G.R.A.D編杜野凛世コミュについて言いたいこと

ご挨拶

 こんにちは、おさむといいます。

 なんとなくnoteを始めてみました。シャニマスのコミュに関して書いていくつもりでいます。

 また書くか分かりませんが、今回は私の担当である杜野凛世のG.R.A.D.編のコミュについて書きます。

注意書き 

1.true end含む杜野凛世のコミュのネタバレがあります。

2.私は文章作成能力が低いので読みにくい文章になるかと思います。むしろ、添削してくれる人がいて欲しいくらいです。

3.私はシャニマスのライターを神の如く敬愛していますので、批評はできません。元々神様だった人達がやはり神だった、ということを伝えるべく文章を書いています。

4.私の深読み、書かれていないことへの解釈、などが多分に含まれます。

以下本文

1.思いを伝えるということ

 今回のコミュのテーマです。

 凛世のコミュは全体を通して、思いを伝えたい気持ち、伝わらない切なさ、伝わらなくても通じ合おうとすることがテーマに置かれてます。

 「微熱風鈴」のコミュ「みをつくし」の分岐「流木みたいだな」を選択時

 凛世が砂浜に相合い傘を描くのですが、完成する前に波に消されてしまいます。凛世はPの隣を歩けるからそれでいいと言います。その言葉すら波の音でPには届きません。凛世はそれでも傘は不要だったと言います。

 思いの伝わらなさ、その切なさが情緒たっぷりに描かれています。これは一例ですが凛世のコミュのテーマを理解して頂けた思います。

さて、G.R.A.D.編ですが、しっかり今回もこのテーマを押さえています。

凛世は以下のような内容のインターネットドラマの少女α、少女βの二役に挑戦します。

「少女α」は高名な「博士」に拾われた下働きです。少女αは拾ってもらった恩もあり博士に惹かれていきます。しかし、博士と自分とでは釣り合わないと考えその想いを伝えることはありませんでした。一方、博士もよく尽くしてくれる少女αに惹かれていきます。ある日、少女は博士のいない所で「あいたいな」と呟きます。それを聞いた博士は、自分以外の誰かを想っているのだと勘違いしてしまいます。たまらなくなった博士は、少女αから「あ」以外の言葉を奪うことにします。少女αは思いを告げようとしますが、博士は最後まで言わせず少女から「あ」以外の言葉を奪います。そして博士は少女αを模した少女βを作り「あ」以外の言葉を与えました。

 このドラマ自体が思いが伝わらないことによる悲劇が描かれています。また、凛世としては「あ」だけあるいは、「あ」抜きで思いを伝えないといけない、難しい役柄に挑戦することになりました。このドラマを使うことで思いを伝えるという凛世のテーマをはっきり描き出すことができたと思います。

2.無機質な少女からの脱却

 凛世は一見すると無機質な印象を受けます。表情の変化が乏しく、アイドルへの欲求よりはPへの献身への欲求が強い印象を受けます。声色も無機質です。(しばらく触れると嬉しそうに目を細める、とても愛らしい笑顔を見せてくれます。とても美しい涙を流します。「水色感情」のtrue end「R&P」では感情を爆発させます。そこは分って書いてます。凛世担当Pはご容赦を。)

 今回、凛世はこの壁に立ち向かいます。凛世はトレーナーに「何か」が足りないと言われてしまいます。それが足りないことにより人の心を動かすことができないことに気付きます。凛世は技術的な部分は完璧なのに、その答えが見出せず調子を崩してしまいます。しかし、Pから「聞け!」という欲望であると答えをもらい、再度立ち上がります。

 凛世のアイドルに対する欲についての成長は以前W.I.N.G.編で描かれています。(W.I.N.G編共通コミュ「見つめる先に」参照) ここで凛世はファンに応えたいという欲を得ます。これが今までの凛世のアイドルへの原動力です。ファンに応えたいから完璧に仕上げ、心を込めてステージに立てるのです。

 しかし、それだけではG.R.A.D.編では不足してしまいます。人の心を真に動かすことができませんでした。そこで新しい欲「自分から伝えたい」という欲が出てきます。これのおかげで、人の心を動かす、血の通ったアイドルになれたのです。

 思うにこの時、凛世はアイドルを超えた、表現者になることを求められたのだと思います。全く競争のない世界のアイドルであれば今までの凛世で100点満点であったと思います。外見が美しければそれでいいからです。(勿論、その為には普段からの発言、立ち居振る舞い、ダンスや歌などの技術が必要です。さらには生まれ持って与えられた容姿など突出した才能や努力によって成り立つものであることは言うまでもありません。) しかしG.R.A.D.はそれが出来て当然のステージで、そこから先に進むことが求められたのでしょう。

3.シャニPの成長

 シャニPもプロデューサーとして成長した所を見せてくれます。凛世は途中Pから休みをもらい一人になってしまいます。凛世は一人海へ向かいます。プロデューサーはこれが悪手だったと気が付き凛世と改めて向かい合おうとします。

 シャニPの前から凛世の方から消えるのは2回目です。(「杜野凛世の印象派」の「drawing2(まどひあか)」参照) この時凛世が消えたのは嫉妬心からでした。シャニPは凛世の気持ちに気付かず、ただ自分の監督が不十分だったことを謝罪します。

 しかし、G.R.A.D.編は違います。自分が凛世のことを分かっていないことについて自覚的です。その上でそれを知る為に凛世に向き合います。これが凛世のブレイクスルーへの鍵になります。まさにPが凛世を導いたのです。これは以前ならできていなかったことだと思います。凛世は一人で気付く事が意外と多かったのです。問はPが与えることはありましたが解は凛世が気付くことばかりでした。これはPが成長してないないと、できないことではないでしょうか。

4.その他細々と良かったところについて

くるくる……とととん……だだだん……きめる……っがかわいい

 めちゃくちゃ可愛いです。コミュを見てください

冗談でトレーナーに少女αの喋り方するのがかわいい

 ダンスレッスン中に少女βの喋り方を練習するのですが、冗談で少女αの喋り方をするシーンがあります。凛世のお茶目さが出てて、めちゃくちゃかわいいです。

魅力的な「あ」の数々

 挑戦するドラマのこともあり凛世が「あ」だけで話すシーンが沢山あります。楽しかったり、切なかったり、悲しかったり、悔しかったり、たくさんの感情を一音で表現しています。特に最終話「いたかった」の「あーーーーー………っ」は演出も相まって号泣必至です。

素晴らしい演出の数々

 場面の切り替え方、効果音を入れるタイミング、美しい背景、美しいBGM、凛世とテキスト以外の演出もとても素晴らしいです。文字による表現の新しいあり方の提示がなされているという点から考えると、このコミュは「世界で一番新しい文学」といえると感じます。

最後に

 ここまで読んでくださりありがとうございます。 読みにくいところあったかと思いますが、また筆を重ねる機会があれば訂正できればと思います。ネタバレを踏みまくってなんですが、これを見て凛世G.R.A.D.編を読みたいと思って頂けたなら幸いです。できればW.I.N.G.編のコミュから見て頂けると、一層楽しめると思います。またこのコミュは、シャニマスの最高打点の一角だと思います。あくまで「一角」です。まだまだ素晴らしいコミュが沢山あるので、是非他も触って頂ければと思います。

 最後になりますが読んで頂き本当にありがとうございました。





 




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