ストリートファイターⅤ　キャラクター紹vo.1

”ストリートファイター”

この名前を聞いたことがある人は少なくないのではないだろうか。現在の対戦格闘ゲームの基礎を作り上げたゲームで、当時は大ブームを巻き起こし、社会現象となり格ゲーバブルを各メーカーに波及させた作品となったのが”ストリートファイター”だ。

今回は家庭用ゲームになりシリーズ５作品目である”STREETFGHTER Ⅴ CHAMPION EDITION”のキャラクター紹介をしていこうと思う。

”俺は闘い続ける、その先に答があると信じて。”

格闘ゲーム界の生きる伝説。1987年に『ストリートファイター』の主人公、1P側のプレイヤーキャラクター「隆」として初登場する。
日本出身のファイターで、好きなものは武道一般に水ようかん、嫌いなものは蜘蛛と可愛らしい一面もあるが、格闘スタイルは暗殺拳をルーツとする格闘術。

ゲーメストのファンブックでは「日本の春が似合う女性が好みのタイプ」と語っている。

また、当時の『II』人気と共に一般にも浸透し、未だに格闘ゲームの代表的キャラクターと認知されており、今やカプコンの看板キャラクターとなっている。

性格

常に自分より強い相手を探し求めるストイックさを持ちながら実直且つ誠実。だが、真面目過ぎるが故に冗談が通じない一面もある。
「俺より強い奴に会いに行く」がキャッチコピーで、良く言えば求道家、悪く言うなら格闘の事しか頭に無い。

「真の格闘家」を目指して世界中を放浪しており、自分を貫き通し、他者の強さを尊重する姿勢から、作中に登場する多くの人物に影響を与えている。

コラボ作品で数多くの世界を見ているため多少の超常現象には動じず、あわよくば普段できない修行やまだ見ぬ強者（他社組）と対戦できたり、共に戦って行動したりと嬉々として異界を満喫するほど図太い神経の持ち主でもある。

性能

攻守ともにバランスが取れた扱いやすいキャラクターだが『II』稼働当時はコマンド入力式の必殺技は初心者には難しく、特に昇龍拳コマンドは格ゲーを始めた者が最初にぶつかる壁とも言われていた。

ただ、リュウは安定したどのレンジにも対応できる技と、コマンド入力の練習にはなる必殺技が揃っている。

初心者がリュウで練習しておけば、そこから持ちキャラを変更するのも比較的容易なので「初心者がまず慣れておくのを推奨されているキャラ」と言った方が正しいかも知れない。
すぐに勝てるようになるわけではないが、格ゲーの基礎を学ぶという意味ではうってつけのキャラである。
とはいえシリーズ屈指の人気キャラでもあり、基本的に強く調整されている場合がほとんどである。（その分コラボ作品では冷遇気味だが）
また技の仕様が大幅に変わる事が少なく、一度慣れてしまえばシリーズ通してどの作品でも違和感なく戦えるのも利点だろう。
そして安定した技でどんなキャラが相手でも一方的に手出しできないような事態にはまずならない。

必殺技

波動拳
両手で練った気を前方へ放つ技。リュウを象徴する技といえる。

灼熱波動拳（ファイヤー波動拳）
波動拳の強化版。炎を纏った波動拳を放つ。
当たった相手を燃え上がらせる真っ赤な炎の波動拳。

昇龍拳
拳を突き上げて飛び上がる技。三種の神器の一つ・対空技。屈んだ姿勢から繰り出すジャンピングアッパーカット＋飛び膝蹴り。
隙も少なく無敵時間も含め対空技として使いやすくなっている。

竜巻旋風脚
空中で回転しながら蹴りを連続で繰り出す。三種の神器の一つ・移動技。

上段足刀蹴り
『III』などで実装。足の側刀部分で踏み込みながら蹴る。

スーパーコンボ・ウルトラコンボetc

真空波動拳
波動拳を複数重ねて撃つ技。作品によって3～6回ヒットする。
スーパーコンボであり、登場以来殆どの作品で使われているリュウの代名詞。『Ⅲ』ではスーパーアーツ、『ストV』ではクリティカルアーツとして実装。まとめて発射する波動拳であり、弾速も速い上に多段ヒットし威力も安定。初心者から玄人まで愛される技。なお、性能は違うが、同名の技を春日野さくらも使用している。

滅・波動拳
真空波動拳の強化版で8回ヒットする。
『ストリートファイターIV』（以下『IV』）におけるウルトラコンボ。

真・昇龍拳
気合いを込めたショートアッパーの後、逆の腕による昇龍拳で打ち上げる。
リュウの使う技の中では最も威力が高く、彼を象徴する技となっている。

電刃波動拳
電気を帯びた波動拳を放つ。スタン値が高く、最大溜めでは一発でスタンさせることも可能。
『III』では溜めが可能なガード不能技で最大5回ヒットし、特大な気絶値を与える。『V』では純粋に真空波動拳の上位版として扱われており、7回ヒットする。

真空竜巻旋風脚
竜巻旋風脚の強化版で、その場で高速回転をする。

真・昇龍拳
気合いを込めたショートアッパーの後、逆の腕による昇龍拳で打ち上げる。
リュウの使う技の中では最も威力が高く、彼を象徴する技となっている。

滅・昇龍拳
『ZERO3』では踏み込んでの肘打ちから昇龍拳に繋げる技で、初段が遠い間合いでヒットすると真・昇龍拳に変化する。
『スパIV』では真・昇龍拳を表裏反転させたような技だが、拳に黒い波動を纏っているなど細部が異なり、一発が重い。『ZERO3』では相手との距離によっては真･昇龍拳に変化することもある。

余談

いつも裸足なのは本人曰く「靴が無いわけではなく、裸足の方が楽」だから。作品によっては道着以外の服装や靴を履いているシーンも存在し、貧乏ネタが有名ではあるが、公式的には貧乏でない。
恐らく、いつもボロボロの胴着を着ており、定職に着いていないという設定から、ファンが想像を膨らませた面が大きいと思われる。
お金はちゃんと所持している様子があり、「それでも足りないときは、ストリートファイトで自分自身に賭けている」という解説があった。