🐙無印　たびにっきPart4※ネタバレ有

前回のあらすじ

サイラスはお得意の魔法で本泥棒を懲らしめた。
その後、嫌な学長によって、謂れのない噂を理由に追放されてしまった彼は、嬉々として消えた魔導書『辺獄の書』を探す旅に出た。

アトラスダムからフレイムグレースへ

フラットランド地方の広大な草原を越えると、眼前には凍てつく山道が現れた。この先に、神官がいるフレイムグレースの街があるらしい。

フロストランド地方の美しさは筆舌に尽くし難いなぁと常々思う。
蒼い氷壁と白亜の山肌に囲まれて、星屑が如く輝いている雪が降り頻る、唯に静寂が寝そべっている世界。

……それにしても、随分とんでもないPTである。
最年長の二人と最年少の3人組。なんならオルベリクの旦那とサイラス先生は名のある騎士と学者なわけで。
凄い人達と出会ったねトレサちゃん……。

オフィーリアという女

フロストランド地方の、聖火教会本拠地である街フレイムグレースに辿り着いた一行は、決意の炎を静かに秘めた一人の女性に出会う。
彼女はオフィーリア・クレメント。20歳。聖火教会の神官だ。純真で信仰心が厚い、絵に描いたような神官のお姉さん。どれだけ素っ気ない態度を取られても、相手を思い遣る気持ちを忘れず、平等に優しさで包み込んでくれる。聖母と言っても過言ではないように思う。困っている人を放っておけないという正義感も持ち合わせており、時には危険を顧みず他人を助けに行くような、非常に芯の強い人物でもある。非常に慈悲深く、自分達の手で倒した敵さえも安らかな眠りにつけるよう真摯に祈りを捧げるほど。

彼女の固有アクションは『加勢』。FCの『導く』(正道)によって旅に同行させた町人を戦闘中に呼び出し、色々と活躍してもらう強力なものだ。
町人にはそれぞれ強さと使用技が設定されており、加勢させた町人はオフィーリアの行動後に何らかの行動を起こす。
敵に属防ダウンのデバフや、味方に物防アップのバフを掛けてくれる町人を『導く』と、戦闘が目に見えて有利になる。
但し町人の行動は完全ランダムであり、必ずしも願った通りの技を使ってくれるとは限らない。期待し過ぎると痛い目を見る(n敗)。

左：オフィーリア、右：リアナ、手前：ヨーセフ

15年前の戦争により戦災孤児となったオフィーリアは、此処フレイムグレースの大司教であるヨーセフに拾われ、娘であるリアナと共に、実の姉妹あるかのように愛を注がれて育ってきた。
今年は20年に一度の“式年奉火の儀式”(世界の各地にある教会へ聖火を運び、注ぎ火を行うというもの)が行われる年で、聖火の運び手としてリアナが選ばれていたが、突如ヨーセフ大司教が病に倒れてしまう。リアナは皆の前で気丈に振る舞うも、本当は父親のことが心配でならないとオフィーリアにだけ吐露する。

そこでオフィーリアは、リアナに代わって自らが聖火の運び手になることを決心し、聖火の種火を採りに行こうとしていた。

オフィーリア編1章

念願の回復手がきた！！！！！これでもう狂ったようにブドウを貪る生活ともサヨナラだ！！！

少々驚いたのは、回復魔法が味方全体に掛かること。一人ずつちまちまとホイミするの大変だからとてもありがたい。というか、これから全体回復魔法が当たり前になるくらいの攻撃を敵がバンバン繰り出してくるから、単体回復では間に合わないという……。

あと、光明魔法が頗るカッコいい。光の柱が出てきて敵を貫くという演出。神官が唯一扱える攻撃魔法が光属性で安心した。何処ぞのザラキー魔にも見習って欲しいところですね。

凍えるような雪道を駆け抜けて、種火を手に入れるために原初の洞窟へ向かう。
大司教には無断で来たのだけれど、洞窟の入り口にいる衛兵は気兼ねなく通してくれた。助かったけどそれでいいのか君達。

BOSS 聖火の守護者

実際の守護者はゴーレムのような姿をしている

煌々と輝く蒼い聖火が供えられている洞窟の最奥では、聖火の守護者が待ち構えていた。オフィーリアが聖火の運び手として相応しい存在であるかを試すべく、守護者は彼女に襲いかかる。

言うまでもなくレベルを上げ過ぎた。
しかも旦那、トレサ、先生、オフィーリアの4人なら全員が確実に弱点を突ける。
旦那が剣をぶん回し、オフィーリアが適宜回復しつつ杖を振り、トレサが先生にBPパサーをし、ブレイクしたところを先生が魔法で消し飛ばす。
守護者は体力が半分以下になると、ブラックウィスプというエレメント系の敵を召喚するため、本来は自身の物理攻撃とお供の属性攻撃が入り混じる大騒ぎになるのだろうが、殆ど常にブレイクさせた状態だったので召喚されることはなかった。
導いてきたディフェンスアップを使う神官の出番すら無いくらいの完全勝利。

無事に聖火の種火を手に入れたオフィーリアが、大司教に自分が聖火の運び手を担いたいという旨を伝えると、大司教は彼女の気持ちを汲み取って快く承諾した。
そして儀式に旅立つ日、リアナはオフィーリアに、「あなたが儀式に行くと聞いたとき、これで自分はお父様の側にいられると、一瞬ほっとしてしまった」「私のために危険を冒したのに、ごめんなさい」と告白する。オフィーリアは彼女を責めることなく、何かあればすぐに助けに来ることを約束した。

こうして、オフィーリアは式年奉火の儀式を成功させるべく旅に出た。
まずは一つ目の目的地、セントブリッジを目指して。

彼女に、どんな運命が待ち受けているのか
いまは誰も知らない____

つづく