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痔ろう闘病記②「病院戦線異状なし」

働き盛りの頃、突然、痔(痔ろう)になりました。
これは悩みに悩んで手術し、
元の生活を取り戻すまでの闘病記です。
同じ症状で悩み苦しんでいる人のお力になれれば。

※この記事では2016年頃の出来事を書いています。
 登場する病院や先生は当時の情報ですので、
 お間違えのないようご注意ください。

前回のお話

病院に行ってみようと思う。

自分の肛門に何かが起きたのは分かった。
ただ、それが何かは分からない。
ピキン!は絶賛継続中である。
いよいよ病院に行くことを決心した。

病院①「近所の病院」

「痔にはいくつか種類があるらしい」
まだこのぐらいの知識しか無いが、
近所でお世話になったことのある病院へ行った。
ここは地元密着型の総合病院(中規模)である。
選んだ理由は、
看板に「肛門外科」の文字があったからだ。
肛門を理由に病院へ行くのは初めてである。
きっと肛門を先生に診せるのだろうが、
それ以上にピキン!をなんとかしたい。
ピキン!は何者なのだろうか。

診てくれたのは副院長だった。
「肛門に違和感があって疼き、痒みがあります」
症状をそう説明した。
先生は触診すると言った。
肛門の触診とは・・
つまり、尻の穴に指を入れられることだった。
ブスッと・・

結果「様子見でーす」

先生は触診しつつ首をかしげた。
「軟膏だしとくので様子見してください。
 肛門は石鹸でゴシゴシ洗わないで。」
ネリザ軟膏とレスタミンコーチゾンが処方された。
はっきりとした原因はわからなかった。

注入軟膏との出会い

この軟膏、よくあるチューブタイプとは違います。
注入軟膏というもので、肛門奥に入れるタイプです。
見た感じはイチジク浣腸みたいなもの。
中身は軟膏です。
とにかく、この注入が難しいのだ。
肛門に挿して、軟膏を押し出すだけなのだが、
何度も失敗して肛門周りをベトベトにしてしまった。
入った時、「ヒャァー」っとした感じだった。

ネリザ軟膏はステロイド。
強さランクは very strong です。
(後から知った・・)
これで肛門周りをベトベトにしてた。
なんだか怖いわ。

病院①再訪「え、この前の先生は違ったの?」

前回の病院について調べていると、
たしかに肛門科経験のある先生のようだ。
だが、載っている顔写真は別人である。
よく読むと、「院長」と書いてあった。
前回診察してくれた先生は「副院長」である。

ということで再訪し、
院長先生に診察してもらったのだが、
詳しい原因は不明とのことだった。
ただ、院長曰く「切れ痔の症状がある」と。
「強い薬ですぐに治してしまいましょう」
再び、ネリザ軟膏が処方された。

別の記事で詳しく書くが、
この頃すでに切れ痔が頻発していた。

先生二人に診てもらったが原因はわからない。
なんとなく・・ではあるが、
肛門に特化した病院に行かないと、
原因はわからない予感がする。

「痔の総本山」だと!!

ついに肛門に特化した病院を調べだした。
いろいろと調べた結果、
痔の総本山と呼ばれるものがあった。
「山手メディカルセンター」
ここは凄そうだ。
行こう。
そう決心した。

だが、いざ行こうと調べると
「とにかく混んでいる」とのことだ。
初診の待ちが最大4時間との口コミもあった。
気が引けてしまった。
「自分はそんなに重い症状じゃないしさ・・」

病院②「繁華街の肛門クリニック」へ

もう少しだけ通いやすい病院を探した。
繁華街にある肛門クリニックに行ってみることにした。
千葉にある痔治療で有名な病院の分院でもあるそうだ。
そしてその繁華街はサラリーマンの聖地である。
きっと今までにたくさんのサラリーマンを救ったのだろう。
私のような肛門に困ったサラリーマンを。

さて、行ってみるとタイミングが良かったのか、
すぐに診察してくれた。
肛門カメラを使いモニター確認しながらの診療だ。
これは最新だ・・と感動した。
だが、肛門カメラは痛い。
尻が裂けそうである。

さて、この先生。
私にとってはじめての肛門科先生でした。
優しそうな先生だったので、
聞きたかった疑問をたくさんぶつけてみたところ、
これが気に障ったのか、
露骨に面倒そうな態度をだされてしまった。
私は悲しかった。

結果「痔ろうは見つからない」

この診察では、
「膿がでているのは確認できたが、
 腫れてないためか、痔ろうの管は見つけられない」
とのことでした。
抗生物質をもらい膿がでなくなれば問題なしと。

病院②再訪「この先生とは合わない」

抗生物質を飲み生活していたが、
ピキン!や違和感の自覚症状は続くため、
後日再訪した。
また来たんですかとため息まじりに対応された。
「あなたは気にし過ぎだ」と精神面を指摘され、
「肛門と会話している」とも言われた。
とにかく悲しかった。
私にはこの先生は合わなかった。
別の病院を探すことにした。

佐原先生という名医がいるらしい。

痔の総本山に行こう。
山手メディカルセンターだ。
決心した。
そこには「佐原先生」という名医がいる。
何時間待ってもいいじゃないか。
この先生に診てもらおうと思った。

病院③「牧田総合病院」へ

Webで調べていると、
その佐原先生が土曜日だけ、
大森の牧田総合病院で診察してるらしい。
これはチャンスだ。
そこなら待ち時間は長くないようだ。

早速、次の土曜日に向かった。
初めて行った牧田総合病院は色々凄かった。
(昭和レトロ。もう色々凄いし怖い)
初診で勝手もわからなかったので、
診察開始30分前に行ってみた。
すると、すぐに診察してくれた。

佐原先生「これは痔ろうだよ」

ついに先生に会えた。

先生は触診してこう言った。
「これは痔ろうだよ」
薄々感じていたが、やはり痔ろうであった。
そして緊急性は無いが、
手術しないと治らない。
「手術どうしますか?」

手術お願いします!!

初診だけど即答だった。
「手術お願いします」
先生を訪ねてここにきた。
もう覚悟決まってます。

手術決定。3週間後に。

手術は3週間後となった。
これは早い!
以前に読んだ記事だと、
山手メディカルセンターは混雑のため、
手術は数ヶ月待ちであると。
だが、ここは牧田総合病院だ。
ベッド事情も違うのだ。

早ければ早いほど嬉しい。
できるなら今にも手術して欲しいくらい。
とにかくうれしかった。

次の闘病記へつづく


あとがき

実は途中から「痔ろう」なんじゃないか・・
そう気づいてました。
認めたくなかったんでしょうね。
だって手術しないと治らない痔だもの。

そんな怖い手術、信頼できる先生にお願いしたい。
紆余曲折ありましたが、
佐原先生にお願いできて良かった。

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