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「コミュニティには〇〇がある」でユーザーコミュニティ・nestを紹介する

 データ活用アドベントカレンダー12月22日の投稿です。

 ウイングアーク1stユーザーコミュニティnestのコミュニティマネージャーになり3回目のクリスマスが訪れようとしています。

 今年のアドベントカレンダーでは、「コミュニティには〇〇がある」の切り口から、nestを紹介します。


①コミュニティには、メンバー共通の関心軸があるから集う
 nestは、企業(ウイングアーク1st)が主催・運営し、製品(MotionBoardなど)のユーザーが活動を企画・実施するコミュニティです。

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 コミュニティ共通の関心軸(この絵の黄色)になるのは、nestの場合は「製品:MotionBoard」です。製品を軸に様々な企業のユーザーのみなさんが集まっています。集うだけではなく、ユーザー同士が繋がり関係を築いてく(右図)のがコミュニティです。

 ファンコミュニティに近い活動をする一面もありますが、「好き」の気持ちだけの一方向的な集いではありません。活動の主になるのは、製品の使い方Tipsの共有、わからないことをFAQで解決し合う、社内展開の方法と浸透方法などの情報共有です。だからこそ、横のつながりが大事になり、結果としてコミュニティの形式になります。
 時に、製品への熱い・厳しいフィードバックもいただきます。いただいたフィードバックを改善する体制と耐性がなければ、企業がユーザーコミュニティを始めて続けるのは厳しいでしょう。
 共通の関心軸を持った者同士が繋がらないものは、単に個々がオーディエンスの性質を持つ集団となります。これは機能としてコミュニティとは言い難いでしょう。


②コミュニティにはビジョンがある
 旗を掲げた発起人がいて、その想いや目指す未来に共感する人が集い活動する集団がコミュニティです。「データ活用で世界を笑顔にする」をビジョンに掲げており、コミュニティ活動するメンバーが声に出して唱え続けてきました。最初は、ウイングアーク1stの執行役員である森脇さんが、そこから使命を帯びたコミュニティマネージャーと社員たちが。そして、一緒に活動推進しようと心に決めてくれたリーダーのみなさんが、ビジョンを唱え続けてきたことで、時間をかけてコミュニティの文化としてインストールされています。「笑顔に」という言葉が入っていることが影響しているのでしょう、インターフェースはのほほんとした平和なコミュニティです。各々に個性がありながら、その個性を「他者(他社)の笑顔のために」を心に抱き活動する方々が集っています。
 活動を始めて2年目、「笑顔にするって何だろう」とコミュニティリーダーのみなさんが深刻に自問自答をしていました。そして、リーダー会にてディスカッションをしました。結果、共通していなくて良い、答えはそれぞれが持っていて良いということになりましたが、ビジョンを軌道修正するのに必要なワークショップがリーダーから自発的に開催されたことは、物凄いエネルギーと本気度だなと感じます。


③コミュニティにはストーリーがある
 2018年、姿かたちも無かったところからコミュニティnestが始まりました。ユーザーのみなさんが勉強会・イベントに集って情報交換をし、終わったあとはオンラインで情報交換を続けます。そのループを月日をかけて行ってきました。リーダーやコアメンバーのみなさんがnestに関わり始めたきっかけは様々です。モチベーションも違います。情報を求めてくる人、スキルアップしたい人、アウトプットの場にしたい人など。
 社内のひとり運用担当者の悩みは、コミュニティを訪れてみるとたったひとりの悩みではなく、皆が抱く共通の悩みであることに気付きます。そして、気付いたらもう、悩みをシェアして解決し合う仲間になっています。
 活動するメンバーそれぞれが、nestにまつわるストーリーを持っています。
 単発のイベントではないのがコミュニティです。
 今では、全体の人数が850名を超え、イベント参加者数は延べ1000名を超えるコミュニティとなりましたが、どんなコミュニティも最初はたった1人から始まります。nestもそうでした。始まった頃、不安でいっぱいだった自分が今のコミュニティをみたら、びっくりするほど喜ぶだろうなと思います。
 nestとしての主の活動である「データ活用の情報交換」に加え、2020年は分科会である「グラレコ部」と「読書部」の活動が本格化しました。コミュニティ内部活動と呼んでいます。一見、データ活用に関わりがない活動のように見えますが、そんなことはありません。nestに集うのは「製品ユーザー」であり「データ活用で世界を笑顔にしたい人々」です。つまり、これらが共通の価値観・共通の話題になるため、グラレコと読書会のテーマが自然とデータ活用にまつわるものになるのです。部活動で培ったスキルは、コミュニティ活動へ、そして普段の業務(=MotionBoardを使いこなしてデータ活用すること)へと活かされます。このように、活動が小さな枝に分かれしていくことで、スキルやアウトプットの循環がコミュニティ内で起きています。循環によってまた新たなストーリーが生まれます。


 コミュニティとは人である。製品の魅力やフィードバックループの体制など機能的な必要条件はあるものの、集う人々の魅力と熱量がコミュニティの色を作っています。

 nestでコミュニティ活動を続けていると、全国のビジネスパーソン(データ活用パーソン)との新しい出逢いが自然と増えていきます。勉強会でのLT登壇や日々の投稿を通じてメンバーが考えていることを知り、各々が持つ強みを知ります。そして、コミュニティに新たなストーリーができていく瞬間を見るのがnestのコミュマネとして活動するわたしの喜びです。


 来年もどうぞよろしくお願いいたします。


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