エリクソン研究会記録『ミルトン・エリクソンの心理療法セミナー』P491L7~P495L13 第19回

※本記事はめんたねにて2013年3月〜2017年6月まで行われたエリクソン研究会のメモ書きを文字起こししたものです。テキストは『ミルトン・エリクソンの心理療法セミナー』を使用しました。メモ書きなのでテキストを読んだ前提でないと、わからない書き方になっていることにご注意ください。
またエリクソン研究会では現在は別のテキストの『2月の男』を読んでいます。
http://mentane.net/workshop/pg167.html

P=ページ数 L=行数
読んだページ数P491L7~P495L13

P491L7~のエリクソンの話
3つの具体例の共通点は?
ギリシャースペインービートリス
独裁者、支配的な親、人の話
そういった人には強く闘争的であるべきという話
支配的な人は強く闘争的である
→そのパターンが問題になっている
他人には他人の望み
受け入れないからトラブルになる
治療者は下にはいると改善しない
戦いの見通しは立てておかないと
だいたい患者に弱みがある
そして患者は治療者から離れたら望みが叶わない

支配的な人に服従では永久に直らない
支配では支配に
上手いやり方が必要になってくる
気持ちで負けてはいけない
ローザの態度などはまさにコレで
対決的なローザに負けて従ってはいけない
戦い方にコツがある
怒り狂って拳を振り上げる必要はない
どの伝え方が上手く行くか?
自分の頭で考える
やっていけないことはない

P492L10~11
「ビートリスの母親は~ビートリスがなにをしたらいいのか私に言いにきました」
「先生から言ってくださいよ」とエリクソンを通して自分の指示を
お使いをさせようとするエリクソンは自分の指示を通すための道具

P492L11~12
「私は、「あなたはビートリスとあまりに長く~」
エリクソンは母親に指示を出した

P492L12
「母はすごくおこっていて」
母親の望みをエリクソンがかなえなかったから
怒って帰ってもエリクソンは不利にならない
怒るのがわかっていてやっている
母親とエリクソンどっちがビートリスに影響があるか?
エリクソンの方が力があると計算した上でやっている

P493L9
「私があなたを悩ませたことについてどうおもいますか」
エリクソンが意図を持ってローザを悩ませたという言外の前提
何故こういう質問になるのか?
悩まされた不快感と良い意図がリフレーミングで結びつけられる

P493後半サリー
腕を固めたい?固めたいわけでない
自然と抵抗してはずすことを連想する
腕をおろしたいからおろすとエリクソンと正面対決
セキだから下ろすとセキのせい
セキをして自然とほどけた方がやりやすい
いきなりはずすとマズいのでは?
友好関係は保ちたいけどトランスにははあ入れない
笑ったり、むせたり、笑ったりむせたりはしょうがないよねと言う形


P494L10~11
「先生 足をもとにもどしますと言ったのです」
「ローザ はい、できます」
表面上はYes
しかし実体はCan、出来たけどしなかった
ローザとエリクソンの物言いは文脈がずれている
ローザはCanできる/できない
エリクソンはDo戻す/戻さない
Can→Doに持って行く

P495L7
「先生 さて、今の咳払いは、うまい遠回りな方法では~」
サリーは左を上げたまま
サリーは間違えたということを見せつけられた

サリーは症状行動を使った
「遠回り」はサリーにはほめ言葉
直接的にいってはいけないという考え

症状行動をやったことを受け入れさせる、ほめたたえる
患者は奴隷でないことを示したので承認を与えた
サリーとラポールを保つためでもあり
無意識の持つ知性を評価する姿勢を伝えるためでもある

症状行動をネガティブではなくニュートラルにコミュニケーションの手段の一つとしてとる
善悪の判断ではなく
そうしたものをエリクソンは伝えたいのではないかと思う。

通常精神医学では症状行動は悪とされる
周りで見ている参加者は「私は健全」と思って患者を診ている人
普通の人は症状行動をやらないと思っている
だが、サリーの実例があるようにみんなやっているじゃないかと示される

エリクソンは症状行動をなくそうとせずに生かす方向で使う

宗教的な信仰を捨てよ
やってはいけないことはない
頭を使って考える
一対一対応のマニュアルが割る訳じゃない
最終的にあなたの力になるという態度を崩さない

相手が支配的ー驚いてみせる
遅れた分補修するんですか?大丈夫ですか?心配してみる

手の甲を前に―凝視法下がる―フトモモの上―手のひらをオープンに
メタファーとしても機能する
相手の方に手のひらを向ける

対立的なポジションーメタのレベルではそうでなない
ローザみたいなタイプ
一発目は大抵抵抗する
満足させるまで抵抗させる
二発目で抵抗を無力化し、なくしたい

学習させるために
怒らせるー意識を集める
暗示入りやすい
相手のネガティブな感情も学習の道具に
パターンを崩すことは不快感を伴う

「あなたを悩ませたことどうおもいますか?」
フラットな質問。腹が立つことも許容する
「何故やったと思います?」だと押しつけがましい
わざと、あざとい感じがする
肯定的な意図は答える側が作る
あなたのきもちを聞いている。
カウンセラーの我がでていない

ここから先は

0字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?