リーフツアラーは Oculus Rift S でも問題なく使える

表題が全てなので、後は全て補足です。

(1)リーフツアラーとは?

一眼の水中メガネ用の度付きレンズです。

左右のレンズとフレームの 3 つのパーツで構成され、それぞれバラで購入することも可能ですが、私は左右の度が同じなのでまとめて購入しました。下記のリンクでは 1925 円(現時点)と出てますが、私は度数 -5 で購入したので 2400 円でした。(URL にくっついているアフィリエイトは note 公式が自動付与するものです。)

(2)VR との関係は?

Oculus Rift S の前モデルである Oculus Rift CV1(Consumer Version)、私は所有したことはありませんが、目とレンズの間が狭く、眼鏡をかけた状態での使用は難しかったそうです。そこで苦肉の策として編み出されたのが、このリーフツアラーを VR ゴーグル内にはめ込むという手法なのだとか。

Oculus Rift S は普通に眼鏡をかけたまま使えるのですが、やはり裸眼でのプレイには憧れますので、安いし一度は試しておこうかと。ネット上で検索すると「Rift」(CV1 の時代は、一般ユーザ向けは 1 バージョンしか無かったので、CV1 と明記している記事はほとんどありません)の情報ばかりヒットし、S で使えるのか使えないのかいまいちよくわかりません。使えるけどちょっと加工が必要、みたいな情報が多い気がしました。

(また、Oculus Go と Quest には専用のレンズアダプターが存在するようですが、単体で 4000 円ほどし、Rift S で使えるのかどうかも怪しいので冒険はしませんでした。)

(3)視力を測ろう

物心付いてからずっと眼鏡でしたが、眼鏡屋さんに行って測って作ってもらうだけなので、そもそも自分の視力がどのぐらいなのかを把握してませんでした。0.1 以下で、0.02 とかだいたい書かれているような気がしていましたが、アマゾンの商品ページでは -2 ~ -5 とか書かれていてハテナ。

私は緑内障で二ヶ月ごとに眼科に通院しているので、そのついでに眼鏡の処方箋を作ってもらいました。近視の度の強さは、マイナスになるそうです(プラスだと遠視)

左目がかなり悪化していて、でも逆に両目が -5.5 でバランス良くなっていました。今回の件とは別件で、眼鏡も新調しました。今どきは 2 万円ぐらいで作れるんですね。チェーン店は店内が狭かったりして、視力検査に不安があるので、ちゃんと病院で測ってもらったのは正解だったと思います。待ち時間の間に、しばらく器具をつけっぱなしにして、頭が痛くならないかの確認とか、丁寧にやってもらえました。

(4)ついでに IPD もちゃんと合わせよう

眼鏡の処方箋には PD(瞳孔距離)の項目があり、ここで初めて自分の IPD(瞳孔間距離)が 59 と、日本人の平均らしい 64 とだいぶ離れていることがわかりました…まさか自分がミサワ顔だったとは。見慣れすぎていて気付かないものです(そういう目で見ると、確かにパーツが全部中央に寄っている…)ちなみに PD は眼科用語で、IPD は VR 用語のようです。

IPD をきっちり合わせた所、しばらく VR で遊んでいると発生した、頭が凝る(重くなる)感じがかなり軽減されました。デフォルトの 63.5 でも普通にバッチリ合ってる、私は選ばれし者だ、とかマヌケにも思っていたのですが、全然合ってなかった。VR をやる人は、一度は IPD を測ってもらうことを強くおすすめします。

(5)物が届いた

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最初から全部組まれた状態で届くので楽です。思っていたよりも物が良くてびっくりしました。プラスチックの安物なので、どうせボケボケで微妙なのだろうと偏見があったのですが、とてもクリアで、そのまま眼鏡として使えそうでした。私は乱視が強いはずなのですが、なぜか普通によく見えます。謎。

(6)実際に装着してみる(失敗パターン)

フレームがー凹ー凹ーのようになっているので、まずは凹んでる方を Oculus のレンズ側にセットしてみました。

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かなりガッチリあつらえたようにハマって、ちょうど Oculus レンズの縁のガードに乗るので、レンズの傷とかも心配無さそうです。これは良い、加工不要じゃないかと思ったのですが、いざゴーグルを装着すると、まつ毛がレンズに触れるので落ち着きません。私は緑内障(の目薬の副作用)でまつ毛が普通の人よりもかなり長いというのもあり、これは駄目でした。

(7)成功パターン

実はネット上の情報を元に、予め両面テープとスポンジを準備していたのでした。剥がしやすいように弱いタイプを。ちなみに研磨剤入りとか不穏なことが書いてますが、それはスポンジの緑色の部分だけのようです。カッターで柔らかい部分を適当にカットして詰めました。両面テープ不要でしたね…。

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最終形は以下のようになりました。かっこ悪いですが、誰も見ませんし。

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スポンジを噛ませているのではみ出し部分が視界に入り気になりそうですが、私の IPD が狭いせいか、全く見えないし気になりません。写真だとすぐ外れそうで頼りないですが、けっこうガッチリハマります。

いざかけて VR してみると、そもそもゴーグル自体が重いので、実はそれほど劇的に使用感が変わるわけではないことがわかりました。しかしやはり裸眼のような解放感はあり、目が近づいたせいか、眼鏡よりも若干クリアな感じはします。削らないとフレームが額にあたり痛いという意見を見た気がしますが、私はあまり気にならないですね。すぐまつ毛が当たってレンズ汚れるのだろうな…と思ってましたが、意外と大丈夫な感じです。

このまましばらく使ってみます。

(8)追記(11/2)

10/22 からちょうど 2 週間ぐらい経ちましたが、特に問題なく使えています。案外レンズ汚れないですね。汚れてもメガネクリーナーかけて拭けば良いだけですし。

ただ、やはりフレームの額に当たる部分が長くかけていると跡が付いて赤くなる時があります。適当に余ったスポンジをハメておきました。

あと、レンズとは関係ないですが、ケーブルを以下の画像のようにストラップの後から出すようにした所、ケーブル重量がカウンターウエイトになって相対的にフロントが軽く感じられ、非常に良いです。おすすめ。

画像6

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画像に写ったついでに解説しておくと、VR ゴーグルは専用の置き場所を作っておくと、サっと被れて良いです。コントローラの電池の消耗がけっこう激しいのでエネループを使っています。奥の板は Wacom Intuos 5 です。

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