オーストラリア紀行 Day 6 ブリスベンから成田へ
セットしたアラームは6時。自分で目覚めたのは5時55分。全てのアラームを止めて、着替える。ひげを剃る。
準備は出来た。気分はだいぶ良い。まだ寝ている息子に声をかける。
「じゃあな。あと3ヶ月頑張れよ。日本で待ってるな」
軽く握手を交わし部屋を出る。ちょっとウルウルくる。
開店したばかりのレストランで軽めの朝食を食べセントラル駅へ向かう。列車内の無料Wi-Fiで妻に連絡をする。体調不良だったこと、無事に空港へ向かっていること。ケアンズでの船乗り遅れの相談など、大変心配をかけたからだ。
チェックインで通路側の席から窓側の席をリクエストする。最後尾の右側の席だ。
出国手続きを終えて搭乗手続きを済ませて機内へ。デッキから飛行機は離れ、滑走路に向かう時にアナウンスが流れる。
「滑走路を誘導する車と飛行機との接触があったので、一旦安全確認のために駐機場に戻ります。30分くらいの遅れが出ます」と。
旅にトラブルは付き物た。過去に観たドラマで「トラベルとトラブルは同じ語源だと」ならばトラブルをも楽しもうと。今回の旅でもトラブルはいくつかあった。機内では乗客にお詫びとしてペットボトルの水とマンゴーアイスクリームが配られた。アイスクリームで機嫌が良くなる私に対し、隣の席に座るオーストリア人の女性は焦っていた。聞くところ日本にスノーボードを楽しみに行くと。成田からの路線バスも予約済で困ると言っていたが、CAさんが現地に連絡して振替の手配をしてくれたようで安心していた。結局定刻より1時間遅れて離陸。窓の外の景色に、
「さよならブリスベン。暫しさよなら息子よ」とまた涙ぐむ。
北へ向かう機内からは、これまた美しいグレートバリアリーフの岩礁を沢山眺められた。
機内食はサーモンが添えられたジャージャー麺と記してあるものをチョイス。ん?これがジャージャー麺?日本蕎麦のような色をした麺にもやしなどの野菜が絡み、なんと言って表現したら良いか分からない味だ。食欲がなくカップケーキは残した。
少しだが風邪もぶり返しているようなので再びロキソニンを飲む。今回自分のために持参したロキソニン、喉の消毒液、口内炎の薬は息子のために置いてきた。きっとこれから先も彼の役に立つだろう。丁度赤道直下。シェードを開けてみても海に赤い線など書かれている訳もなく。グアム上空を経由して成田へ。成田に着いたら妻と息子に連絡してみようと思う。
ありがとう。オーストリア。楽しかったよ。