ストリートファイターⅤ キャラクター紹介vo.5

”ストリートファイター”

この名前を聞いたことがある人は少なくないのではないだろうか。現在の対戦格闘ゲームの基礎を作り上げたゲームで、当時は大ブームを巻き起こし、社会現象となり格ゲーバブルを各メーカーに波及させた作品となったのが”ストリートファイター”だ。

前記事、”ストリートファイターⅤ キャラクター紹介vo.4”では神月財閥の令嬢、神月かりんを紹介した。
今回はかりんのライバルである”さくら”を紹介していこうと思う。


さくら

あはっ。
やっぱりストリートファイトは楽しい!

玉川南高校に通う女子高生。
ある日リュウのストリートファイトの光景を見て彼に憧れを抱き、技を見よう見まねで習得してリュウともう一度会うためにストリートファイトの旅に出た。

性格

「セーラー服を着てブルマーを穿いた少女」という、それまでの格闘家然とした見た目が多かった一般的なカプコンの格闘ゲームのキャラクターたちとは一線を画すデザインが話題を呼んだ。
さくらはリュウに憧れを抱いており、「心の師匠」としてリュウを尊敬しているのでリュウの写真と使い捨てカメラを常に携帯している。
身長は157cm、体重は42kg。好きなものは体育(特に陸上系)、白いごはん。嫌いなものは数学、弟のテレビゲームの相手。

性能

リュウよりむしろケンを更に接近特化した性能、ガンガン前に攻めてラッシュを仕掛けるキャラクター。
地上からも空中からも攻め込めるキャラクターだが、体力攻撃力共に低いため、一方的に攻めれないと体力負けをすることが多い。
特に咲桜拳をはじめ多段ヒットする技が多いが単発の威力は最低なので、とにかくいかに多く攻撃を当てられるかが決め手となる。
色々な事ができる反面、その多種多様な選択肢を怒涛の如く浴びせ続けないとジリ貧になりやすい。

必殺技

波動拳
前方に気弾を放つ。
本家と比較すると隙が大きい上、端まで届かない。
リュウと比べると発射するまでの隙が大きく、弾のサイズが小さかったり、画面端まで届く前に消えてしまったりと性能的に劣る場合が多いが、作品によっては溜め撃ちが可能など、独自の長所も存在する。
貯める事で、飛距離を犠牲に威力と大きさを上げられる。
さらに、さくらの「波動拳」には多数のバリエーションが存在する。

天仰波動拳
斜め上に向かって波動拳を放つ。昇龍系が前進するさくらにとって対空に使える。
ただし昇龍系と違って無敵時間がない上に硬直が長めなので乱用は禁物。
『ストV』ではVトリガー発動中は波動拳と同様の性能に強化される。

蒼空波動拳
ジャンプ中に斜め下に波動拳を放つ。豪鬼の斬空波動拳に相当。
ただし威力は低い上に隙が大きい。また射程も非常に短く当たり判定も小さい。
斬空と違い反動もないので対空攻撃への判定負けになりがち。

咲桜拳
クセで踏み込んだ後に見よう見まね昇龍拳を繰り出す。
多段ヒットするが前身してしまう為、対空には不向き。また無敵時間がないので非常に当たり負けしやすい。
『ストIV』以降のEX版は2連続で繰り出す「乱れ桜」になる。
『ストV』のVトリガー発動中も2連続で繰り出す技に強化されるが、通常とは逆の腕で繰り出し2回目の咲桜拳は錐揉み回転しながら上昇する。

桜華脚
こちらもオリジナル技で、空中からの急降下蹴り。
形態としては豪鬼の「天魔空刃脚」とほぼ同じ。
『ウルIV』オメガエディションでも垂直ジャンプ強キックが流用されているが、EX版は片足で降下してから両脚になる2段技となっている。
『ストV』ではVスキルの一つとして使用する。

春風脚
見よう見まね竜巻旋風脚。どちらかと言えば現実の旋風脚に近い。
本家と違い水平方向ではなく、放物線を描くように跳び、回転も2~3回転程度。「竜巻旋風脚」ほど飛距離は長くないものの隙は少なめ。
しかし実はかなり高性能で、しゃがみ状態にも当てられ固めやコンボに使える。一部では春風脚ヒットから追加入力で大キックを放つ『春風連脚』という技もある。
『ストIV』のEX版は最後に蹴り上げ「さくら落とし」や「真空波動拳」で追撃ができ、『ストV』のEX版は、最後に「春風連脚」を繰り出す。
またVトリガー発動中は弱攻撃から繋がるほど発生が早くなり、最後に蹴り上げるため特定の必殺技で追撃ができる。

スーパーコンボ・ウルトラコンボetc

真空波動拳(真空天仰波動拳)
5ヒット波動拳。「波動拳」数発分を一度に出すスーパーコンボ。
『Ⅳ』シリーズではウルトラコンボ。PかKで天仰と使い分け可能。
後者は斜め上に撃つ優秀な対空技で、さくらの立ち回り補強に使える。
ただし威力は本家と比較するとやはり弱い。

乱れ桜
さくら版昇龍裂破。咲桜拳を連発するスーパーコンボ。
ケンの「昇龍裂破」に相当。
『ZERO3』ではX-ISM対応のスーパーコンボとして使用。通常の咲桜拳とは異なり、突進せずにその場で繰り出す。
『MARVEL VS.』シリーズでは技の内容が全く異なる。
初段の突進がガードされるとそのまま跳ね返り、乱れ打ちが発動しない。
さくらの技の中では最も高い威力で無敵時間もあり発生も早いので、コンボの主軸にしやすい。

春一番
さくら版真空竜巻旋風脚。スーパーコンボ。
「春風脚」のように回転しながら地面を這う足払いを連続で出して、最後に横蹴りで締めるスーパーコンボ。
地を這うようにスピンしながら前進していく為、高めの飛び道具ならすり抜けて当てられる。
『ストリートファイターV AE』では連続足払い部分を『フラワースピン』という技名でVリバーサルで使用している。

桜の雨
『ストV』のクリティカルアーツ。
相手を吹き飛ばすと同時に桃色の気跡が散り、桜の雨が舞う。
気を溜め巨大な「波動拳」を繰り出し相手を怯ませると真横に飛ぶ「春風脚」で追撃し、桃色の気跡を纏った「咲桜拳」を打ち込む。
遠距離の場合は6ヒットの「真空波動拳」となり、放った後にぐったりと肩を落とす。

余談

リュウに対して友達口調(いわゆるタメ口)で接していたが、それ以外の作品では基本的に敬称や敬語を用いている。また、リュウに対する想いが異性への恋愛感情であるかどうかはゲーム中では明言されていないがリュウに自分の生き方について悩みを相談した時、結論を「生命を未来に繋ぐこと」と見出すも、本人を前に「今すぐ(リュウとの)赤ちゃんが欲しいわけではない」と赤面しながら訂正する。

ストリートファイターⅤ アーケードエディションのSEASON3から参戦。
ちなみに本作のさくらは年を重ねたという設定のためか、全体的にスタイルがかなり良く肉感的になっている。
特に胸は、見る人によっては充分に「巨乳」と見えるほど成長している。


【さくらがんばる!】

中平正彦による漫画版。
「ZERO」でリュウを助け、助けられた事から彼に憧れ、ダンの元で格闘を習って技を身に着けた設定である。
強い不良程度は簡単に圧倒できるレベルだが、ダンに出会う前はその辺の格闘かじりに苦戦するレベルだった。

ちなみに冒頭の解説通り、ラストは高校の体育教師になった。
しかし心の底ではストリートファイター、ひいては格闘家としての自身を忘れておらず、久しぶりに会った「あの人」と、波動拳の撃ち合いで幕を下ろした。

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