見出し画像

ゲームプレイ記録 ー女神転生外伝 新約ラストバイブル2ー ④

 前回の続きです。
 今回もネタバレ注意です!!

▶︎本編第三章

①レオンの覚醒

 メタトロンが月をホルスに落とすと宣言した後、主人公たちは一旦狂王軍に戻る。そこにエイボンが現れ、本来は傍観者ポジションの存在ではあるもののホルスを救うため協力を申し出てくれる。

爆弾、起爆装置、月に行くための宇宙船を準備することに

 兄の様に慕っていたアインのことや、事態の大きさに耐えられなくなったレオンはついに逃げ出してしまう。その代わりという訳ではないけど、月に行く準備のためエイボンがパーティ加入することに(めっちゃ強かった。さすが人類最強の大魔導士…)

強すぎてもうこの人だけで世界救えるよ

 月へ向かう準備が整いつつある頃、再度ミカエルの襲撃に遭う。またしても絶体絶命のピンチに陥る中、助けに来たのはまさかの人物だった。

この口上は!
傾いてるね

 レオンはアインと出会った時のことを思い出し、再度パーティーに加わる。生まれ変わったレオンはアインの意志を継いで、戦闘中タンク的な役割ができる漢立ちを覚えたことで一気に戦闘面でも存在感が出ます。

いつものヘタレで安心したシーン

②フォースの力

 ミカエルを撃破し、月に行く前にエイボンが主人公たちにこの世界の仕組みを話してくれる。宇宙を見守る神の様な立場、適格者と呼ばれるものがあること。主人公が適格者であること。今戦っている敵(王)は主人公を消して真の神になろうとしている存在だということ。
 適格者が扱えるフォースと呼ばれる力を目覚めさせるため、主人公は1人で戦うことに。

 目覚めると、主人公は生まれ故郷にいた。そして死んだはずの義理の親と妹は元気に暮らしている。
 父親から「いつまでも一緒に暮らしてほしい」と頼まれる。その頼みを断り、心の迷いを消すべく偽りの家族と戦うことに。

こんなの残酷すぎでしょ

 自分の心に打ち勝ち、主人公はフォースの力を手に入れる。
 ついに月に向かう時がくる。

③月での決戦

 月にたどり着くとまず最初にミカエルが立ちはだかる。ミカエルはミカエルの意思であの方のためにいつも戦っていた。戦いに破れ戦う力が残っていなくても、やるべきことのため、離脱するミカエル。

今作もやっぱりデザイン最高です

 そしてステージはついに地獄へ(このステージ、テンション一番上がりました)

④地獄界

 ミカエルを撃破し、次のボスの元へ。ここでは様々な苦しみに触れながら進んでいくことに。
 今までのこのストーリー上での悲劇って、生きることの苦しみを様々な面からフォーカスして叩きつけてくるような展開だったけど、それが仏教思想の四苦八苦とリンクしている。

生・病・老・死 この4つの苦しみに
愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五陰盛苦を加えたものを四苦八苦と呼ぶ

 苦しひ…助けて…
 この地獄を抜け、待ち受けていたのは…

元々はあの方の分身であったことを告げられます

 メタトロンとの話の中で、あの方は女王として転生したこと、そして主人公たちの与り知らないところで、人間が幸福に暮らせる完全な世界を生み出していたことを知らされる。しかしその幸福な世界も、人が人である限り不完全なものであると気がついてしまった。
 疫病の流行る惑星ホルスにたまたま王となる資格を持つ、笛吹きを見つけて今に至る。(疫病自体は自然発生的なものだったんだな〜とここで気が付かされました)

 そして完全な世界のために、ホルスのみではなく宇宙に存在するすべての生き物を消し去ることこそが真の目的だと語る。
 世界と向き合うことを放棄した人間たち、その中で1人世界と向き合い続けた「あの方」。世界のどうにもならない苦悩を消し去るための答えが、すべての生物を消すことだという。

美しいな

 メタトロンを撃破すると、現在の王はいわゆる蛹の状態でそろそろ目覚めの時がやってくるという。主人公たちは急ぎ、王の元へ向かう。

⑤最終決戦

目覚めのとき

 主人公たちが王の元へ向かうと、目覚めの時が来てしまった。真の姿(?)の王との最終決戦になるんだけど、ここでレオンは王…自分の兄に別れを告げる。
 レオンは記憶を取り戻す中で笛吹きの正体が兄のラミレスであることを思い出していた。

悲しい再会になってしまった
ラミレス改めルイン。禍々しくも美しい

 ルイン戦、実は3連戦目で正直バトルが厳しかった。ルインの攻撃喰らうと即死レベルなので80レベル台では瞬殺でした。結局90くらいまでレベル上げて勝った記憶。

 苦闘の末(前作のボスと同じくらい辛い戦いだった。状態異常が…)ルインを倒すと皆がいた亜空間も消え、ついに月の爆破計画を実行に移すときがきた。

⑥選択の時

 月の爆破を試みる主人公。エイボンから悪い知らせが入る。月の落下速度が急激に加速しており、今から普通に爆破しても破片が衝突し滅びる未来は変わらないと。それを回避するには、フォースの力を月が爆破するまで送り続けるしかないという。以前、女神が予言した選択の時はこのときだった。

主人公は、レオンとルナを魔法の力で外に転移させ、1人犠牲となり残ることを選ぶ。

 そこに先ほど倒したはずの王が現れ、ラミレスとレオンが幼かった時の記憶を見せられる。
 2人は双子として生まれたものの祝福されることはなく、ひどい虐待を受けて育っていた。両親に虐待を受け、レオンは山の崖から落とされラミレスは海に捨てられてしまう。

 ラミレスは弟のレオンを守ることを願い、レオンの秘められた力を覚醒させた。崖から落とされたレオンが運よく木に引っかかり死ぬことはなく、たまたま魔獣に襲われ窮地のアインに出会う。レオンは無意識下で目覚めた力を使いアインの命を助けた。そしてアインに育てられることになる。

一方のラミレスは、あの方へに生きることを望み魔獣になった。

 双子の回想が終わると、場面が切り替わり主人公の運命が変わったあの日の光景が映し出される。妹が殺され、その後両親が殺されてしまう。あの時は逃げられてしまったが今度は違う。戦いに勝利し、ここでも選択を迫られる。

愛に飢え、生を望んだ悲しい存在だった。

 ラミレスにとどめを刺し、月の爆破は完了する。

 最後に、レオンの独白。

ホルスに平和が訪れた

 ホルスには人々の笑顔が戻った。それでも苦しむ人間はいる。人々の間での争いも病も自死もある。
 レオンは人類のためではなく、自分のために王を倒そうとした。生きなければならない理由、それは彼に生きる理由をくれた人たちのために生きること。

 そして場面が変わり…。

主人公は転生し、ヴェインに拾われる

 レガイアが舞台の物語が始まる。

▶︎やりこみ要素

 やりこみ要素も前回より大幅パワーアップしてました。
 主人公たちのステを振り直すアイテムだったり、能力値を半減させレベルを1に戻すアイテムやら、そもそも装備品という概念が実装されたことでバトルの幅・育成の幅が広がってました。個人的にはこの手の育成やステ振り大好きなので、このシステム楽しめたな。

隠しボスの皆様。全体的に悪ふざけしててよかった
ターン制限があったりと色々楽しめました。

 育て直すことよりも、装備アイテムをドロップさせるためにひたすらダンジョン内でマギの笛使ってたのが辛かった…笑

 そして今作は図鑑登録がボスは自動になったということもあり完成できました。

ボス戦でエンロールしなくて良くなったの有り難かった。

▶︎全体的な感想

 しんどかった。重かった。辛かった。
 久しぶりにこんなに重い気持ちになるゲームやったな。アプリゲームでいいんですか?って思ったけど、この雰囲気はアプリゲームならではなのかもしれない、とやりながら思った。

 今作はラスボスの存在もあって、主人公よりもレオンの成長物語という側面が強かったように思う。道中にレオンのことで伏線はられる場面があったんだよね。ミノタウロス倒した時とか、「お前双子の片割れか(セリフうろ覚え)」みたいなこと言われるし。
 エイボンもレオンを見ていたかったから必要以上に力を貸してしまったと独白するし、マーロウの人間心理という分野の研究対象としてもレオンの話が出てくる。アインの死を乗り越えたレオンは確かに見違えるほど人として成長するし、戦闘性能も爆上がりしてルナが杖振り要因になっちゃったレベル笑

 ルート分岐というほどでもないけど、バッドエンドがありました。
 フォースの力を目覚めさせる試練の誘惑に負けたりルインに負けたりするとhappy-happy end(バッドエンド)を迎え、すべての生物が死に完全な世界が訪れる。完全な世界=四苦八苦がない世界のことなんだろうけど、あの方の考える世界の究極は生物がいない世界ということで本編の内容の答え合わせができたかな。

 ラミレスの描写はひたすらにしんどかった。虐待を受けながら弟を守った優しい子でありながら、バケモノになっていってしまうのは残酷すぎる。結局はいわゆる“普通の子“になりたくて方法もわからず子供を食べるという方法を選んだわけで。食べる=同一化という意味だった。
 ただ、近づこうとすればするほど(食べれば食べるほど)自分は人じゃなくなってしまうことに気がついてしまった。愛情を求めることと、そのために子供を食べることを止めろと自制する心に壊れていってしまうんですよね。自分を永遠に消して欲しいと願うシーンはかなり考えさせられました。結局は、ミストラと合体して王にされて救われない存在だった。

 あの方とミカエルと思われる、お父様とみかのやりとりも考察しがいがあるなと思いつつ私はあんまり考察得意じゃないので考えることをやめました。

 今作は前作よりも前の時代の別の世界で、今作の主人公が1の主人公ルイに転生する。一見明るいシーンなんだけど、新たな悲劇の始まりなのがわかってしまって(基本1プレイしてから2プレイするだろうから)最後の最後まで重く、でも後味悪いとは言い切れないような不思議な感覚になるゲームでした。
 プレイ記も1みたいにだいぶ端折って書こうと思っていたんだけど、どのシーンもすべて鮮明に心に残ってて端折る部分は少なめにして書いてしまった。このゲーム、私の中ではかなり名作の位置付けになるし、高校生の頃初めて真・女神転生をプレイした時と似たような気持ちになりました。

 もし最後までお付き合いいただいた方いたら本当にありがとうございました笑
 3もいま絶賛やりこみ要素攻略中なので、元気がある時に書こうかなと思ってます。こんなボリュームにはならないと思うけど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?