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HHKB Lite2風キーボード

長年、使ってきたキーボード(HHKB Lite2)が不調となった。更新したかったが市販のものは無いようなので、Lite2風キーボードを作ってみた記録

キー配置

下図の上が本家の「Happy Hacking Keyboard Lite2」の配列。その下がLite2風キーボードの配列。
大きくは、スペースバーの関係で「変換」「無変換」「Kana」を諦めているのと、カーソルキーのサイズは1uにせざるを得ないので、右SHIFTの隣に押し込む。
使って気になるのはZ列が若干左に寄るのだが、思ったより違和感がある。(Proの配置に近いのだが、Proの違和感の原因がこれで分かった^^;)
オマケで右AltのFn側にMenuを入れてみた。本家Lite2 には無いので便利かと思ったがそうでもない。

HHKB Lite2キー配列
Lite2風キー配列

材料

基板 GH60 64 minila ¥3,780 URL
プレート ¥2,654 URL
スタビライザ Screw In Stabilizer ¥1,530 URL
キースイッチ 赤軸 ¥1,692 URL
キーキャップ CORSAIR CH-9911040-JP¥ 4,500 URL
ケース KESOTO 60%(白) ¥1,960 URL
計 ¥16,116
2023/05/05の時点で。全部送料込みだったはず。

工具

ハンダゴテ(15w),ハンダ吸い取り器、ハンダ吸い取り線,ピンセット(細め),IPA(無いときは無水アルコール(99%以上)),キムワイプ,小さなブラシ(IPAで溶けないもの)
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ニッパ,ラジペン,カッター,養生テープ(緑のガムテープみたいなやつ)

作業内容

(1) 基板(PCB)にスタビライザを取り付ける。全く部品が実装されてない状態だと場所や向きがわからないので、Enter,シフト(左側)、スペースバーにスイッチをつけて、基板に置いてみる。半田付けはしない。置くだけ。それでも単品では分かりにくいので、周囲のスイッチも置いて確認した。
確認したら仮置きのスイッチは外す。

(2) プレートを置いて、四隅の一つ手前のスイッチ(1,¥,ALT(左),矢印↓)を半田付け(仮付け)。半田付けするとき、空けた四隅に木片などを敷いてグラつきを抑える。

(3) スタビライザ対応のスイッチを挿して、動きに問題ないか確認後、半田付けする。上手く刺さらなかったり、スムーズに動かないときは、仮どめのスイッチを外して、修正/調整する。 

(4) TABや一番手前の列の配置を確認する。いろいろなパターンの配置ができるようになっているため、分かりにくい。

(5) グローLEDを取り外す。(KESOTO 60%のケースでは干渉しているらしい)

(6) 全てのスイッチを半田付けする。フラックスの清掃を行う
なんと、スタビライザのプラスチック部分がIPAに耐えられないことが判明。結構な勢いで溶解し、可動部とベースが溶着してしまった。基板実装部品なのにぃ(たまにあるけどね)。

(7) ケースに収め、ガタツキが無いことを確認する。まだネジ止めはしない。

(8) ケーブルを繋いでPCに接続する。メモ帳などを起動して、任意のキーを押して文字が入力されることを確認。このときは、まだ設定が済んでいないので、特殊なキーは機能しないかも知れない。

(9) ケーブルを抜き、ケースの外で裏返し、再度ケーブルを接続。ピンセットなどで基板の裏側にあるRESETと書かれたランド間をショートする。メーカの手順には素早く2回とある。このとき、ピンセットを基板に落としたり、金属の上に基板を置かないように注意する。壊れる可能性がある。
済んだらケーブルを抜く。

(10) ケースに収め、ネジ止めし、キーキャップを取り付ける

(11) ケーブルを繋ぎ、VIAのサイトに接続して、設定ページを開く。コチラのStart Nowから。使い方は割愛。

キーキャップのこと

今回は日本語配列のHHKB Lite2 風がお題なので、当然、キーキャップは日本語配列用になるのだが、非常に種類が限られていた。aliexpress に行けば山ほどキーキャップがあるし、日本語と銘打っているのもあるが、JIS配列ではない。数字キーの「2」のシフト側が「@」のやつになってしまう。
日本では何種かあるが、それはその会社製のキーボードの交換用でGH60用ではない。今回はコルセアのを使ったが、2uや1uのシフトとか、CapsとCtrlを入れ替えるのは無理。しかたなくサイズ優先でプリントと違うキートップを使う。まぁ、こんな感じ↓。それでもスペースバーが合わないのでこの写真では他のキーボードから借用。

なんちゃってキートップたち

使った感じ

メンブレンのLite2を使っていると、赤軸はちょっと軽すぎかも。それと、作動音がかなり煩い。茶軸の静音タイプが良かったかな。

静音赤軸

ひょんなことから、静音赤軸を手に入れる(ピンクとは違うのかな)。キーの重さはLite2に近くなった。でも、「ふにゃ」とした感じ。ちょっと好みではないかな。

反省と言うか3号機のはなし

コルセアのスペースバーが4.25uとあまり見ない長さなのでスタビライザを探すのが面倒。
スタビライザは金具を作ってみた。上手く機能するが、取り付けてもフレームの関係で、1コマ(1u)取り付かない。
なので、ブランクパネルをつけてみても面白いかもしれない
最後は静音茶軸で締めくくろう。

長いほうが4.25uのコルセアスペースバー用

メンブレン(membrane:“膜”という意味だそうな)


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