オータツBLOG 第31回「開放式クーリングタワー（水冷却塔）
クーリングタワーは、ご存知の通りプラント工場には複数台あり、一年中必要不可欠で重要な設備です。
今回は大規模〜小規模のもの、興味深い提案のものを「セルの拡張システム編」「小型単体編」「コア部品の設置編（動画あり）」の三つの事例で紹介します。
どれもお客様のお役に立てたと思いますので是非ご覧下さい💪
★ レンタルのニーズ
１、急な故障
重故障、腐食、汚損、破損による使用不可、能力維持が不可時の代替えとして
２、計画的な施し
更新、移設期間中の代替えとして
３、キャパオーバー
イレギュラーに既設機の能力を超える水量と水温で流入した時の補完として
★ 「セルの拡張システム編」の事例、ラインアップ仕様
評価：⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
拡張とは、水冷却塔のセル（以下の豆知識参照）を繋ぎ合わせ、お客様の要求仕様に適う様に拡張していくやり方です。
以下の2機種のセルがレンタル可能で、要求仕様に合わせてそれぞれを連結して拡張する事により、システムとしてより大型仕様にも対応出来ます。
豆知識：セルとは？
仕切りで区切られた単独のその1ユニットで、冷却塔として運転できる最小単位の事を言います。
◎ 型式03Sシリーズ（動力22kW/セル）
レンタル範囲：水冷却塔本体、敷鉄板、架台、足場・・等々
レンタル&一部販売範囲：発電機、分電盤、制御盤、水槽、ポンプ、ホース、継手、バルブ・継手類・・等々
◎ 型式07Sシリーズ（動力7.5kW x 2~4基搭載/セル）
レンタル&一部販売範囲：03Sシリーズと同様
★ 「小型単体編」の事例、ラインアップ仕様
評価：⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
型式：MT-80L1（動力2.2kW/台）
✅ 小型単体の水冷却塔の事例は以下ブログからもご覧頂けます。
★ 「コア部品の設置編（動画あり）」の事例
評価：⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
「コア部品」とは、水冷却塔で一番負荷がかかり、その分故障リスクの高い減速機となります。よって水冷却塔本体をレンタルするのと比べて比較的短納期・安価で対応可能です。
本件は、設置の手間やコストを勘案し、減速機のみでなく羽根も含めたセットでレンタルしました。
足場、親綱、ハーネス着用の安全対策実施
試運転中に減速機とモーター（既設流用）の振動測定をして、異常なしの確認後にお客様に引き渡しました。
＊減速機と羽根のラインアップや仕様表のご用意はございません。
ご入用の際は都度お問合せ下さい。
⚠️ 所掌範囲
オータツは建設業許可を有していません。
上記の「セルの拡張システム編」「小型単体編」「コア部品の設置編」の全ての設置作業において、SVのみの対応だけでなく、設置作業を求められる場合は、お客様と協議しコンプライアンスの範囲内でフレキシブルに対応します。
★ コラム
✅ 水冷却塔とは
身近なものに例えると、室内のエアコンと繋がっている室外機の様に、室内の熱を室外に放出する（放熱）する役割を担うのと同じ理屈です。
水冷却塔は、その役割を水の蒸発を利用して水を冷却する装置です。
手のひらや腕にぬるま湯やアルコールをつけて息を吹きかけるとヒンヤリすると感じますよね？これは気化熱（蒸発熱）といって、ぬるま湯やアルコールが蒸発する時に周囲の熱を奪っていくからなのです。水冷却塔はこの原理を利用し、水自身の温度を下げていきます。
✅ 水冷却塔の用途
水冷却塔は工場では、主に機械や素材などの熱負荷側を冷却水で冷却する目的で使用され、その過程で熱負荷機で温められた冷却水の温度を下げて適切な温度に保ち、それを廃棄せずに再循環出来るようにするための設備です。
✅ 水冷却塔の構造
気化熱（蒸発熱）の仕組みを最大限に利用するため、内蔵の水シート型の熱交換器（充填材）の表面に温められた冷却水が均一に散布され、伝い流れている時に外気と効率良く接触できる様に、表面面積（＝接触面積）が大きくなるように工夫して作られています。
更に、ファンを使って風を強制的に（直接）水に当てることで蒸発を促進させ、大きな冷却効果が得られるように設計されています。
オータツは、ワンストップ対応を理想に、ユーティリティー設備全般〜一般汎用機まで、各種の仮設機材を与えられた課題に合わせて検討し、レンタルで多岐に渡り対応できる様、コンサル、現調、仕様検討、簡易設計、調達、現場SVまでトータルでコーディネートし最適なシステムフローを構築します💪
オータツブログの記述は、配信開始以来全てオータツが実際に手掛けたレンタル実績ベースの内容です。
ご入用、お困り事がございましたら何でもお気軽にお声掛け下さい！！
次回のブログレポートもどうぞお楽しみに！
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製造プラント向け レンタルソリューションのオータツ
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