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10/4 株式市況 三菱電機株1カ月ぶり安値  「不正の全容解明には時間」

4日の東京株式市場で三菱電機(6503)が4日続落した。一時、前週末比37円50銭(2%)安の1497円50銭まで下落し、8月下旬以来約1カ月ぶりの安値をつけた。品質不正問題を受けて第三者の調査委員会が1日に中間報告書を公表した。全容解明には時間がかかるとの見方からリスクを避けようとする売りが広がった。

終値は31円50銭(2%)安の1503円50銭だった。同社では6月に鉄道車両向け機器での検査不正が発覚し、調査委が5月に起きた別の不正と合わせて報告書をまとめた。全社を対象とした調査は2022年4月に完了する予定だ。某アナリスト「問題の根深さが改めて意識された。社会からの信頼を取り戻すには相当な時間がかかる」と指摘。

業績は回復基調にある。22年3月期の連結純利益(国際会計基準)は前期比9%増の2100億円と4期ぶり増益を見込む。〇〇証券の某アナリストは1日付のリポートで「投資家の期待は今回の危機をきっかけにして経営戦略に躍動感が生まれるかどうかにある」と指摘。「11月の経営戦略説明会で新たな施策が出てくるかに注目したい」とみていた。一度落ちた信頼を取り戻す手立てはあるのか?!

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