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野良猫を家に入れる手順(私のやり方)

クロちゃんが、だんだん家の中に興味を持ち始めました。保護した猫達を観察していて面白いのは、野良猫だったうちの保護猫達が、新しい野良猫に協力的だと言う事です。笑 それも、毎回決まって、最後に保護猫になった猫が、新しく保護猫になりうる猫をサポートしてますね。オレンジーナの時は、ストちゃんがオレンジーナをサポートしてました。ストちゃんは、ナッキー2が。と言う感じで順繰りなんです。面白いでしょ?

どんなサポートかと言うと、新しい猫がハングアウトする玄関の方に、わざわざ回って、ここは、もともと私のテリよ!と見せつけてると思いきや、「こりゃ、マズい事になった!」と私は思い(喧嘩勃発の危機)玄関を開けて、オレンジーナを家の中に入るように命令します。すると、オレンジーナは意外にあっさりと、家の中に入って来るのですが、これを何回も繰り返すんですよ。

私は思いましたよ、これってコーチング!教えてるんだよ!きっと!と。「この様には入れや、簡単やろ?」って。笑 

で、今、クロちゃんをコーチングしてるのは、オレンジーナなんです。しかし、オレンジーナが家に入って来て約1年。そろそろ、オレンジーナの飼い主さん探しを真剣に考えないといけない時期に入りました。

始めは、全く触れなかったオレンジーナですが、まず最初に、無理やり抱っこして家に入れてくれた、息子(命の恩人)に懐き、そして、毎日餌をやっていた私に慣れ、最後まで拒否していた、獣医にオレンジーナを連れて行ったがために、逆恨みされた夫 にも最近慣れてきました。夫が触れるようになるまでに10ヶ月くらいかかりました。笑 (猫の10ヶ月は長い)

野良猫ってこんなもんなんです。自分の命が危ない環境にとても敏感なんです。と言うのも、オレンジーナは、獣医さんのクリニックで大変な目に遭ってます。オレンジーナの首の肉は固く、首も短いので、首を掴んで抱っこする事が出来ません!(本当にクビに余計な皮がないんです笑)なので、扱いがとっても難しく、ハンドラーの手からスリップし、クリニックのX線の機械に隠れてしまい、獣医さんもオレンジーナも大変な目に遭ったとか。

挙句、短気な夫は、オレンジーナが獣医から連れて帰って来て、リカバリーの時間を待てなくって、直ちにリリースしてしまいました。本当に、こう言う所が、なんでかな?と私が思う所なんですが、夫も両親から、アテンションを貰えなく育ってきたので、こうなるんだろうと諦めてます。人の扱いも、動物の扱いも、やっぱり自分がされたようにしか扱えないのかな?と悲しいかな思ったり。

その後、オレンジーナは1週間くらい姿を見せませんでした。ようやく姿を見せた時は、激ヤセ!あああ、、、と思ってすぐに、消化のよさそうなソフトフードの餌を上げました。可哀想だったわ。メス猫の避妊手術の方が体力消耗が大きく、リカバリーに時間がかかりますので、要注意です。

オスはその日のうちにでも、ピンピンしてます。が、獣医から帰って来た日の夜は、トラップケージに入れたまま、ガレージに入れてあげてください。お水と少量の餌も一緒に。ストちゃんの時は、明け方に、夫が覗きに行った時に、発狂!って感じだったらしく、早朝にリリースしました。犬には好かれる夫、やっぱりドミナントなんだと思ってます。笑 猫はドミナントな人間を恐れます。

と言うか、猫のドミナントと、犬のドミナントはちょっと種類が違ってる気がしてます。猫がアラブのお父さんぽくって、犬がアメリカの(古いタイプの)お父さんっぽいんじゃないかしら?笑 アラブのお父さんは色んな権限があるけど、その分面倒見がいいと言う事。猫社会におけるボス猫がこう言うキャラなんです。面倒見良く動きます。なので、周りの猫達から慕われるんです。(ストちゃんのお父さんだっただろう、クッキークリームがそうだった)

かたや、アメリカの(古いタイプ)お父さんの名文句(ミリタリー式)、Because I said so!←これ系のお父さんの事です。これを連発してしまうタイプの人間は、猫はキライなんです。笑 この辺の猫社会を理解してないと、保護猫活動は難しいですね。

動物好きで、幼児期は、犬にベイビーシッターをしてもらった私は、この辺の、微妙な動物の心理が手に取るように理解できると思ってます。動物も人間と同じくらい個性がありますので、対応は少しずつ違うのですが、猫はドミナント(強引な)人間を大変嫌います。

なので、私のやり方はとても時間がかかるので、皆さんが真似しようと思ったら大変かもしれませんので、参考になるかどうかは解りませんが、何かの役に立てばと、ここに体験談を綴ってます。

野良猫を家の中に入れる方法

1.野良猫に餌を与えて、ここに来れば餌にありつけると理解させる。

2.トラップを仕掛けて、野良猫をトラップし、獣医さん、又は、動物愛護団体のTNRのプログラムを利用して、去勢/避妊手術をする。

3.一晩のリカバリータイムを置いてから、野良猫を外に一旦放ちます。

4.餌を食べに来たら与えます。

この時点で、手術済みの猫ですから、子猫が増える事はないので、餌を与えて構いません。猫が生きるために餌は必要ですから。いまだ、ご近所の方が文句言わないので、たぶん迷惑はかけていないと思います。まあ、近所の人に文句言われても、私の事だから、きちんと説明して、納得してもらう自信はありますけど。笑 野良猫を近所からいなくするのが目的で、タダ何もせず餌だけ与えてる人とは違うと言う所をアピールすれば、大概の人は納得してくれると思います。正しい方向性を理解してもらえばいいんですから。自費で手術している事もあり、知らない人から、Thank you!と言われる事もありますよ!

5.冬が来た時が家に入れるチャンスなんです。寒いですからね。けど、前にも言いましたが、私は、猫の性質を思い、無理やりは避けたいので、時間をかけてます。常に覚えていて欲しいのですが、犬も猫も、人間でいえば、4歳時くらいの知能はあると言う事です。献身的にお世話をする事で、猫にもあなたの情熱は絶対に伝わります。笑 (営業、販売で習得したワザ)

寒くなって来たら、野良猫用のシェルターを家の近くに作ります。(↑の記事参照)私が玄関を選んでる理由は、裏庭は、うちにもともと居た猫達がハングアウトするエリアなので、玄関を野良猫用のエリアとしました。この方が、面倒な事が起きず楽です。猫は特にテリトリー命な動物なので、他の猫の行動に気を使います。

6.野良猫が、家の周りにハングアウトする時間が徐々に長くなります。ほぼ一日中家の周り居る様になったら、家の中に入れる準備をします。その頃には、触れるようになっていますから、触って猫の注意をそらしながら、まずは、ノミ除けのお薬を首根っこに点けます。ノミは痒いだけでなく、寄生虫の卵も体内に抱えてる事が多く、ノミやノミの卵を食べて、寄生虫が猫のお腹の中で生きていると、他の猫にもうつり、リスキーなのです。そして、この寄生虫は退治するのが厄介なので、はじめからお薬で寄生虫の卵を退治するのが一番っ手っ取り早いです。野良猫は、ほぼほぼな確率で、必ず寄生虫がいると思ってもいいでしょう。家に入れる前に、それ用のお薬を背中につければOKです。

7.寒い夜が明けて、朝にドアを開けて、中に入るように言います。シェルターには湯たんぽ等、ヒーティングはしてますが、明け方は寒くなってます。何回かドアを開けて、寒いから入れば?と、やってるうちに、保護猫のコーチの行動を見て理解している野良猫は、入ろうと努力します。専属コーチが居なくっても、あなたが、根気よくドアを開けて向かい入れようとすれば、野良猫も理解すると思います。

8.息子がやった様に抱っこして、サクッと居れる方法もありなんで、その辺は臨機応変で。オレンジーナの時は、去年の大寒波の時だったので、待った無しの状況でした。オレンジーナの息子に対する感謝の態度は見てて興味深かったですよ。笑

9.中に入れたら、新しく家に入って来た、新入り猫がステイするエリアを決めて、そこで、猫が生活できるようにします。他の猫と隔離するんです。じゃないと、喧嘩になったりしますから。猫が動き回れる大きさのケージにしばらく入れるのも良いでしょう。うちは私の部屋が、しばらく身を置くシェルターになります。

10.3日くらい経つと、中に入って来た野良猫も、家に慣れるので、徐々に家の中を、勝手に歩きまわらせます。猫の性格によってかかる時間もまちまちなので、その辺は臨機応変で。

11.数ヶ月くらい経つと、他の猫の行動を真似して、随分家猫らしくなったりします。顔つきまでもが家猫らしくなるんですよ。この間、新入り猫を外に出さないでください。また野良に戻ってしまうので、最低でも数週間は家の中で過ごさせます。これも猫の個性で変わってきます。どうしてもダメな猫(飼い猫化出来ない猫)もいますので、ガッカリしない様に。

世間一般では、生後、3ヶ月から半年野良をやっていたら、家猫化するのは難しいと言われてますが、私は、人間に餌を貰ってて、半年と言う、オレンジーナみたいな猫はチャンスがあると思ってます。ストちゃんも家に来たのは、生後6カ月くらいです。その前から誰かに餌を貰って生き延びていたようですから。ストちゃん、今は立派な飼い猫です。首輪も嫌がらず付けてます。私の言う事をよく聞く賢い猫になりましたよ。

以上。ここまで読んでくださった方に感謝します。「私のやり方」はある意味、時間と手間がかかりますので、皆さんに良いかどうか疑問ですが、参考にしてくだされば、うれしいです。ご清聴ありがとうございました!















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