「伝わる」「相手が理解している」「自分が理解している」は同時に成り立つか
自分から相手に伝えようとしている内容があって、まず最初につまずくのは「自分が伝えようとしている内容を自分自身が理解しているか」という問題。
これに対する回答としては「その都度検証(=自分自身に訊いてみる)して確かめる」となるだろうか。
仮に上記問題をクリアしたら、次に2種類の問題が発生する。1つ目は「そもそも…」の問題、2つ目は「その上で…」の問題。
1つ目は前提を疑う問い。
文にするなら「そもそも何かを相手に伝えるのに、その何かを自分が理解している必要があるか」という問題。
これに対する回答としては「それが頭に引っかかっている自分がいる、ということの言い換えにすぎない」となるだろうか。
2つ目は話を進めるための問い。
文にするなら「自分が伝えようとしている内容を自分が理解した上で、その内容を伝えたら相手は理解できるか」という問題。
これに対する回答としては「その都度検証(=相手からの応答を見る)して確かめる」となるだろうか。
仮に上記2つ目の問題をクリアしたら、やはり2種類の問題が発生する。1つ目は「そもそも…」の問題、2つ目は「その上で…」の問題。
1つ目は前提を疑う問い。
文にするなら「そもそも何かが相手に伝わるということは、その何かを相手が理解しているということも同時に意味するだろうか」という問題。
これに対する回答としてはやはり「それが頭に引っかかっている自分がいる、ということの言い換えにすぎない」となるだろうか。
2つ目は話を進めるための問い。
文にするなら「自分が理解している内容を伝えて相手も内容を理解した上で、その状況はタイトルが指している状況に合致しているだろうか」という問題。
これに対する回答としてはやはり「検証して確かめる」となるだろうか。
改めてここに至るまでの問題の分岐を振り返るに、問題というのは「それが頭に引っかかっている自分がいる」という表明か、「検証して確かめる」という宣言のどちらかの形式を採ることになる。
対偶をとると、表明でも宣言でもないものは問題とはいえないということになる。
以上を踏まえて、果たしてタイトルの文は問題といえるだろうか。