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百合漫画オタクだけど『きたかわ』が好きじゃないから肩身が狭い話

こんばんわ。とてもお久しぶり、深夜区トウカです。Twitter(現X)で細々と暮らしていました。

まず謝罪をさせてください。「『新作漫画遭遇記』を毎月連載にする」という宣言しましたが、毎月連載どころか記事を出すことすら四ヶ月ぶりという始末。
本当に申し訳ないという気持ちでいっぱいです。すみませんでした。

そして久々の更新なのですが、少々愚痴っぽい話題になります。明るい話題ではないですが、しばらくお付き合いください。

なお、本記事は「きたない君がいちばんかわいい」のネタバレを含んでいます。それに留意した上でお読みください。


「きたかわ」が覇権を取っている

いきなりですが、本題です。

私は百合漫画が好きで、2021年ごろから「コミック百合姫」を購読しています。
「百合姫(web含む)」連載作品で好きな作品は「わたゆり」、「きみ死ぬ」、「平良深姉妹」、「陰ギャル」等。
今一番楽しみにしているのは「ぜんこわ」です。

比較的普通の百合漫画好きによるラインナップ、という感じだと思います。

ところで、雑誌「コミック百合姫」でまにお氏が連載していた漫画に「きたない君がいちばんかわいい」というのがあります。

簡単に説明すると女の子がもう一方の女の子にゲロ吐かされたり首絞めたりする過激なところを攻めて人気が出た百合漫画です。

この漫画は2022年に連載が終了し、四巻しか出ていませんが(百合漫画界ではそれでも長い方ですが)、今現在でもとてもファンの人が多い。

むしろ、ファンの数はだんだん増えているような印象すらあります。

例えば、去年11月のとあるツイート。

これは京都大学百合文化研究会さんというところのツイートです。

漫画の一場面を看板にして、それが学校の窓から突き落とそうとしている場面なのでそれを再現するような感じで配置されていますね。

まあそれはどうでもよくて、見るべきは反応の多さです。2024年5月29日現在いいねが1.8万件、RTが2,700件ほど。

これは完結後の漫画、しかもアニメ化もしていない百合漫画と考えると驚異の数字でしょう。

また、作者のまにお氏は自身のTwitter(現X)にてたびたび重版がかかっていることを報告しています。

このように、現在の百合漫画界で「きたかわ」は覇権を取っているわけです。

しかし、私はこの漫画がそんなに好きではない!故に肩身が狭い!

という話をしていきます。

肩身が狭い

「百合が好きなんです」と話して、「ああ『きたかわ』自分も好きです」みたいな返答が返ってきた時があります。

正直言って、苦い顔にならざるを得なかった。

なぜなら、私は「きたかわ」がそんなに好きじゃないからです。

どうして「きたかわ」をあまり好きになれないのか。
その理由は大体オチのせいです。

この漫画には山場があって、真ん中でいじめていた主人公といじめられていた女の子の関係が逆転します。
そこは良い。そこまでは割と好き。

問題はその先。
その二人は結局学校には戻れないことを悟って二人で逃避行するのですが(これ自体は百合漫画だと割と見る展開です)、最終的にこの二人は彷徨った末に公園で凍死してなんか良い感じに死後の世界が描かれて終わります。

それが私にはぶん投げエンドにしか見えなかった。

これが丁寧な心情描写とゆっくりとした絶望の描き方があったなら別ですが、そういうことはなく、取ってつけたような「なんか良い感じ」のエンドで幕を閉じるのです。

それが私としては気に入らない。

ですが、同じ百合好きの間では「きたかわ」の話題が盛り上がっているし、初対面の百合好きな人にはとてもこんなことは言えない。

ということで、百合好きの中でも私は今非常に肩身が狭いです。

ファンに対するちょっとキツめの私見

さて、私があまりこの作品を好きになれない理由をお話ししました。
正直、展開の好き嫌いくらいなら分かれるでしょうからそこまで肩身が狭いとは思いません。
つまり、それ以上にキツいことがあるのです。

それは、「きたかわ」ファンに対する(あくまで)私見です。

私は「『きたかわ』が好きな人は本当に百合が好きなのだろうか」という目線を持っています。

というのも、「きたかわ」は嘔吐や首締めなどエロティックな要素が多分に含まれており、それが多くの人を惹きつけていることは間違いないのです。

それに加え、この漫画はまあまあエロ描写があります。
乳首くらいは出ますし、かなり間接的ではありますが行為の描写もあります。

何が言いたいか。

「きたかわ」が好きな人ってそういう要素が好きなだけで二人の百合的関係が好きなわけじゃないんじゃないの?

さらに付け加えると、「きたかわ」は女の子が女の子を恋愛的に好きになる紛うことなき百合漫画ではあるのですが、恋する心情やゆったりとした感情の変化を細かく描いた作品ではありません。

つまり、「きたかわ」は百合漫画の中でも比較的「女の子同士の恋愛が発展していく」という軸が薄い作品なのです。

なのに、それを持ち上げて「百合漫画」好き?
それ本当?

と、かなりキツい言い方になってしまいますが思ってしまうのです。

もちろん、この作品のファンに本気で百合が好きな人が大勢いることはよく分かっています。

そして、百合好き以外の人がこの作品を好きになったって全然良いのです。

ただ一言。

本当に「百合漫画」として「きたかわ」が好きなのか、一度自分の胸に問いかけてみてほしい。


以上、ずっと思っていたことでした。

今北産業

「きたかわ」というエロティック百合が人気。
けど私はそうでもないので肩身が狭い。
本当に百合漫画として「きたかわ」が好きなの?

あとがき

復帰一発目のnoteがひじょ〜〜〜に愚痴っぽい記事になってしまいました。
本当はもっと明るい内容、例えば漫画やアニメの紹介だったり、あるいは考察なんかがやりたかったのですが、どうしても筆が進まないのです。
また読者の人を騙すみたいになるのは嫌なのでここで言いますが、多分noteの更新頻度は以前までのようには戻らないと思います。
現在、私はモチベーション的な問題、他に取り組んでいることから時間がないという問題、両方を抱えています。
それは恐らくすぐには解決しないものですので、ここでお伝えすることが誠意だと信じ伝えさせていただきます。
もう一つハッキリさせておくと、辞める気は全くないです。ただ、しばらくはモチベーションが高くなった時だけ更新するスタイルが続くかと思います。
紹介したい漫画はいっぱいありますし、アニメ系記事でも前から構想しているものがあるので急にガッと書くことがあるかもしれません。
とりあえず自分としてはこのままなんとなくフェードアウトしていくのが一番嫌だったのでとりあえず一つ記事を出せて嬉しいです。
百合豚な私ですが、良かったら応援してください。
それからまにお先生、あなたの描く絵やキャラは大好きなのでVtuberの真似事をして承認欲求を満たすのはさっさと辞めて百合漫画で傑作を描いてください!
まにお先生の活動を応援しております。



ここまでお読みいただきありがとうございました。


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