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罪の森の裏側(キャスト編)

無事に2週間が経ち。本当の意味で終わりを迎えた「罪の森‐ABYSS‐」。
ご観劇頂いた方も、見てはいないけど応援してくださった方。本当にありがとうございました!

結果からお話すると、目標の完全満席まではあと2席足りませんでした。
しかし、配信公演はアーカイブも含めると約200もの購入。
グッズはWEBSHOPも含めると、到底初公演の団体とは思えない数をお手に取って頂きました。

この活動を始めてたった4年ぽっちの俳優が、初めての主宰公演・脚本・演出でこの数を叩き出せるのは本当にあり得ない。
しかもこのご時世において・・・これは私の力だけでは絶対に無理でした。
これもキャスト・スタッフ、そしてお客様のお力のお陰です。
心からお礼申し上げます。

作品に関しても多くの方からご好評、そして続編希望の声を頂きもう胸がいっぱいです。
この「罪の森」はそもそも俳優が最低限の保証を受けずに不要な負担を抱えて仕事をすることに疑問を感じた所から立ち上げた企画。
交通費、前日の美容代等。時間もなるべく多く拘束しないという感じで。
最初はテーマパークのような空間演出と設定で俳優ならではのイベントのみを行うつもりでした。
その後コロナにより緊急事態宣言で仕事を失った参加者に少しでも足しになればとボイスドラマを書いたのが始まりでした。
そしてそれをリメイク、加筆修正、新作を書き下ろしてできたのが「罪の森‐ABYSS-」。
自分でもまさかここまでになると思っていませんでした。

今回は企画協力として
アネモネ役であり合同会社flipper社長、小林未往
罪人全員の角を作り上げたラナンキュラス役、山内里紗
二人の協力の元進めていきました。
二人なくしてはきっと企画が、私が崩れてしまっていた。
ありがとうを超えて愛しているを送ります。
この二人についてはかなり長くなるので別で語る。笑

さて、ここから先は私の脚本の解釈と演じてくれた俳優に感謝を込めて語る・・・所謂「自己満足」です。
あんまり多くを語ることは好まないのですが・・・だらだら罪の森のことを大事にしすぎてしまいそうなので
ここで語って、終わりにします笑
視点が脚本とか書いている視点だったりするので、実際に俳優がつくったイメージとは違うところもあるかもしれません。
実はこんな思惑があって書いたよってことを。

作品ベース

初めて物語を描くには私には経験がなかったので、自分の人生を投影することにしました。
全ての罪人は私であり、強く見える私の弱くて汚い部分です。
罪の記録は全てキャラクターの主観によって語られます。
だから必然的に被害者にみえる・・・だって私可哀想ってどこかしら思っているんです人間って。だからこそ罪深い。
そしてその事にも気付いている。だから彼女たちは奇病に侵されている。
これは悲劇なんかじゃない。でも悲劇に見える。そんな風に書いた・・・つもり←
どう受け取るかは皆様の自由なので。寛容な気持ちで見て頂ければ。
さあ、ようこそ。罪の森の裏側へ。

傲慢:ラナンキュラス/山内里紗

元は男性だったキャラクター。
男の人の気持ちはよくわからないので女の人にしました。
ゴシックといえば、みたいなスタンダードな格好に顔から羽という異形。

~~~~~~~~~~~~~~~~~
人の命は平等ではない。興味がない命と、大切な命は誰にでもある。
共感はできても実感は大切な命でしか得ることはできない。
そして大切な命の価値は人を縛る呪いである。
医師であるのにも関わらずそれを知らない罪深さ。
彼女は己の価値に甘えて本当の価値を突き放す。
気付いた時にはすでに遅い。
本当の名前を呼ぶラナンキュラスの姿は本当に愚かしい。
彼女が罪人になったのは己の傲慢さで多くの命を救えなかったからじゃない。大切な命の価値に気付けなかったからだ。
サルビアも全くもって愚かしい。他に方法があったはずだ。
自ら身を挺して人に呪いをかける。まるでどこかの鴉みたい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

私の父をモチーフに描いたキャラクターです。
プライドが高く、いつも何かを見下しているように見えた父。
私が父に言ってはいけない言葉を投げかけて逃げた次の日、彼はもういなかった。
父は私に「命が大切だなんて机上の空論である」と言い残しました。
そこにはどんな思いがあるんだろうって考えて10年が経ちます。
私は父との約束に永遠に縛られ続けている。

りさりさは技術力も高く、お芝居のセンスもいい。
安心して父を預けられました。
彼女はとっても素敵な角を作ってくれて、、、本当にこの罪の森には欠かせない存在です。
色々な経験や技術がある彼女はちょっとラナンキュラスに似てると思ってます。
技術があるからこそ縛られている。そんな感じ。
そんな彼女が解放された時に見たラナンキュラスは本当に美しく、悲しく、そして罪深かった。
それを見て稽古場で実は泣いてしまいました。
男っぽい役やったことないって聞いた時「嘘やろ?絶対似合うのに?もうやってくれ、頼む。」ってなりました笑
ちなみに私が一番好きなはTwilightの「よろしく、ジニア」です。
あのカッコ良さ異常。
憧れの山内里紗が最高の仲間になるとは思わなかったよ。

憤怒:アリウム/四條友起子

この人も元は男の人予定でした。
今考えるとむさ苦しくならず女性にして良かったわ。可愛いは正義。
なんか色々ついてるけどスタイリッシュに見えるものにしたかった。
三つ編みについてるトンボが一番のこだわり。

~~~~~~~~~~~~~~~~~
誰かにとっての正義は誰かの悪である。
己の信じるものしか見れない彼女は変化を見落とす。
信じれば信じるほど。裏切られた時の感情は盛り上がる。
勝手に信じたのは自分のくせに。
裏切られたと感じると他人を悪者にする。
本当にシャガは悪い奴だったのか?
彼にも何か理由があったのかもしれない。
ルドベキアは本当に良い人だったのか?
裏では何をしていたかなんて誰もわからない。
民衆の事を考えると、大きな声に誘導されてしまうのも理解ができるはずだ。
己の気持ちや目の前の出来事を優先して攻撃的になる。
弟の首を見ても、他人の命を尊重する強さがあればこんなことにはならなかった。
正義とは。都合のいい言葉だ。
人は正義に酔いしれ、縋り付く。
正義とは。己の心の弱さである。
自らの心の弱さと弟を重ねて、蛇に手を差し出しても許されはしない。
それは逃避なだけ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~

彼女は私。裏切られたと感じ、暴走した時の私。
そして永遠に自分を許せなくなる。
怒りとは悲しみであることに気付いた時にはもう遅い。
愚かな自分を正当化することしか、彼女にはもうできない。
相手が許せないんじゃなく、自分が許せなかっただけな事を思い出した時。
本当に罪と向き合う時がくるはず。アリウムにも、私にも。

四條さんはハツラツとしてるんですよ。ぱー!!ってしてる。
遊び心もあるしアリウムにぴったりすぎてむしろ私がびっくりしてます。
地図を読めない設定はビジュアル撮影の時に地図で遊びながら撮影した時にあまりにも四條さんが面白すぎて追加。
四條さん自身の優しさがとてもお芝居に出てる。
タンジーとのコンビも二人が初対面とは思えないくらい最初からピッタリすぎて。多分こいつら前世アリウムとタンジー。
最後まで癒しだった・・・真っ直ぐなんだよ、目が綺麗なんだよ・・・まじで笑えるんよ。
アリウムとタンジーがやるお互いの合図(チョリースのやつ)を当団体では「ふーんぬっ」って効果音をつけてます。

怠惰:ベラドンナ・リリー/松木わかは

月や魔女のモチーフ。
一本角は月に向かって生えているイメージ。
ドビュッシーの月光を使うことはもう心に決めてました。
上品で落ちついた格好だけど、所々に星のような輝きを。

~~~~~~~~~~~~~~~~~
まわりから与えられた価値に嘆いている。
誰よりも恵まれた全てのものを見てみぬふりをして。
悲劇のヒロインを演じ続けたせいで本当の自分さえも忘れてしまう。
本当の彼女を知っているのは夜空に浮かぶ白い月なんかじゃない。
そばに咲いている花であることに気づかない罪深さ。
状況を変えることはいくらでも出来たはずだ。
本当の自分を見て欲しいなら見せればいい。
悩みがあるのなら打ち明ければいい。
色々な理由を付けて目を背けてきたのは怠惰にも程がある。
枯れる花の大切さに気づいた時、それは自らの罪の重さを知る時でもある。
己を許せない彼女は怠惰を演じる事で罪を受け入れるようになる。
あの時差し出された手を受け入れられるように。
迷い込んできた猫に自分を重ねて。
~~~~~~~~~~~~~~~~~

私もありがたいことにとても良い家に生まれました。
幼少の頃高額な手術を受けなければ死ぬと言われた病を治してもらい
良い学校でいい教育も受けさせてもらったのにもかかわらず
私は己の環境に嘆き、目を背けました。
誰も本当の自分をわかってくれない。
そんな当たり前の事を呟きながら演じる悲劇のヒロインは最高に気持ち良かった。
演じ終わった時にまわりを見た時には後悔しか残っていませんでした。

松木さんは天才。天才という言葉すらもう陳腐に見えるぐらい感性がいい。なのに謙虚!
普段は本人が面白すぎてベラにした事後悔するんですけど・・・芝居を見るとベラにして本当に良かったと思う・・・なんだこの矛盾は!笑笑
初めて立って読んで頂いた時に稽古場にいた全員を圧倒させたあの空気を私は忘れない。
こんな俳優になりたいと思ったし、感動した。
ラストシーンの美しさは群を抜いている。
あとtwilightのいい女すぎるベラ・・・尊い。
でも終わるとなんかベラじゃないんだよな〜笑・・・不思議。

嫉妬:ヘリアンサス/堀有里

芸術は自然から。
草や木をイメージしつつもシンプルに可愛く。そして品よく。
なるべく現代でも身近な格好。
次は葉っぱが顔から生えてるかもね・・・
あ、メイクさん怒らないで嘘です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~
好きなことを仕事にするには、何かが裕福でなければならない。
彼女が金銭的に裕福ではなかったからじゃない彼女に才能がなかったからじゃない技術でも情熱でもない。
心が裕福ではなかったのだ。
抱えていた嫉妬はきっと出会った時から既にあった・・・それはお互いに。
分かり合えたと思い込んでいただけ。
人はわかりあうことはできない。他人の心の真実は永遠に理解できるものではないからだ。
彼女達はわかり合ったつもりでいるだけ。
分かり合えなくてもいい。ただ、信じていれば結末は違ったのかもしれない。
カンナの花言葉は「永遠」そして「妄想」
永遠とは妄想である。
妄想から覚め、現実を見たからこそ耐えられなくなったヘリアンサスは嘘をつく。
そして永遠を自らの手で葬り去る。
ああ、なんだ、やっぱりね。
この関係が永遠でないことは知ってたんじゃないか。
そのくせに、また同じことを繰り返すのね。馬鹿みたい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~

芸術に携わる者としては一番共感できるものだと思います。
私は本当に素直じゃなくて素直になれたら結果が変わっていた事が今まで沢山あったなと。
わかり合おうと必死になればなるほど遠のいていく。
完全にわかり合うことなんでできないとわかっているのに繰り返してしまう。
ヘリアンは色々な所に共感できる、お客様に一番近いお話。

美しいの暴力ほりゆり。
最後の嘘をつくシーンの切り替えとその表情は本当に醜くも美しい。
声もとても透き通った声をしていてつい聞き入ってしまう。
もっと笑顔が見たかったけどこの作品じゃ無理なのでまたの機会に笑
チューベローズのママの役が何気にお気に入り←
ヘリアンはつんけんしてるけど、中の人は天然の極み。
「妻の森」とかいうハッシュタグをつけてしまうくらいには天然。
昼ドラを書いた覚えはありません笑笑
次回作にするつもりもないけど、本当にやるとしたら主演として責任とってやってくださいね?笑

色欲:アネモネ/小林未往

色欲のキャラってだいたいエッチなお姉さんでセクシーな服着てるじゃないですか。
もうその反対を貫いてやろうと思いまして。
純潔の男性恐怖症にしちゃいました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~
私達は子孫を残すよう設計されている。
その行為は恥ずべきものではなく、動物としては当たり前の高尚なものだ。
その行為あってこそ、我々は生まれてくるのだから。
それを否定するアネモネは人間という種を冒涜している。
いつも親友に守られてばかりで自ら自衛をしないのもいかがなものか。
さらには嫌っていた異性に浮かれて、その親友の気持ちに気付かずにいる。
あんなに否定していた欲を都合よく許そうとしていたり。
彼女はちぐはぐだ。
あまりにもちぐはぐすぎるのは、彼女自身何も見ていないし見えていないからだ。愚かしいにも程がある。
親友も動物としては許されない想いを抱えている。
全てを仕組んだのは本当に男達だけなのだろうか。
性を否定し、向き合わず、そして己を否定する全てを消していく。
狂っているとしか言えない。
彼女が愛しているのは恋人ではない。自分自身だ。
そんな事にすら気付かずにまた同じことを繰り返す。
これが素敵な友情に見えているのなら、早く夢から覚めたほうがいい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~

これを見た人は「前々から予感があったんだから自衛できたのでは?」と思う人と
「自衛なんて、予測できないんだから無理に決まっている」と思う人と・・・色々意見が出るかと思います。
私がどんな意見かはあえて言いませんが、あの夜に男達に襲われなくとも、アネモネは結果いずれ罪人になっていたと思います。
まわりが見えないということはそれだけ罪深い。
百合に見える人もいるそうですね。
まあ・・・その、なんていうか・・・百合いいですよね〜笑笑

みおたんは戦友。(あとで書く)
整った顔に整った声。どうしても綺麗に見えてしまうのだ。
大きなオーダーは1つ。醜くなってほしい。
醜くさを貫いた美しさを最後に出してくれた時はもう嬉しさ通り越してドツきたかった←
この作品を成功させようという気持ちが邪魔をしないかと少し心配したけど、無用な心配でしたわ。
実はこの人俳優としても一番大変で、カンナの直後すぐアネモネなのよ。。。
よくやってくれた。ありがとう。これからもよろしくね。

暴食:チューベローズ/椙山さと美

もう異次元すぎて逆に着たくなる衣装NO.1!
でもやる人によってはチープなビジュアルと役になる危ない役。
可愛いだけじゃつまらない。少しのスパイスを。
実はお顔にお砂糖みたいなのついてるの!かわいい~~~~

~~~~~~~~~~~~~~~~~
ただ、純粋に家族を愛していた。
己の幸せも自覚し、まわりもみえている。
実は本当に他人のために罪を犯しているのはチューベローズだけである。
悪意もなく、複雑な感情もなく、ただ母親のために。
愛されたい気持ちも勿論あるが、なによりも他人の感情を優先する。
本当の愛を知っているからできる行為だ。
愚かという人は多くいるが、本当にそうなのだろうか?
彼女が快楽を否定し、罪を自覚し、謝罪をし、赦しを乞うことができたのは愛があるから。
ストレリチアは手を差し伸ばす。
そして真実の愛を目の前にして嫌悪する。
ママ。これはチューベローズだけの鍵となる言葉ではない。
彼女の母親の名前は「ルピナス」青のルピナスは母性愛を表す。
食べるという行為は体に受け入れるという行為。
薬のせいとはいえ、常識や様々なしがらみから解放された彼女は本当に罪すらも食べてしまうかもしれない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~

私の憧れチューベローズ。こんな子になりたかった。
愛を受け入れて、物事を受け入れ、真実を受け入れられる人に。
ストレリチアという私は彼女に嫉妬している。
いや、他の全ての私という罪人が。
彼女だけは本当に架空の人物を作っているようで実体がなかった。
それが本物となれたのは本当に俳優の力のおかげ。感謝。

おすぎ姉さんは私の想像していたチューベローズを塗り替えた人。
年齢とか言うてますけど全然似合ってるしもう違和感なさすぎてビビりまくりでした。
いちいち笑顔が可愛いんだこれがー!!!
おすぎさんの心の優しさがチューベローズの優しさにマッチしてて・・・それが余計に悲しい。
ストレリチアの手を取る案はおすぎさんから!
いやーめちゃ嫌な気持ちしましたよスト様は笑笑
独特の笑いや芝居センスは最早理解が追いつかないレベル。
アイデアの宝庫。びっくり箱。

無垢:サンダーソニア/品川ともみ

一番最初に作ったキャラクター。
鹿角にヴェールってすごい綺麗だと想像して作ったらもう完璧でした。
動くとさらに綺麗なの。
モチーフは星。祈り。
イベントより顔つきがキツくなった理由がわかって頂けていたら嬉しいです。唯一の男の子。

~~~~~~~~~~~~~~~~~
何も知らない事は罪だ。記憶があろうとなかろうとそれは罪だ。
自覚がない罪は一番赦されてはいけない。
それに葛藤する姿はあまりに滑稽。
無知ではなく、無垢の罪である理由はちゃんとある。
記憶がなく、そこに悩む己はさぞ気持ちがいいだろう。
他人を気遣うようにみえて、実は周りの優しさに無自覚に甘えている。
そして永遠に他人の思惑や想いには気付かない。
そうしたのは彼自身なのか、それとも。
微かに残る己の記憶。この作品には多くの場面で「手」が出てくる。
「差し出された手」「差し出した手」その手をどうするかでこの先が実は決まってたりする。
彼は差し出した手をどうするのか。
包み込んでくれている手をどうするのか。
結末は決まっている。その結末が私のこの作品の答え。
可哀想な子。
~~~~~~~~~~~~~~~~~

サンダーソニアは最近私が常々思っている事。
自覚がないこと、ものを知らないことは罪だと。
それ以外については物語の核心にふれてしまうので黙っときます。

ともみんはお芝居を真剣に考えて悩むのです。
悩む理由はちがうけどそれがソニアに重なるところがあって。
答えを出して欲しそうにしている時もあったけど、あえて出さなかった。
筋が通っていることが全ててではないし。
むしろ筋が通っていないのが人間だったりする。
こうやって!っていうのは簡単だし。それをちゃんと構築できる人だからって思っているから。
謎を持っているキャラクターの真実を知っている分、バランスが難しい。
ちゃんと挑戦してくれてありがとう。

人間:ザクロ/近野莉子

キャラクターとしては最後にできたキャラ。
唯一の人間。罪を犯していない・・・ようだけど?
一番普通だけど可愛らしい。
シンプルだからこそ表情が浮かび上がるといいなと。
赤と白と黒をベースにつくっています。理由はご想像にお任せ・・・・。

~~~~~~~~~~~~~~~~~
親にとって異物の彼女はこの森でも異物だ。
彼女は自分が異物であることから抜け出せないでいる。
彼女の目的はこの森の研究において結果をだすこと。
その結果が何をもたらすのかはあえて伏せている。
周りから認めらているのに、本当に認めてもらいたい人には認めてもらえない。
それは本当に不幸なことなのだろうか?
偽物の罪の証をつけてはいるが・・・本当にそれは偽物なのだろうか?
彼女は既にサンダーソニアに対して嘘をついている。
嘘は罪ではないのか?
彼女には結末が見えている。
それはとっても残酷で見るに堪えないものだとわかっている。
だからこそ、今はただ優しい夢を見るしかない。
それが愚かなことだとわかっていても。
~~~~~~~~~~~~~~~~~

謎がちょっと明かされたザクロさん。
異物っていうのは私の親が離婚したときに言われた言葉からふと思ってしまったこと。
一番認めてもらいたい人に認めてもらえない理由が分かった時にちょっと大人になれる。それが良いことかはわかんないけど。

りこはまだ若い。技術も多く持ってはいない。
色々な不安の中でよく頑張ってくれました。ありがとう。
ソニアと同じで色々葛藤があったと思う。
全てを知っているから演じるのは難しい。
ザクロはまだ未熟で本当に子ども。
りこちゃんと一緒に成長するキャラクターになってほしい。
可愛いが美しくなった時本当の裏のザクロが見れたらいいな。

鴉:ジニア/大下菜摘

バレリーナをイメージ。
コルセットがものすごいドンピシャなやつがあって。
見た瞬間、これだあああー!!みたいな。
なっちゃんの細いおみ足が映えます。
ブラックスワンみたいな描写を追加しちゃうほどバレリーナ意識。

~~~~~~~~~~~~~~~~~
罪の記録は罪人視点の物語。
彼女が可哀そうに見えるようになっているだけ。
この物語は違和感しかない。
友達でもないひとのいう事を行くなんておかしいし、曲がっている。
それがわかっていて彼女は盗みをするという選択をしているはず。
悲劇のヒロインぶっているだけだ。
カルミアは悪い女の子じゃないかもしれない。
何かきっかけがあったはずだ。彼女が変わってしまったきっかけは。
それは明らかにジニアにあるだろう。
それを考えもしないで自分は悪くないだなんてありえない。
「私はずっと貴方の為に」なんておっしゃいますけど、自分の為でしょう。
そんな人と友達になんかなれるわけがない。
人の心は人の心でしか繋げない。
物でなんか繋げないことを頭のいい君なら理解していたはずだ。
自分なら大丈夫だって思っていたのかい?本当に傲慢だよ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~

悪いこととわかっていながら依存してしまう。
私はこれを不倫の原理といってます笑笑
でも、不倫とかじゃなくてもある気がする・・・こういうの。
俳優活動を始めた初期に出会った人との物語。
とても傲慢だった私は相手の気持ちを想像もしないでただ裏切られたと嘆いたんですよ。
でも今思い返してみれば、ああ、あれがダメだったのかな。あの時の言葉がいけなかったのかなって。
相手を責める事は簡単だ。相手を想像することが難しい。
他人ばかりを見つめて自分を見つめないことが招いたもの。

なっちゃんはこの作品を深く愛してくれているのが本当によく、伝わってくる。
声優さんとしての技術がある分、あまりにも綺麗に聴こえてしまう。
それを超えた先にあるものを出して欲しい。(そう言う意味ではみおたんとちょっと似てるの)
誰にもできないジニアになったと思う。
twilightの人達ってめちゃ大変で・・・シリアスのシーンからすぐにギャグに変えなきゃいけないのです。
なっちゃんに怒鳴られたいって人多分この作品で出た・・・・出たよね?←

蛇:タンジー/斉藤有希

スタイリッシュにセクシーに!でも、品性はわすれちゃいけない!
他のキャラクターは装飾品が多いけど、タンジーは肌に彩を。
アリウムは金。タンジーは銀なんですよ。気付いた?笑

~~~~~~~~~~~~~~~~~
何か一つに縋り付いて、自分の本当の気持ちから目を反らす。
本当はなりたくない。みんなと同じでいたい。
でも、それが赦されないと思い込んでいるだけ。
いい子を演じる方が楽だから。
世界を知らない方が楽だから。彼女は家に執着している。
未来に耐えられない事を知っている母親も酷いもんだ。
本当に子どもを愛しているのなら、命を絶つべきではない。
残された想いなんか考えもしないで。
親が親なら子も子だ。
祖父が出した試練は祖父が本当に望んでやっていたのか。
そもそも、冷酷な祖父は本当にいたのか。
自らの覚悟が足りなかったことを棚に上げてただ怒りにまかせて復讐をする。
自分の大切なものを奪われたなら奪い返していいのか?
心の弱さを鍛える方法は一つだけ。
それは罪と向き合う事。
彼女の心は今も弱いまま。
刻まれた蛇の醜さは正に彼女の心そのもの。
~~~~~~~~~~~~~~~~~

やられたらやり返せ。
やる奴はやられる覚悟と、その罪を背負う覚悟があるからだ。
背負う覚悟もないくせに他人を不幸に陥れていいわけない。
そもそも、人を不幸にしていい権利なんて誰にもない。
でも人間は感情が抑えられなくなると、突然自分にその権利が与えられていると錯覚してしまう。
その先には何もない。
自らの命を絶っても、その罪は残された者に引き継がれるだけ。
ゾルディック家??って言われたけど読んでないからわからない!笑

多分前世タンジーなゆきちさん。
笑顔が可愛いんだよ。本当にコロコロしていて。
他のキャラクターと違って憤怒組はちょっとファンタジー要素が強いんだけどそこに説得力があるんだよ・・・
なんか本当に技術の部分が秀でている・・・一人語りが多くて絶対大変だったろうに・・・おかげですっかりゆきちさんの隠れファン。
アネモネの花を数えるの最高だったしアネモネのおさげにひっぱたかれるのも最高に良かった・・・・
コメディアン四條、椙山、斎藤の絡みをいつか見たいです。

猫:ダチュラ/平口みゆき

一番装飾がないけど一番キュート!
お姫様みたいなお洋服なのにめっちゃ性格悪いのは私のただの性癖。
一番若い罪人だから異形にはなりきってない、一番人間に近い。
メイクさんが猫ちゃんッぽくお目目をつりあげてくれました!

~~~~~~~~~~~~~~~~~
価値が欲しい。いや、違う。私には価値があるんだ。
無価値な自分を認めたくなくて、彼女は価値を追い続ける。
それが偽物の価値だなんて気付きもしないで。
自分より下と思える人間を傍に置いておかないと不安でたまらない。
格下だと思っていた相手に愛する人を取られた悔しさ。
価値とはなんだ。
容姿じゃないの?見返りじゃないの?お金じゃないの?
与えられることが価値じゃないの?
今まで自分のしてきたことが偽りであったことぐらい知っていた。
生き方を知らない少女はそれを認めてしまえば死んでしまう。
例え偽りでもいいから誰かに認められた価値がほしい。
目の前に本当の価値を見せつけられた彼女に残ったものは何もない。
無価値な私。そんな私に騙されるあなたはもっと無価値だわ。
ああ、私ってば可愛いから罪よね。
そう言うことしか、私やり方を知らないの。
~~~~~~~~~~~~~~~~~

私のモットーは「価値とは自分でつくりだすもの。」
自らつくりだした価値が他人に認められて初めて本当の価値となる。
マーガレットの価値は真実の愛。認めらた愛の前には彼女の存在はあまりにも無価値。

平口みゆきの最後の芸能活動が価値の物語なんて。
もう発表を見た時は「もっと明るい物語にすればよかったのでは?!」「初脚本なのに最後を飾っていいの?!」ともう大混乱。
でもきっと彼女の中で何かがあって、これを最後にしたんだ。
それならば、私にできることは作品を相応しいものにすること。
最後のお芝居は裏でずっと聞いてました。一つ一つの言葉を大切に。
千秋楽のダブルカーテンコールで彼女の表情が見えた。
客席を見つめて切なさとか、やり切った想いとか、いろいろな気持ちが彼女の表情に交差していて・・・。
楽屋に戻って、大号泣しました。
そのあと改めて挨拶をしにきたみゆっち。
「この作品が最後でよかったです。本当にありがとうございます。」
馬鹿野郎。それはこっちのセリフだ。
最高のダチュラをありがとう。あなたの最後の輝きを一生忘れない。

強欲:ストレリチア・ルピナス/長田咲紀(俺)

衣装的なもの、過去が全てできたのは彼女が最後。
もうこの人語るには・・・色々ありすぎて。
つか自分を自分で演じて自分で語るってなんかもうそれが一番罪深いよ!!!笑

なので、せっかくなので謎の答えを少しここに。
彼女には子供がいる。その子供は今も生きている。辛うじて。
そして彼女の背後には色々な思惑が動いている。
彼女は本当の罪の森の支配人ではない。
それが本当になった時。彼女の本当の願い、祈り、欲望が完成する。
だが、それを阻む砂嵐がある。

全ての結末は決まっているけれど、ストレリチアはそれを知らない。
最後に彼女の想いを、暗号として。

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さて、彼女の過去は気が向いたら公開します。
気が向いたらね。それは続編かもしれないし、別の何かかもしれないけど。

とりあえず。キャストはこのへんで。
スタッフはまた後程。

主宰・脚本・演出・強欲:ストレリチア・ルピナス
長田咲紀

何卒サポートをお願いいたします! サポート分の金額はこれからの活動に充てていきます!