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痔ろう闘病記③「キレまくる切れ痔」

働き盛りの頃、突然、痔(痔ろう)になりました。
これは悩みに悩んで手術し、
元の生活を取り戻すまでの闘病記です。
同じ症状で悩み苦しんでいる人のお力になれれば。

※この記事では2016年頃の出来事を書いています。
 登場する病院や先生は当時の情報ですので、
 お間違えのないようご注意ください。

前回のお話

切れ痔、切れ痔、切れ痔・・・

ピキン!が始まった頃。
実はその頃から切れ痔に悩んでいた。
一度切れると、どうしようもない。
翌日も切れ、その翌日も切れる。
軟便でも・・だ。

切れる日々が1周間続き、
切れない日々が数日続く。
そしてまた切れる。
排便時の「バリっ」とした、
あの嫌な裂けた感じ。
「また切れた・・」
毎日、肛門で一喜一憂だ。

メンタルがやられる

このまま一生切れ続けるのか?
絶望を感じる日もあったぐらいだ。

ある日、
ふと目にした「慢性裂肛」という文字。
慢性的な切れ痔のことだが、
調べてみると、これが非常に怖い。
「もう慢性裂肛になってるかも」
「早く手を打たないと」
と怯えた。
辛かったのは、レジャーのときだ。
旅行先で切れると、楽しい気持ちは急降下だ。
連休初日に切れたときも辛い。
「おれ悪いことしたか?」と憤ったくらいだ。
真冬は切れた傷が痛む。
切れ痔は辛い。。

病院①②での切れ痔診察

病院①での切れ痔の診察結果は、
「軽い切れ痔、慢性になってない」だった。
山盛りのネリザ軟膏が処方された。
(治っては切れて、治っては切れて状態)
病院②(繁華街クリニック)でも切れ痔診察してもらった。
結果は同じで慢性裂肛はみつからなかった。
(治っては切れて、治っては切れて状態)

なんでこんなにキレまくるんだ!!

過去、私は切れ痔に悩んだことは無い。
それが突然、切れ痔になり、
毎日のように肛門が切れるのだ。
佐原先生にこの思いをぶつけた。

切れ痔連発の原因は「肛門狭窄」だ。

先生によるとこうだ。
「慢性裂肛はみつからないが肛門が狭い。
 肛門狭窄だ。これが切れ痔の原因だ」

肛門狭窄の原因は「痔ろう」だ。

先生は続けた。
「痔ろうは肛門を狭くすることがあり、
 それによって切れ痔になる。
 痔ろう根治手術ですこし楽になるはずだ」

目から鱗が落ちるとはこのことだと思った。
つまり、痔ろうが肛門狭窄を引き起こし、
肛門狭窄が切れ痔を引き起こすのだ。

私は切れ痔経験なんて無かったのに、
病院①②で「裂肛しやすい」と診断された。
「自分は元々切れ痔持ちだったのか・・」
思い込むようになっていた。
原因がさっぱりわからなかったので、
そう記憶を改ざんして自分を落ち着かせていた。
それほどに悩んでいた。

やはりこの先生は凄い。
納得できる答えを教えてくれた。

そういえば、肛門が奥にこもった気がする

そういえば、
病院①で処方された軟膏注入してた頃、
自分の肛門のかたちが変わってきたような、
不思議な感覚があった。
なんとなくだが、奥に凹んだような感じだ。
もう少し外に飛び出ていたような気がする。
痔ろうの進行が原因だったのだろう。

軟膏探し。紫雲膏、君に決めた。

病院①②にかかっていた頃、
切れ痔に効く薬を求めて、市販薬も色々試した。
どこにでも売っている有名な軟膏から、
amazonで取り寄せるマイナーな軟膏まで。
結果、自分に一番効いたのは「紫雲膏」だった。

私は切れる場所が浅めの位置なので、
傷口を指で触れる。
それなら直接塗ってみたらどうか?
と思い塗りだしたところ、これがよく効いた。
切れる頻度が月に1度くらいまで減ったのだ。
紫雲膏が切れ痔に効くのは本当だった。

紫雲膏に出会ってからは、
切れ痔で悩む機会は激減した。
素晴らしい出会いだった。
ただ、紫雲膏には紫色の色素があるので、
下着などにつくと着色してしまいます。
そこだけはご注意を。

根本対策は手術で。

きたる痔瘻根治手術の際、
肛門狭窄も対処してもらえることになりました。

次はいよいよ手術です。

あとがき

長い間悩んでいた切れ痔の原因がわかったあの日。
心の底から笑顔がでました。
実は、今後の手術で痔ろうが根治できても、
切れ痔は解決しないものだと思っていました。
先生が両方対処してくれる。
それを知ったとき、本当にうれしかったです。

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