等のものをご提案するケースが多くなります。
そういったお引き合いは最低でも以下の情報が必要です。
* 代替え対象となる既設機の仕様書
* 実際の入口/出口の流体温度
* 流量
一方、そうでない場合でも必要な冷却能力の検証から考察しご提案致します。
いずれの場合でもオータツは、先ずはお客様から技術ヒヤリング → 必要な冷却能力の検証 → システム配置フロー図(所掌範囲、機材/配管/電気仕様)の提示→ 御見積りという流れでアクションします。

オータツは、ユーティリティー設備全般においてその課題に合った仮設機材やシステムをレンタルで多岐に渡り対応出来る様、現調、簡易設計、調達、現場SVまでトータルでコーディネートします。💪
ご入用お困り事がございましたら何でも気軽にお声掛け下さい!!次回ブログレポートもどうぞお楽しみに!

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