エリクソン研究会記録『ミルトン・エリクソンの心理療法セミナー』P452L15~P459L7 第15回

※本記事はめんたねにて2013年3月〜2017年6月まで行われたエリクソン研究会のメモ書きを文字起こししたものです。テキストは『ミルトン・エリクソンの心理療法セミナー』を使用しました。メモ書きなのでテキストを読んだ前提でないと、わからない書き方になっていることにご注意ください。
またエリクソン研究会では現在は別のテキストの『2月の男』を読んでいます。
http://mentane.net/workshop/pg167.html

P=ページ数 L=行数
読んだページ数P452L15~P459L7

P452L16~17
(先生)あなたはどこにいますか。
(サリー)うーん。ここにいると思います。
トランスに入っている
普段ならしない答え方
文字通りの解釈
子供の答え方
聞いている相手が理解をする配慮をしない

エリクソン三つの面
情動(アタマ)・思考(気持ち)・身体(カラダ)
相手の頭の中でこの三つを動かしている状態がいい状態
三つがすべて一致して動いているトランスに入っている良い変化

エリクソンのやっていること、効くかどうか最初は解らない
やっていくうちに本当に聞くんだなと実感する
エリクソンをやっているとついて回る問題

P453L3
「知らない人にも話すことのできるものです」
自分にとっては重大だけど話したくないことを思いついた人は葛藤する
→救いの手をさしのべてクライアントを守る
「あなたがちいさなこどもだったころ」→子供になっていることが前提
治療的な効果
真っ先に「知らない人の前では話してはいけないもの」を思いつく
無意識的に抱えている問題が意識に浮上する
問題に近づく働きかけ

自分の心の中にあるくらやみが形になる
本人が自分で気がつく→一時的には不安になる
必要なステップ

反応しないと状況が前に進まない状況をつくる

P453L18
「ベッキーですか」
わざと間違えるテクニック
抵抗を分散させている
本筋からずれたところで突っ込みどころを作る
大声を出させたりする

P454L10~11
「先生 それで私は彼に~彼は驚きました」
観察の重要性
しっかりみて当てる。ラポールをとる

P455L6~8
「先生 ええ、それで「作家」~覚えてます」
知識と知識を手に入れた時期はセット
年齢退行して10歳になると10歳の頃の知識で話す
それ以後の知識で話していると大人の頭で話している
トランスに入ってない

P455L15
「ほんの少し驚いているのですか」
本当は動かせるけどワークだから空気を読んで動かさなかったという態度を取る人。本当は動かせたという心の留保
彼女は実際に驚いている以上に驚いている
先に驚くことで本当に驚くことから守っている
過剰にやって心を守る
私解ってるんですアピール
早いところ問題を済ませたい
エリクソンには透いて見えている
「作家」はトランス追体験が話している

エリクソンは反応をどの感情でもってしているかを重視する
左手動かせないと言うことをポジティブな意味にしたい
そうしないと対立の構図が出来る

良い質問は一旦相手が考え込んで反応がくる
無意識に変化

エリクソンは小さい方へ動こうとサリーを否定する
エリクソンをサリーが否定するには本当に驚かないといけない
「本当に」と言う人は怪しい
サリーが嘘ついてエリクソンが嘘に乗っかると解っていないとなって関係が切れる
サリーはエリクソンを試している小さい戦い
エリクソンはクライアントに嘘をつかせてはいけない
無意識が嘘をついても良いと学習させてしまう
エリクソンは本当のことを言わせたい

P456L13~14
「だれでも「いいえ、手は動いていません」~言い方をします」
原文
And you don`t want your patiewt to say
"No,my hand is not moving". You say "you may think your hand is not moving" And you"ve done the saying of the "Not"

日本語よりも英語の方がYes、Noの力が強い
相手の言うことを否定するニュアンスが強い
直感的に無意識につながる

日本人の場合「いいえ」はあまり使わないが「いや」「でも」はよく使う。こちらの言葉の方が相手の否定と結びつく

形式的にYesと言わせることは無意識的なパワーにつながる
日本語では少し難しい

P457L3
「(サリー)そう思います(ほほえむ)」
自分の体の防衛的なところを解っているので笑う本気じゃない
心を守っている
P457L4
「(先生)あなたはただ当て推量を~」
「腕が動かないことを信じるか信じないか?」というエリクソンの質問に答えていない。サリーは自分の発言に責任を引き受けたくない
P457L12
「(サリー)うーん。・・・・・はい。~」
ここではっきり言うパターンが解って修正

P458L2
「ええ、今まさに歩けません~」
ようやく素直になる
「ええ」は原文ではNO
P458L3
「今まさに歩けません」
エリクソンYESを取りに行く
相手にYESと言わせる

P458L7~8
「ゼイク 彼女にとって~一つの段階です」
Noの同意はYesの一段下だから本当はイヤ
無意識にはNotが無い

P459L7
「先生 常に譲ることができると、うまくいくのです」
どういうことか?
わざと1upさせるためにわざと間違える
訂正させるためにははっきりと主張させる
適切な行動をしたら1upに出来る
不適切な行動をしたら1upに出来ない
どうでも良いことを1upにして本当に言いたいことを言う

人間のコミュニケーションはフラクタル的構造
日常に変化、小さいところにする変化
新たなパターンにアプローチ
大きな問題は扱わなくて良い

質問する人と答える人
相補的関係
一方が1up
一方が1down

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