🐙無印　たびにっきPart2※ネタバレ有

前回のあらすじ

オルベリクはコブルストンの村を襲った山賊をレベルの暴力でぶっ飛ばした。そしてホルンブルグを裏切ったエアハルトの足跡を追って旅に出た。

旅をする青年〜父を訪ねて三千里〜

村を出たところで、道端に蹲っている青年と出会った。
名前はクリスといい、行方不明になった父親を探して旅をしているらしい。見た目はFFTの主人公ラムザによく似ている。
どうやら怪我をして動けないらしいので、HP回復のブドウ(50リーフ)をあげたら元気になった。ついでに去り際に1500リーフをくれた。ボロ儲け。

このサブシナリオが実は非常に大事なものであることを、当時の自分はまだ知らない。

トレサという少女

コブルストンから北上し、コーストランド地方の港町リプルタイトに辿り着く。
其処で、何やら不満げな様子の少女と出会った。

彼女の名前はトレサ・コルツォーネ。18歳女性。飾り羽根のついた帽子と大きなリュックがトレードマークの可愛い少女だ。
商売屋の娘で、自身も一人前の商人に憧れているという。
根っからの商人気質で、失敗してもめげない立派な根性の持ち主。また、広い世界に想いを寄せる夢追い人のような面と、商人らしいリアリストな面を同時に持ち合わせている。
気が強く(近所の男の子と海賊ごっこをして、彼らを泣かせたことが多々あるとのこと)真っ直ぐでもあり、言いたいことは結構ズバッと言ってのける。
PTでも一番最年少になるため、末っ子的な可愛がられ方をしているが、当人はあまり子供扱いしてほしくないらしい。

彼女の固有アクションは『歩いてリーフ』。エンカウントが発生するエリアを歩くと、危険度と移動距離に応じてお金が手に入るというぶっ壊れ能力である。低レベル攻略のような縛りプレイをする方々はこれを利用して、只管危険地帯を往復することで金策をする。余談だが、別に歩きながらお金を拾っているというわけではなく、お金になりそうなものを拾い集めているとのこと。

彼女が何故不機嫌なのかというと、つい先刻、町の近くに住み着いている海賊がやって来て、人々から商品を掻っ攫ってしまったのだという。
偶々訪れていた、なんだかやたらとイケメンな商船船長との出会いも交えつつ、トレサは眠り薬を仕込んだ酒樽を海賊のアジトに差し入れし、奪われた商品を取り返そうと画策していた。

……眠り薬ではなく毒薬を混ぜるだとか、眠らせたところを討つだとか、完全に仕留める手段は色々あるだろうに、此処で命までは取らないことで、トレサちゃんはあくまでも普通の少女であると強調しているのかもしれない。そのままの君でいて。
とはいえ、町人を蹴散らした海賊に対しても一切怖気付くことなく立ち向かう勇敢なトレサちゃん……商人ってみんなこうなの？

トレサ編1章

盗賊のアジトへ行く前に、彼女のFC『買い取る』を使ってみた。
買い取るというのは、文字通り町人の持ち物を買い取ることができるコマンド。
まあこれがとにかく優秀で、お金さえあれば大概のアイテムを手に入れることができる。
町人の中には、本来ゲームの後半になってから手に入るであろうクラスの強い装備を持っている輩もいる。
もう少し物語を進めて、お金に余裕ができたら世界中を巡って買い取りの旅をするのも悪くなさそうだ。

人々の持ち物を片っ端から物色して遊んだ後、漸く海賊のアジトに乗り込んでレベル上げをする。眠り薬の効果はバツグンで、エンカウントした海賊はみんな寝ていた。蹴躓いてエンカウントしたのかも。

旦那のレベルが高いため、トレサちゃんは防御しているだけでもレベルが上がる状態。旦那が横一文字斬りや千本槍で適当にブレイクして、トレサちゃんが全体風魔法で一掃する。あっという間に彼女もレベル7に到達した。

BOSS ミックとマック

アジトの最奥では、町を襲った海賊達の頭であるミックとマックが呑気に眠りこけていた。
しかし、トレサが奪われた商品を取り返そうとしたその時、例によって二人が目を覚ましてしまう。
勿論、此処で引き下がるわけにもいかず、トレサは商人の意地に懸けて二人の海賊と対峙する____

ミックとマックは二人で一人のタイプのボス。1章ボスだから二人とも同じ行動パターンではあるものの、単純に手数が2倍になっているので思ったより大変だった。
ミックとマックは体力が半分以下になると、「相棒は俺が守る！」と言って単体物理攻撃から片方を庇うようになるのだが、これが二人ともに発動すると、頭の悪い自分にはもうワケがわからなくなる。その上、弱点がそれぞれ違うため、シールド削りがとにかく難航した。最終的にはレベルの暴力で押し切ったのだが。

元大海賊の船長レオンとトレサ

商船船長……元大海賊レオン・バストラルの力も借りながらも、なんとか海賊達を懲らしめたトレサは、レオンに気に入られて商船の積荷を一つ譲ってもらえることになった。
悩んだ末、彼女はかつて”名無しの旅人”が船に残していったという書きかけの手記を選んだ。手記には世界中を旅した記録が綴られており、それを読んだ彼女は外の世界に憧れを抱き、世界中を旅して一人前の商人になるという壮大な夢を見つけた。

こうして、トレサは自身の夢を叶えるべく旅に出た。
未完の手記の続きを、自らの手で紡ぎながら。

彼女に、どんな運命が待ち受けているのか
いまは誰も知らない＿＿

つづく