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【今日の】#6 残しておかナイト

✔︎ 忘れたくないこの怒り
✔︎ 半年遅れのうっせぇわ
✔︎ 人生のターニングポイント vol.4

✔︎ 忘れたくないこの怒り

3万円くらい投資をしたデザインの本。
その練習として投稿していた#今日の を
数ヶ月更新もしなかったのに
いきなりどうしたんだ自分?

その答えは褒められるような「したい」でなく、
「残しておかないと」
という焦りからくるものだ。

✔︎ 半年遅れのうっせぇわ

人より流行がくるのは遅い方だ。
「白日」も「香水」も数ヶ月遅れでやってきて
シュタインズゲートは8年遅れで追いついた。

「みんなと同じことをするのは嫌だ」

人と違うことはカッコいい。
小学生の頃の美徳が今も生きている。
ただ今回の流行の遅れはいつものそれではなく、
この曲が心に響く時が今訪れたから、だ。

時は2021年、
白く白く真っ白な髪に
自分への自信となりたい自分への愛が芽生えた頃
事業長から「黒髪にしろ」命令が降りた。
いや、卑しくも命令ではなく、
昇格 or 黒髪 の選択肢を与えられた。

昇格タイミングはいつでもあったはずだが
聞くところによると既にこの役職には
なっているものだと思われていたようだ。
150人の中で自分がいかに見られていないか、を
痛感すると共に、
その中で気付いてくれた先輩には感謝しかない。

一方、僕の心の中は憎悪でいっぱいだった。
うちの会社に髪の色の規定はない。
クリエイティブな人材を育てるためにも
そうした日系の諸規定は作られていない。
今回も僕が "進んで黒くした" だけで
諸規定には反していないだろう。
この話を父世代の2人にした時、
「三木谷とホリエモン」の話を聞いた。

某年、球団を持つ企業に変革があった時期
三木谷は髭を剃り、Tシャツスタイルの中でも
時にはスーツを着る相手に合わせていたことから
古い考えの人の反感を買わずに
球団を見事買収することができた。
ホリエモンはスーツを決して着ない。
夏にネクタイを締める、
会社はワイシャツを着て行く場所、
そうした本質的でない古い慣習に
Noと言い続けた。
その結果 古い人たちから反感を買い、
球団の買収には至らなかった。

人に合わせることが正しい、と
この話を引き合いに出して
誇らしげな父とその友人に僕は胸を痛めた。
この話に胸を張る団塊世代の多さがもたらした
日本経済の低迷には目を向けてくれまい。

話が逸れたが、
自分のクリエイティブさを売り続けて
データ部門で進んできた戦略に対して
「セルフブランディングがなっていない」
と詰められた僕はこうして、
「好きな自分」を捨てて
当たり障りのない誰かのための「自分」に変身した。

その後、件の事業長と面談をする機会が訪れた。

仕事を楽しいと思ったことは一度もない。
野球一本で進んできた中、野球で生きていけず、
しかたなく企業入りをしたその時代では
残業の規定はない。
同期や先輩は蹴落とす相手だった。
今の君たちは恵まれているよ。

椅子や机を蹴り飛ばして怒号を飛ばしていた彼、
それでも使命感で人の精神を追い込み、
数値を上げさせて昇格していった。

一方の僕らは、ある程度自由の中で
メンタルをやられることもなく働ける。
ましてや同期はプライベートでも付き合える
「友」と呼べる存在だ。
それは「恵まれている」し、妬まれることだろう。

それから我が憤怒は憐憫に変わった。
ありがとうとは思わない。
それでも時代と会社が
彼の性格を歪めてしまったと悲しくなった。

それから数週間後、
ありえないオーダーが出た。
「年内10倍の設計変更」
人は増やせない、それでも数を増やせ、
一度目のオーダーでマイルを組む。
そんな数話にならない、リソースは一旦忘れろ、
二度目のオーダーで限界出力を設計する。
金額がありえない、出力を下げろ。
三度目のオーダーで初回に戻る。
ここまで五日間のことである。

月曜日 27時退勤 ホテル泊まり
火曜日 24時退勤 終電帰り
水曜日 22時退勤 帰宅後勤務
木曜日 20時退勤 フットサル後勤務
金曜日 23時退勤 明日も稼働予定

この苦しみは
・役員同士の認識相違
・事業長の気分での指示
・Noと言えない上長たち
3つの「おかしい」から来ている。
これが組織で働くということだった。

資料のフォントはメイリオと規約
髪色の傾向も勤務中にチェック
残業とYesの数でワーク
社会人じゃ当然のルールです

……はぁぁぁぁ???


✔︎ 人生のターニングポイント vol.4

僕をよく知る人は言わずもがな。
・少年野球チームに入団
・若松先生との出会い
・アメリカ留学
この3つは人生の転換点だった。

そして今一番に感じる。
今、まさに今、4度目の転換点にいると。

新しい部署に配属された僕は、
人生の「兄貴」に出会った。
兄貴は外部からの参画で
同じプロジェクトを回している。
僕がおかしいと思っていたことを
「おかしい」と誰にでも言っていた。

カッコよかった。

自分の社員の横を通るときには
ちょっかい出したり、声をかけたり。
コミュニケーションが濃厚なので
みんな相談しやすく、何でも話せる上司。
ご飯に誘ってくれ、プライベートを充実させてくれ、
一緒にバカをしてくれる。
そしてやっと、この会社に入って、
僕に向き合ってくれる人と出会えた。

おまけにその人はどの分野でも僕の数歩先を行き、
勝るものが一切ないほどに、完璧だった。
僕の目指す "答え" そのものだった。

そして先日、
兄貴にチョロっと聞いてみた。
「僕に足りないものは何でしょうか?」

独立をするにあたって大切なのは
フォロワーだと思います。
最初にする奇行を「実業者」にするのは
一番勇気のいるフォロワーがいて
初めて成り立ちます。
今の自分にはそうした右腕、
同じくせずとも近しいフォロワーがいないこと、
積極的に同じことを目指そうとする人を
側に置けていないこと、
そこが今の課題です。

真面目な話をする時には
丁寧語で話してしまう兄貴の癖。
僕の質問に対して兄貴は自分の話をした。

そこで僕は何となく悟った。

「あぁ、僕にはフォロワーがいないな。
 そして自分のメンバーへ
 ついて行こうと思わせられるように
 仕事を任せきれていないな」と。

きっと兄貴は僕に直接的に言うのでなくて
こうやって間接的に話すことで
足りないことを考えさせてくれたんだなって。

これからも必ず成長する。
それも全て兄貴のおかげだなと思います。
この筆を、指を取った動機は
怒りなんかでなく、
今感じるこの成長を「残しておかないと」でした。

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