僕なんかがやるようなことではないのはもちろんわかっているんですよ。
どうやればうまくなれるか。なぜうまくなるのか。
ってことでyoutubeにアップされました。こないだのTEDxKAGOSHIMAです。関係者の皆さん、お忙しい中本当にありがとうございました。英訳はまた改めてでるそうです。アレックスがんばって!(笑)
ということで振り返っての感想。
えっとですね。ひとまえでおしゃべりするということでこれでも色々考えたんです。たこやきをどういうふうな切り取り方してしゃべろうかなあって。んで、お客さんとかに色々相談してみたんです。
そしたらなおちゃんに言われたんですよね。
「たこやき屋としての話は前に(PechaKuchaで)聞いたし、こんどはおとうさんとしての話が聞きたいかなあ」って。
なるほどなあ。そういうもんなのかもなあ。
ということでお父さんと息子ってテーマで話すことにしたんです。
お父さんというのはなかなか難しいもんなんですよね。特に昔とは求められてるものが結構違ってきてるなあってのが実感としてあるんで。
で、なんで違ってきたのかなあってところから考えることに。そうなると考えるのは時代背景ってことになったんですよね。じゃあということで社会学の観点から昔と今のギャップを紐解くことにしたんです。
幾つか読み漁ったりいろいろ話したりして気づいたポイントがありましてね。それは、
1.親ができることを子どももできるようになることの価値が下がってきていること。
2.親の事業を継いだ同世代の友人の、ぶつかっている壁は「イノベーション」。
3.学校の勉強ができる人よりもコミュニケーション上手な人のほうが幸せそうなこと。
4.親が子に何かを上手にさせようという意識は高まっているけど、同時に子供の将来に対して悲観的な声も多い。
そしてなによりこれは大きい問題だなあと思ったのがこれ。
5.自分のほうがうまくできるのに、っていう人の多くが競争で敗れ去っていること。
贅沢なんですけど息子にはなるべくなんでも上手になってほしいと思ってるんですよね。かえるの子はかえるなのに、勉強にしろ運動にしろコミュニケーションにしろとにかくぜんぶについて欲張ってしまう。
でも大人を見てると、上手だからといってそれが結果的にうまくいってないってことも多いんです。残酷だけれど。そして上手なのに評価されないってなった人のプライドのこじらせ方は危険だなあと。ついていけなくなって友達がひとりひとりと離れてしまったりする。
そこまで気づいて僕の「言うべきこと」が決まったんです。それは、
「これからは今まで以上にコミュニケーションが重要。そしてコミュニケーションそのものが上手であることよりも、好きなもの繋がりで自然発生するコミュニケーションのほうが面白いし価値が高い」
ということ。
そしてそこからはこの骨のところを邪魔しないように15分くらいになるよう肉付けしていったわけです。
「好きこそものの上手なれ」
親が子どもに残せるものなんて、この言葉だけで十分なんじゃないかな。正直なところ、そういう思いだけでしゃべった14分でしたよっと。
あーきんちょうした(笑)
参考図書(一部)。
「教えるということ」。
「14歳からの社会学」。
「学校ってなんだろう 教育の社会学入門」。
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