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マイアミ旅行/リトルハバナの伯父さん

今回の旅は、88歳になる夫の伯父さんの 形見分け を受け取りに行くのと、年齢的にも、たぶんこれが最後の訪問になるだろうから、伯父さんと奥さんのマルガリータに会いに行くのが一番の目的だった。

マルガリータはキューバ人で、伯父さんとの結婚によって、伯父さんは彼女の家族もろともアメリカに引き寄せたという事だ。当時のキューバ情勢は良くなく、アメリカに逃げた方が幸せな人生を送れるというのは、ギャランティーだった時代だ。

マルガリータは、何年も前から、鼻の横に皮膚がんを発症していて、最初はただの出来物と思って放置し、医者にも行かなかった時期が長く、大きくなった癌細胞を摘出したと同時に鼻も失って、この前の訪問では、鼻に大きなガーぜを当てて絆創膏でガーゼを留めていた。

特にがんの治療をするわけでもなく、そのままにしてる理由をマルガリータに聞くと、病院に行ったら死んでしまうから嫌だ と言って、治療を拒否してるらしい。伯父さんも相当変わった人だけど、マルガリータも相当変わった人の様だ。

そんなわけで、医者に行きたがらないマルガリータは、癌が転移して、視神経がやられ、目が見えなくなった。今回は、私達にも会いたがらず、奥の部屋から出てこなかった。

伯父さんの家は、言葉で表現するのを躊躇するぐらい汚い。不潔極まりない生活が平気な人なんだと思う。伯父さんの妹である、夫の母も、片付けが上手くないのに、物が多い。バキュームクリーナーが壊れっぱなしで、カーペットが黒くなっていても平気な人だった。夫の母方の祖父母、夫の姉1も相当汚い家に住んでいたと聞いている。夫と、夫の兄と、夫の姉2は、一般的なアメリカ人レベルと言う所だろう。

私は、掃除を小まめにする方じゃないけど、不潔なのは本当に萎える。私の母が、とても奇麗好きで、汚い環境で暮らしたことがないからだと思う。

悪臭が漂い、虫が沢山いるそのアパートの部屋に入れと言われ、仕方なく夫と共に入ったが、椅子に座れと言われても、なかなか座れなかった。しょうがなく、座ったが、居心地が悪い事この上ない。どうやったら、このような環境で暮らせるのだろう?と毎回のことながら、気分が悪くなった。

話をすると長い、夫の家族。それでも、15分くらいで郵便局に行くことになった。外に出て車を伯父さんが自分で運転して郵便局へ3人で行った。運転は結構うまかったので、運転はまだまだ大丈夫なのね。と感心した。

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郵便局に入ってすぐに、中にいる職員の黒人女性3人が、もの凄っい大きな声で話していた。OMG、喧嘩かよ!って思ったのだが、ただただ声がデカいだけという事に気が付いた。なぜなら、皆、めっちゃフレンドリーで明るいから。笑 マイアミの人は明るい。

テキサスにいると、黒人は出来るだけ目立たないようにしている感じがするのだけど、マイアミは違ってた。私は、白人と結婚してるが故に、マイアミの様に黒人人口の多いところに余り馴染みがない。シカゴダウンタウンと、ここくらいかな?いい感じな割合で黒人が多かったという印象だ。

でも、シカゴの黒人はメローな感じで、静かな印象なので、これも気候のなせる業?と思ったり。お日様がさんさんと輝くところでは、おとなしい感じの話し方にならないという事だろう。

窓口のお姉さんが面白すぎて、そして、伯父さんとも知り合いの様で、彼女たちは、独特な黒人の話し方で冗談を言って、私たちを笑わせた。なんだか元気をもらった感じがした。こういうのって久々だったので、なんだか嬉しくなった。

同じサウスでも、マイアミの人は明るいな。こう考えると、やっぱりテキサスってどうよ?という感じ。笑 人種差別はあるし、ガンはあるし。まあ、フロリダも全体を見れば同じだろうけど、マイアミはメルティングポットで外国人は住みやすいのかもしれない。

帰ってから、ここには絶対に書けない、とある事件を伯父さんが起こし、伯父さんのアパートの部屋にしばらくいたが、全ての事が耐えられなくなった私は、黙ってドアを開け外に出た。出てから、テクストで夫に、歩きに行く と連絡した。

外に出たとたんに、新鮮な空気とさんさんと輝く太陽と、清々しい海からの風で解放された気分になった。どうやったら、あの部屋で長話が出来るか不思議だった。夫の家族は汚い環境の抵抗力が高めの設定なのだと思う。笑

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この空の色と緑の色の鮮やかさが好きかな。

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グルテンフリーにしたので、以前ならすぐ入って買って食べるこれらの美味しそうなものを食べなくなった。笑 だから、太らない?

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マイアミで一番有名なキューバ人↑。

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ドミノパーク。ここで、中国人が麻雀やるように、地元の人が、テーブルを囲んで、ドミノをやって楽しんでる。

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前回は気が付かなかったが、リトルハバナのあちこちで、鶏を放し飼いにしてる様だ。このように、野生の鳥なのか?と勘違いする程、道端に沢山居るのだ。今はシーズンなのか、ヒナが沢山居た。猫もいるだろうから、猫のエサになっちゃうんじゃないの?なんて思うのだけどね。なんだか、60年くらい昔の世界がここにある。

12時前には交通量が少なかったリトルハバナ。3時くらいになって、いきなり沢山車が現れた。ゆっくりと気が流れてるリトルハバナはスタートするのも遅めなようだった。

夫に、ラッシュアワーの事を忘れるな!とテクストし、夫と公園で待ち合わせをした。あの部屋に帰る気はしなかったので、伯父さんには悪いけど、部屋に帰って挨拶をしなかった。それほど伯父さんがした、とある行動を私は許せなかったのだった。(私にじゃなく、ご近所さんにした、とあること)

しかしだ、話をしている途中で泣き出したり、あの年になって、悲しくって辛くってと思う人生にしたくないなと、私は思った。伯父さんは若い時に自由に生きてきたはず。いろんなところに旅行に行ったり、子供がいないが故に夫婦で自由に、誰にも文句言わせずにやってきたはず。

けど、最後の最後で、今まで聞く耳持たなかった、様々な問題が波となって、伯父さんに押し寄せるのだが、明らかに自業自得。自分のしたい様にしかしないからそうなるのだと思う。夫の他の家族からとても嫌われてるにはちゃんと理由があるのだった。

ほんと、長生きするって一概にいい事ではない!って心の底から思った。

死ぬことを恐れるのも愚かだと思うけど、人間いつかは死ぬんだから、悔いなく生きるべきなんだよね。死ぬ間際に、ああすればよかった、こうすればよかったって思う事ほど、馬鹿馬鹿しいことはないのでは?

毎日の生きてる時間を大切に、楽しく、真面目に考え、今ある時間を生きることが一番大事だと思う。その毎日が重なれば、いつか突然死が訪れても、怖くはないし、納得がいくはずだから。





 



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