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シングルフルタイムWM、将来を考える(死んだ時お金編)

順当に行けばどうしたって子供より先に私が死にます。と言うか順当にいって欲しい……子供が独立した後は……まぁとりあえずいいですが、子供が大学を卒業するまでは、親の責任として子供の衣食住を確保しなければなりません。

この記事の前提

葬式代

まず、死んだらまず火葬にしなきゃなりません。生命保険は葬式代がわり……なんて言われますが、最近は個人葬とかあるのでいくらかかるか調べてみました。
・調べた条件
  位牌、戒名、僧侶はいらない(欲しかったら欲しい人が作って)
  お通夜、告別式はやらない
  田舎に墓があるので納骨場所は考えなくていい
  火葬の手続き、棺、骨壷、運搬費用は必要
  (法律上必要な処理で外注できるものは外注)

どうやら「市民葬」で調べると良さそうなことがわかりました。
自治体によって値段が違うようですが、おさしみのあたりでは10万用意すればいいようです。もしまだ私の親が存命中だったら、私が死んだ時にどうするかは好きにしてもらおうと思います。

死んだ時に給付されるお金

なんと、死んだら埋葬代を保険組合が補助してくれます。すげー
①健康保険法に基づき、全国どの健康保険組合へ加入していても一律で受けられる給付(国保の場合は自治体のホームページで調べてください)
②健康保険組合独自の給付

おさしみの保険組合は、とりあえず1ヶ月分の給料くらいはもらえることがわかりました。と言うことで葬式代の心配の必要はなし。
(保健組合によって額が違いますので、 【保険組合 埋葬費】とかで調べると額が書いてあります。それか総務に聞くと教えてくれるようです)
(同一生計の人が請求する場合と、同一生計じゃない人が請求する場合で値段違うようなので要注意)

死んだ後の生活費

さて、無事葬式は終わりました。ここから死んだ後の子供の生活費のことを考えなければなりません。

遺族年金
名前はよく聞きますが、大きく分けて遺族年金には2種類あるようです。
①遺族基礎年金+遺族厚生年金(子どもが18歳になる年度末まで)
②遺族厚生年金+中高齢寡婦加算(妻が65歳になるまで)

②は関係ありませんね。配偶者居ないなので。ということで①の場合に具体的にいくらもらえるのか調べてみました。

遺族基礎年金
死んだ人の条件
  ①国民年金に加入中である
  ②国民年金に加入していた60歳以上65歳未満の人で日本国内に住所がある
  ③2017年7月までに老齢基礎年金を受けられるようになった
  ④老齢基礎年金の受給資格期間が25年以上ある

おさしみの場合、厚生年金に入っているので①は除外、現在40歳前なので②、③、④も除外なので、条件は満たしています。

受け取る人の条件
  ①死亡した人によって生計を維持されていた子供のいる配偶者
  ②死亡した人によって生計を維持されていた子供
  年収が850万円未満であるか年間所得金額が655万5,000円未満

おさしみの場合、①は除外配偶者いな……ry と言うことで②が対象です。あと、年収の壁があるようですが、ここで書いてある「子供」の要件的にこの年収は合致しないのでスルー。
※「子供」の要件は後述

受け取れる額
  基本年金額の780,100円
  2人目の加算額は224,500円

受け取れる期間
「子供」とは、高校を卒業する年齢(18歳になって最初に迎える3月末まで)をいいます。ということで子供が高校卒業まではもらえます。
うちの場合、二人兄弟なので、長女卒業までは2人目加算あり。次女卒業まで基本年金額がもらえる計算になります。

受け取れる額まとめ
長女が高校卒業まで 780,100円/年+224,500円/年=1,004,600円/年
次女高校卒業まで  780,100円/年
もらえる計算になります。

こちらのサイトに片親の場合の計算が詳しく載っています。

遺族厚生年金
受け取り条件
死んだ人の条件や受け取る人の条件はないようです。

受け取れる期間

ただどうやら子供が受け取れるのは18歳まで。

受け取れる額
遺族厚生年金の受給額は、老齢厚生年金の受給額の4分の3ということがわかりました。
ということは、老齢厚生年金の受給額*3/4をすればいいのか!かーんたん!
ということで老齢厚生年金の計算式を見てみると……


平均標準報酬月額×7.125/1,000×平成15年3月までの被保険者期間の月数

平均標準報酬額×5.481/1,000×平成15年4月以後の被保険者期間の月数

うん。なかなか手強い……
平均標準報酬月額
平均標準報酬額
平成15(2003)年3月までの被保険者期間の月数
平成15(2003)年4月以後の被保険者期間の月数

これがわかればexcelにぶっ込めばいいだけなんですが……
そういえばシミュレーションサイトってないの?と思って調べてみました。

こういうサイトのシミュレーションってシングルの場合のこと書いてないので具体例はスルーし……「まとめ」にいいことが書いてありました。

「ねんきん定期便」を利用すれば、簡単に老齢厚生年金の支給見込額を知ることができます。そして、老齢厚生年金の額がわかれば、遺族厚生年金の額も簡単に計算することができるのです。

老齢基礎年金の出し方は色々なサイトで確認できます……が、なんと本家が提供してくれています!本家が提供しているのを使わない手はありません。
IDとパスワードの設定が必要ですが、他でも使いたかったのでおさしみは設定しました。

ねんきんネットトップページ

老齢年金計算マニュアル

画像が出ないのが怪しいですが、リンク踏むのが怖い方は「ねんきんネット」で検索してください。

受け取れる額まとめ
個人の経歴に大きく関わるので自分で試算して!が答えになりました。
ただ、このままだとぼやけた結論になるので、下記のサイトから仮の金額をお借りしました。

(平均標準報酬月額が35万円の場合)年額561,106円

遺族年金まとめ
遺族基礎年金
  長女が高校卒業まで 780,100円/年+224,500円/年=1,004,600円/年
  次女高校卒業まで  780,100円/年
遺族厚生年金
  年額561,106円(平均標準報酬月額が35万円の場合)
合計
長女が高校卒業するまでは150万
次女が高校卒業するまでは130万

この金額から、どう考える?
こちらのサイトに、教育費以外(日常生活)にかかる金額がまとめられています。一人当たり小学生が115万、中・高学生が150万……。
遺族年金で一人分の生活費は賄えそうです。ただ、おさしみの子供は2人。しかも高校卒業までしか遺族年金は出ませんので、
・一人分の生活費
・二人分の高校までの学費
・二人分の大学進学資金
は別途調達する必要があります。

交通事故で死んだ場合

交通遺児育英会というのがあり、高校から無利子で奨学金を受けることができます。全額ではありませんが、学費の足しにはできそうです。

交通事故以外で死んだ場合

貸与と給付があるので、子供が社会人になってからの負担がありそうですが、とりあえず0ではない。


不足分をどうやって確保する?

上記で挙げた通り、下記の金額が遺族年金では補償されないようです。
また、育英会も審査等通るかもわかりません(親の年収制限もあります)

・一人分の生活費→100~150万/年間
・二人分の高校までの学費→公立なら無償化なので公立に行ってもらうごめん!
・二人分の大学進学資金→死んだ時期にもよりますが、国立に行ってもらうしかない

生命保険? or 貯金?

上記を加味して、現状、おさしみは貯金することにしました。
これは各家庭の経済状態、教育方針があるのでどちらが正しいとは言い切れません。ただ「いくら用意しておかないといけないか」がわかったことによって、おさしみは貯金することとしました。
皆さんの判断の一助となれば幸いです。

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