死んだ語彙でオススメする劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライト

 みなさん、お久しぶりです。筆者です。

 なんだか梅雨も明けたのにジトーっとして雨が多くて嫌になってしまいますね。私は今低気圧の影響か頭が痛くて辛いです。

 しかし、私は元気です。なぜかというと劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライトを昨日見たからです。最高の映画でした。是非多くの人に見て欲しいです。なので劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライトのおすすめポイントを極力ネタバレなしでお伝えしようと思います。

その前に先にクイズを出しておきます。

『この文章で何回『見ないと伝わらない』という表現が使われるでしょうか』

①曲がいい

まずはこれを聴いてください。

 これ主題歌なんですけどめっちゃ良くないですか? 爽やかで気持ちいいですよね。これだけでもういい曲なんですが今度は劇中曲を聴いてください。

 めっちゃカッコ良くないですか?主題歌と打って変わってこの不穏で宗教チックで意味のわからんタイトル。これは一例で他にも素晴らしい楽曲が劇中曲として使われます。

 劇中曲はそのシーンに合わせた最高の曲が次々出てきます。他の曲は劇場で映像付きで見ないと良さが死ぬのでそこはご自身の目で見て欲しいのですが良さは100パーセント保証します。はっきり言ってここで挙げた曲が気になるなら音楽目当てで見に行っていいと思います。

②素晴らしい演出

 これはアニメでもそうなのですがこちらの度肝を抜くような舞台、文字が襲いかかってきます。しかもスクリーンに映すにあたって間違えなくアニメよりパワーアップしてます。文字って何だよって思われるかもしれませんが文字の出し方がめちゃくちゃかっこいいんです。これは見ないと伝わらないと思いますが世界で一番かっこいいアニメで使われる文字だと思います。舞台は常にこちらの予想を超えて展開し続けます。例えが難しいですが、fate extra last encoreとか物語シリーズって心象風景みたいな、この世ではありえない光景を映してる作品だと思うんですが、その感じをファンタジーレベルで巨大化した舞台機構でやってると言ったらいいでしょうか。ファンタジーなんですけど一定レベルで物理を無視してないというかそういう感じです。これ見ないと伝わらないと思うんで見て欲しいです。

③ヤバすぎる戦闘シーン

 戦闘シーンがめちゃくちゃ凄いです。オススメは中盤に入る一人のキャラが複数人相手に大立ち回りするシーン。動きがすごくてそのキャラの表情や状況、声や上で述べた演出も相まってめちゃくちゃ強そうに見えます。普段この作品多対一はあまりやらないのですがこのために残しておいたのかってくらい良いです。まぁこれも見ないと伝わらないと思うので見て欲しいです。

④美少女同士の関係性

 この作品ジャケ写とか見てもらうとわかるんですが女の子しか出てきません。そういう女の子同士の関係性がメインになってくる作品なんですがそれが全部良いです。オススメとかないんかって言われたら作中でメインで描かれた組み合わせは全部いいんでオススメです。背中を押したい、超えたい、叩き潰したい、逃避が気に入らない、会いたい、目覚めて欲しい、側にいて欲しい、認めてほしい、あらゆる情念が少女達が握る武器に宿ります。とにかくアレです、ヤバいです。見ないと分からないと思うので見て下さい。

⑤言葉のセンスがヤバい

 言葉の選び方がセンスがえげつないです。以下筆者が好きな作中に登場する言葉です。

「セクシー本堂」「皆殺しのレヴュー」「私たちはもう舞台の上」「wi(l)d-screen baroque」「英雄には試練を 聖者には誘惑を ○○○(作品の重大なネタバレになるので省略)」「なんだか強いお酒を呑んだみたい」

 だァァァァァァ好きなセリフとか他にもあるけどこれ以上は言えねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!というわけで言葉のセンスがヤバいです。全部言いたくなる良さです。ヤバい。

終わりに

 ここまでお付き合い頂きありがとうございます。残念ながらこの文章で劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライトの良さは伝えきれなかったと思います。何故ならこの映画は「体験」する映画だからです。例えば川で遊ぶと水が冷たくて気持ちがいいですがそれを言葉で説明できるでしょうか。あるいは小指を箪笥の角にぶつけた痛さは、耳かきの心地よさは、夏場に熱いところからコンビニに入って救われたように感じる気持ちは説明できるでしょうか。それはきっと難しいと思います。その限界に挑戦するのが文学の一つの方向性だと思いますが、私は文学はできません。残念でなりません。

 ただ昨今映画は立体音響、3D、4DXなど体験する方向での進化を広告で謳うことが多いように思います。体験することが求められてるのだと思います。そんななか、この映画は体験させるということに見事に成功した極めて現代的な映画でないかと考えています。

 長くなりましたが私が伝えたいことは以下のことです。

劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライトは素晴らしい体験型映画である

これだけわかって欲しいです。そしてそのような映画に言葉が無粋なものに成り下がるということを想像して頂きたいのです。できればそこまで想像したのであればなんとかして見て欲しいです。少数の劇場ではまだ上映しているそうです。

 どうか多くの人に私と同じ現実を超えた、魂を揺さぶるような体験をして欲しいです。劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライトをよろしくお願いします。


 



 

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