定期開催(月1回)スペースのコンセプト、ビジョンについて
はじめに
この記事では2023年4月からはじめた月1回の定期開催スペースのコンセプトや目指しているビジョンについて説明させていただきます.
契機・きっかけ
きっかけはhttps://twitter.com/daaaan11 小段さんに相談したことだったと思います.そして小段さんがZoomで実施している「話を聞いてもらう場を作る」ということに救われた自分自身を感じ,「同じような志を持つ仲間たちと何かできないか・・・」と漠然と悩み,考えました.
僕自身は卒後教育をテーマに研究や臨書実践に挑戦中の身であり,職場内でも定期勉強会(現在:作業療法理論サークル)を何年も前から実施しています.ですが職場内では,その職場環境の中での疑問や問題解決というものに留まりやすく,取り組める実践の限界も同時に感じてきていました.
「Twitterの仲間達ともっと議論したり,意見交換を気軽にできる場を作れないだろうか」.そのように考えをまとめ,スペース企画を思いつきました.
よくあるスペースの種類分け
スペースといっても自分の印象としては大まかには2種類あるような気がしていました.
①人気ツイッタラー達がテーマを絞って話をしていて、それを聞く構図.
こちらは時々リスナーも参加します.いわゆるラジオ形式であったり,場合によっては講義のようなお堅い感じにもなります.
②少人数で仲の良い人たちがダベっている構図.
こちらは対面の「普段のおしゃべり感」があります.リスナー急にスピーカーに参戦したり,テーマもころころ変わったり,決まっていなかったりとカオスです.
話は変わりますが,皆さんは普段の臨床相談はどのようにやっていますか.①のように議論の中心人物が常に会話をしていますか.それとも②のように自由な感じで話していますか.
スペースというオープンな場では臨床相談のような話はできませんが,それでも活発に自分の相談事が話せたりするためには,コンセプトが①に寄りすぎていては,リスナーは受身的になり,自分の関心事を気軽に話すことはできないと思います.ですがあまりにも②に寄りすぎていては学びが見えにくいとも思いました.
テーマと時間、それに合ったゲストスピーカーを決めて話をするけど,テーマに関する話題から生まれてくる様々な意見・疑問・相談・質問に派生しても良いという雰囲気作りと展開の柔軟性が必要だと感じました.
コンセプト
ということでここまでの話をまとめて,僕がスペースで作っていきたい場というのは,,,
「なるべく皆さんが気になりそうなテーマについてお話できる人を呼んで一緒に話すから,良ければ誰でも気軽に入ってきてね」
というゆるふわ構図になりました.
これでいいのか.よくわかりません.ですが,出来る限りあまり緊張感を与えないような場にしていきたいという思いがあります.リスナーの方にも入ってきてもらい気軽に話しをしてもらいたいという思いから,録音もしておりません.
また,このコンセプトはどちらかというと前項の②に近いと感じるかもしれませんが,せっかく聞きに来てくれたリスナーに何か「ギフトできること」があると思っていて,それが次のビジョンの話に繋がるかなと考えています.
ビジョン・目指している場
「ギフトできること」とはスペースに参加したリスナーが「自分ならこう行動しよう」という学びや内省に繋がること.
そしてこの参加歓迎型スペースを展開することで,時には質問したり,対話に参加したりする中で,
職場だけではどうしようもなかったことを相談・解決できる
ということができたらいいなと思っています.どうしても職場の中からの視点だけではアイデアに限界がありますが,職場の外の視点を加えた相談や議論が可能な場にしていきたいと考えています.また,将来的なビジョンとして,
新しい卒後教育の形態の1つ
というのはあまりにも主語でかすぎで目標が高いかもしれませんが,そんなことを夢見ています.
従来,養成校卒業後に何を学んでいくのかは職場の方針が大きいです.ですが,こういったオープンな場で情報交換や交流する機会を作っていくことで目の前のクライエントに還元できる.そんな風に喋れる場があったら素敵じゃないかなと考えた次第です.
・・・と気合を入れているものの,すぐに廃れて身内の談話スペースになったら、それはそれで良いコミュニティかなとも思ってます(笑).
注意点
当然ですが,クライエントが特定可能な個人情報などを共有することは絶対に禁止です.オープンな場であるということを踏まえた内容に限定することは絶対です.
最後に
僕が新人の頃は,自己研鑽しようと思ったら,休みの日に県外まで行くのが当たり前でしたし,自分から相談しなければ業務もあまり教えてもらえませんでした.時代は変わり,今ではWebやオンラインで勉強することができたり,有名なセラピストの方と容易にコンタクトが取れるようになりました.
しかし,職場外の方の実践や学びが簡単に共有できるようになったことにより、そういった機会を自ら上手く作れるかどうかによっての差が大きいと感じるようになりました.職場の中だけでなく,もっとオープンに学びに参加できる卒後教育の場になったりしたら面白いなと思って始めました.
まだ始まったばかりでこんな大きなビジョンを語るのは恥ずかしいのですが,この記事を読み,同じ思いを持ってスペースに参加して下さる方が少しでも増えてくれることを願って書き綴りました.
これを読んだ方とスペースでお話できる機会を楽しみにしています.
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