エリクソン研究会記録『ミルトン・エリクソンの心理療法セミナー』P502L6~P510 第21回

※本記事はめんたねにて2013年3月〜2017年6月まで行われたエリクソン研究会のメモ書きを文字起こししたものです。テキストは『ミルトン・エリクソンの心理療法セミナー』を使用しました。メモ書きなのでテキストを読んだ前提でないと、わからない書き方になっていることにご注意ください。
またエリクソン研究会では現在は別のテキストの『2月の男』を読んでいます。
http://mentane.net/workshop/pg167.html

P=ページ数 L=行数
読んだページ数P502L6~P510

P505L9
「腕をそのままにしておけますか、それとも腕が顔のところまで上がっていきますが」
ポケット型ダブルバインドどちらに反応してもいい

P505L11~14
ゼイクとエリクソンのやりとり
言葉と資格で提示をする
どちらで反応するか実験

P506L1「(先生)腕をみなさい。腕が上がってくると思います」
サリーは「そのまま」と言っているのに対してどうしてこういうことを言うのか?
サリーの意識とエリクソンの暗示どちらが強く影響しているか確認している。エリクソンは小さなチャレンジでデータを取る。上がらなくてもいい、上がったら確認する。

P507L16~17
「(サリー)そのままでよかったんです」
「(先生)(ほほえんで)よかった・・・・そのままでね」
エリクソンはサリーがそのままで良かったと肯定する
サリーの抵抗は良い抵抗だと受け入れる
サリーがトランスに入ることを肯定しながらも
サリーが自分の意志で的好悪出来るオイシイ形に持っていける
ラポールを切らない形で抵抗をすることを上手く表現している

P508L13~P509L3
「先生 一つお話をしましょう~」
エリクソンの話の意図は?
山登り、旅行、
それぞれ一回だけ
若い男は子供も一人かな?と思って「一人息子さんですか」と聞く

一度だけと二回目は意味が違う
何事とも一回だけの人がいる
一回で打ち止め
同じことを二回やると三回目のことが軽くなる
次につながる

石井先生(尾谷の催眠の先生)はクライアントのすすめる本を全部読むようにしている
すすめる本には、クライアントの伝えたいメッセージがある
治療上重要なポイント
話を聞いた当時尾谷は
理屈ではそうなのかと思っても体験がなかった
カウンセリングをやるにつれていろんなやり方を見るようになる
本を置き忘れたり、見えるところにおいたり
読んでみるとその人が語っていない真実が明らかになる

P502の終わり辺り
覚醒を考えるほどトランスを考える
正反対のある言葉ー覚醒、トランス
極端の橋ー極端なことを言うと相手はバランスのため反対を考えるようになる
こちらが言ったことの反対側が相手の頭の中にポコっと出来る
本人の中に浮かんだことだから反発がしにくい
本当に覚醒しているのか?まあだトランスなんじゃないか?と
疑惑を持たせたら勝ち―腕浮揚、カタレプシーが起きる
最終的にはサリーには解らない。エリクソンだけに解る。
こうした依存的な状態をつくる。

自由意識/周囲の影響
意識がすべて!と揺さぶる
依存ー反対のこと
最終的には混乱
バランスをみる

気をつけないと信者を作る働き
エリクソンは信者を作る傾向にある
尾谷がやるときはタネあかし等をしてバランスをとる

P496
クリスティーヌの質問ぶった切る
クリスティーヌに言いたいことと、サリーに言いたいことは違う
サリーの無意識はセキをしたりしている
クリスティーヌはそこまでじゃないのでまず味あわせる
そのために、サリーにもう一度腕浮揚ー確かに感覚がない
クリスティーヌのラポールは維持される
サリーには重さがあると思われると次のトランスに入りにくい
重さに注目してしまう
重さがないと思わせた方がいい

催眠誘導 上手い人/下手な人
上手い人は自分がトランスに入ってただ見る
自分が言いたいことが自然とでて言うマシーンになる
誘導に必要なことの変化が飛び込んでくる

下手な人頭中が意識の内側にある
相手にどう見られるかということで一杯になってしまう
観察力が付かない~と思われる、バカにされる、どうしよう・・・
頭の中で考えている間はモノが見えない
あくまでも自分は見る側

外への興味はどうすればもてるのか?
外をひたすら見るには安全でなければ
安心できる状況が必要
尾谷はパターンをみる
この人はこういうことを言いそうだ、予測をたてるゲーム

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