十四字詩 冬夜

珈琲の香をつけて街去る

冬夜の犬大人しく引かれ

投げ捨てた包丁が錆びた

餅焼けないストーブをもらう

人肌が恋しいとは言わない

どれも穴が開いた靴下で

インスタントコーヒーいらない

綻びたクモの巣すきま風

月見上げたらあなたの顔だ

#十四字詩 #七七

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