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誠実なひとへ

絶対来てくれると思ってた。

だから9/21の1日中、
君の来てくれそうな場所をずっと見てたのに。
ほんの少しうたた寝しちゃって、
気付いたら、
君が来て、去った後だった。
たった数十分過ぎてただけだったけど、
私は“今”に囚われてるから
本当に見送りが出来なかったかのような
言いようのない哀しさと
喪失感でいっぱいになった。

もう掛けたい言葉は掛けてたから
言うべき言葉はない筈なのに、
何一つ今の気持ちを表せていないような
そんな気にもなっていて。
心が残って仕方無い。
この心残りが解消されることは、
多分ない。
気持ちが募るものってのはいつだってこれなんだ。
「ちょうどいいは無い、いつだって遅い」
いつもいつも、足りない。

君の言う通り、時が来てしまった。

行った後の君を想うと
思い出すことがあってさ。

D-Day Liveで渡韓した時、地下鉄で、
軍服着た若い人に会ったんだよ。
彼の服装は勿論、始めて間近で見るそれだったから
見た瞬間、はっとした。
そしたらその彼が、私の隣に座ったんだ。
少し背の高いがっしりした、背筋伸びた若者で、
車内程よく空いてるのに私のすぐ隣に座ってさ。
不思議に思ったけど、後から来る人の為に、
席をちゃんと開けてたのかもだね。

一緒に電車に揺られてたんだけど、
なんだか、すごく、沁みるものがあって。
休暇中なのか、
ただの仕事中の移動なのか分からないけど、
この彼も、家族や友達と離れて
今を頑張って生きてるんかな、とか思ってさ。
暫くそうして座ってたら、
私のすぐ横に座ったもんだから、
体の右横に彼の体温が伝わってきて。
その温かさが、
すごく血が通ったリアルで、
そんなリアルなのに
すごく頭のおかしなこと言うけど、
服務した後の君が
横に居るかのような気持ちになって、
泣きそうになったんだよ。
こうやって君も日常を生きてくんかな、って、
そういう風に思ったんだろうか。
3駅くらい一緒に揺られて、
私が先に降りたよ。

兵役をエモ消費する気はさらさらないし、
ぶつけようのない怒りもあったりするけど、
あの時の、見知らぬ若い人との数分間は、
なんか、私を暖めてるよ。

ユンギヤ、
ちゃんと会いに来てくれて、ありがとう。

“성실하게 誠実に”

この言葉が、
本当に君らしいなと思った。
気付いたけど、
私がひとに求めるものの一番が多分それだし、
私は君の誠実さをこそ、愛してるんだな。
たかがスターとファンのクセに知ったような顔してさ。
でも知ってるから。

何度も言ってるけど、何度でも言うよ。
どんな仕事であれ、軍隊の服務、だ。

無事に帰っておいで。
とにかく、無事に帰っておいで。

私の方はさ、
正直言うと、君に惚れすぎて、
なんだかんだ生活めちゃくちゃだからさw
君に会えない期間に、真面目に立て直すよ。
じゃないと、
恥ずかしくて2025に会えないわ。

あと、さっき、久しぶりに見たくなって、
センイルの時に作った動画見たんだよ。
誰でもない君なんて知らない私が
それでもやっぱり、
“誰でもないあなたが好き”だと思ったな。

いつもいつも想ってるよ。
大事な、誠実な、可愛いひと。
またね。
「사랑합니다」


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