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遺し先がここだなんて

「見たい映画あるねんな」と子に提案すると、「じゃあ、今日の夜に家で見よう!」とお小遣いでポップコーンを買ってきてくれた。計画的にプランを考える姿を見ると、自分の遺伝子が受け継がれているとひしひし感じる。

「映画館みたく暗くして見たい」というので、電気を消す。ポップコーンも4つの皿にわけて配ってくれた。

いつのまにか猫もリビングに集まった。

休みの日、21時から同じ映画を家族で見た。

幸せだと思った。伝えなきゃと思った。

だから、映画が始まる前に
「こんな風にみんなで映画を見れて、私は幸せ」
と、めっちゃ勇気を出して言った。

子らには毎日おはようと共に「愛してるよ」と惜しげもなく言えるのに、夫には、どうにもこうにも恥ずかしくてその類の言葉はなかなか言えない。

その言葉を伝えなかったことを死ぬ間際に後悔するだろうか。

今はまだ小っ恥ずかしくて言えない、でももし5分後に死んでしまった時のためにせめてここに遺しておく。遺し先がnoteだなんてなぁ。でも、思ったことはやる性分。

この人と結婚してよかったと心底おもってる。

昨日映画を見始めた瞬間にものすごくそれを思った。心の底からこみあげてきた。

たぶん結婚して12…3年?私はいっつもいつ結婚したのか覚えてないし実はこれまで1度も結婚記念日も祝ったことがない。

でも決めた、次の結婚記念日は祝おう。結婚した記念の日を祝おう。誕生日の時みたいに、部屋を盛大に飾りつけよう。

私はこの人と結婚してよかったと、心底思ってるのだ。

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