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「第1回」生き残る企業とは

企業経営や社会の現状をわかりやすくお話する、「お仕事学 基礎編」
第1回は、生き残る企業とは。
私が走ってきた「平成」という時代。ビジネスの現場も、世の中もいろんなことが変わりました。

私が通信会社に入社したころ、携帯電話もインターネットもまだ当たり前どころか、一部の進んだ人たち、あるいはお金持ちの利用するもの。現在では、スマホをもっていない人のほうが珍しいくらいになりました。1999年2月にiモードが開始。PCを持っていなくても携帯があれば、メールでコミュニケーションできるようになったことは画期的でした。携帯電話はどんどん成熟していき、高機能、軽量、コンパクトになって海外の携帯メーカーをよせつけない勢いでした。しかし、2007年iPhoneが発売されたくらいから、状況は一変。日本の携帯電話は特異な進化をした「ガラパコス携帯」等と言われ、気がつけば、世界の携帯市場に日本企業の姿はなく、ガラケー自体も2017年に生産を終了しています。

日本の通信会社は今も順調に経営を続けていますが、世界に目を向けると、巨人と思われた企業が、弱小の新興企業にとってかわれる、という事がたくさんあります。今でこそ、超巨大企業のApple、Google、NETFLIX等も、あたりまえですが創業時は弱小。生き延びるために必死で知恵をしぼり戦略をたて、スピード感をもって試行錯誤してきました。結果、巨人と思われた企業たちが、消えていったのです。NETFLIXの話は興味深かったので、「PLUS ネットフリックスの生き残り戦略」で、紹介しています。

ダーウィンの「種の起源」では、環境の変化に対応できた種だけが生き残ってきた、とあります。私の「生き残っていくために必要なこと」仮説は、
①軸をもちながら 
②試行錯誤していくこと
環境の変化に対応する技(技術だけでなくビジネス戦略も)をもった企業が生き残っていくように思います。

「サピエンス全史」という本は大好きなので、今回も「Voice「小麦の生き残り戦略」」で紹介しています。「人」は「小麦」の奴隷だった?・・・見方を変えると、全く違うものが見えてきます。また、農耕民族は、狩猟採集民族よりも安定していたという印象があったのですが、実は、狩猟採集民族のほうが幸福度が高かったようです。これらは目からウロコでした。

むかし「チーズはどこに消えた」という本がありましたが、資産や余裕があるお金もち企業はどうしても、安心してしまい、次に走り出すことや、失敗することを躊躇してしまうことが多いように感じます。弱小企業は、もともと何もないので、ただ前に進むのみ。自家発電するように、元気です。
大企業にも、スタートアップ的な要素を残している企業がたくさんあります。そして中小、スタートアップといっても、社会的な課題解決の軸や正しいプライドがないと、違う方へ頑張ることになり、ブラックになるケースもあります。そこも、働く側が見極められる、スキルと余裕を持ってほしいというのがメッセージです。

今回の配信は、3本。
1. 1_05_1_生き残る企業とは  
https://youtu.be/gSC5xlwMFBI

2. 1_06_PLUS ネットフリックスの生き残り戦略
https://youtu.be/XX1StFTI55A

3.1_07_Voice 小麦の生き残り戦略とパラドックス
https://youtu.be/8KH-ACQBupE
 

「お仕事学 基礎編」チャンネルもよろしくお願いします。
https://www.youtube.com/channel/UC5V0AMTgfUuO4wVEmn3Z0kQ


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