🐙無印　たびにっきPart1※ネタバレ有

はじめに

オクトパストラベラー。前々から存在は気になっていた。
ドット絵と3Dを融合させる“HD-2D”技術を駆使して作られた、2018年発売のSwitch用名作RPG。シナリオやシステム、キャラクター、BGM等々で、数多くのゲーマーを魅了してきたという。
……気になっていたと言いつつ、下調べや体験版プレイは全くしておらず、基礎的なシステムはおろか主要キャラクター達のことも知らない状態ではあった。一切予備知識が無いままプレイしたほうが楽しいんじゃないかと思って……。

セール中という噂を聞きつけ、(Steam版を購入して)財布片手にコンビニへ走ったのが12月20日。主人公の4章ボスを倒したのが12月31日。そして死闘の末に辛くも裏ボスを倒したの1月7日。
つまり自分はこの年末年始を全てオクトラに捧げてしまったということになる。この2週間強、太陽の光を浴びた記憶が殆ど無い。

この文章をだらだらと書いてるのが2月5日、現在時刻AM4:30。2023年2月24日にオクトラⅡが発売されるということで、いつか自分で見返すために、覚えている限りのオルステラ旅記録を拙いなりにつけてみようと今更思った次第である。

主人公選択

このゲームには8人の主要キャラクターがいて、最初にその中から1人を主人公に選ぶことになる。
選ばなかったキャラクター達は後々仲間になるという。

ゲーマーの経験上、最初の一人旅は圧倒的に物理アタッカーが楽であろうことは想像に難くなかった。
一人旅において、魔法使い(学者)はSP管理が大変だし、回復技を使う神官や薬師、バフデバフを使う補助系の踊子や盗賊はザコ掃討能力に欠ける。商人は…DQプレイヤー故に、"この段階では"正直あまり強い印象がなかった。今思うとなんて滑稽な！
結果として、選ばれたのは剣士のオルベリクでした。

オルベリクという男

主人公に選んだオルベリク・アイゼンバーグは35歳の男性で、ベースジョブは剣士。
生真面目だがそれほど堅物というわけでもなく、割となんでも柔軟に取り組めるイケおじ。
愛用の剣に象徴されるが如く、不器用ながら非常に真っ直ぐな性格の持ち主で、器用なことは言わないものの、仲間の為なら剣にも盾にもなるという強い意志が会話の節々に垣間見える。
因みに笑い上戸で、酔うと笑いが止まらなくなってしまう可愛い一面もある。

……35歳？思わず二度見した。貫禄が35歳のそれじゃないのよ。ガンダムのランバ・ラルやTOAのジェイド大佐と同い年というわけか。私的35歳っぽくない男3人組。

彼の固有アクションは『防御ブースト』。BP(後述)を消費して防御することで仲間を攻撃から庇うことができるという、なんともタンクらしい能力だ。慣れてくるとこれが非常に便利だったりする。

OPではホルンブルグ王国の騎士として描かれており、彼には“剛剣の騎士”という二つ名があるらしい。
その後、“烈剣の騎士”エアハルトという戦友らしきイケメンが王を暗殺するところを目撃し、オルベリクもエアハルトとの決闘に敗れてしまう。
こうして国と王を失い、自らの剣の意味さえも失った彼は8年後の現在、ハイランド地方に位置する小さな村コブルストンに身を寄せ、其処で村の若者連中に稽古をつけていた。

初手から重いな〜〜〜〜〜〜！
主人公選択画面の説明からなんとなくわかってはいたけど重い。
8年前のあの日から、彼はずっと迷いの中にいるわけで……。
この段階で既に彼のことが好きになってしまったな。

……非常に余談ではあるが、ストーリーを追っている時、DQ11のグレイグとホメロスが脳裏をよぎって仕方がなかった。

オルベリク編1章

身を寄せているコブルストンの村で、『試合』のフィールドコマンド(町人に対して、各キャラクターが専用で使えるコマンド。オクトラの目玉システムの一つ。以下FC)を駆使して自警団の若者を斬り飛ばしていたオルベリク。すると、村に山賊が襲来。少年フィリップが拐われてしまう。
彼を助けに山賊のアジトへ乗り込むというのが、オルベリク編1章の始まりである。

勿論、すぐに敵陣へと攻め込むわけにもいかないため、取り敢えずレベルを上げたい。装備もある程度整えたい。
そこで、FC『試合』の出番である。
このFCは、各町人毎に設定されている“試合可能レベル”にオルベリクのレベルが到達していた場合、試合を申し込んでタイマンすることができるというもの。
倒した町人からは通常の戦闘と同様に経験値やJP(ジョブポイント。アビリティ…所謂“特技”を習得するのに必要)、お金(単位は“リーフ”)が手に入る。時々アイテムもドロップするのだが、町人によっては2%ぐらいの確率で最強の武器を落とすジジババもいたりするので恐ろしい。

このFCという斬新なシステムが面白くて、片っ端から町人に試合を挑んでは斬り、挑んでは斬り、金と経験値を稼いだ。村長は弱かったが、フィリップの母親が思いのほか強くてビビった。

戦闘は基本的に、相手の弱点武器や弱点属性の魔法で攻撃することでシールドを割り、全てのシールドを破壊(ブレイク)することで、ブレイクされたターンと次のターンは行動できなくなり、全ての攻撃によるダメージが2倍通るようになる。ブレイクによる行動不能から復帰した相手以外には次ターンに必ず先制できるようになる防御や、様々な武器とアビリティ、1ターン毎に1つ増えるBP(ブーストポイント。消費した数によって攻撃回数や技の威力が増加する。一度に最大3つまで消費できる)を利用して、いかに相手をブレイクするかがオクトラの戦闘では重要になってくる。

かれこれ30分ぐらい試合を繰り返してから、装備を適当に誂えて漸く山賊のアジトへ向かう。その道中でもあらゆるザコ敵を狩りまくった結果、アジトへ乗り込んだ時点でオルベリクのレベルは既に10を超えていた……(推奨レベルは5)
JPもそれなりに貯まったので、剣士のアビリティである『十文字斬り』と『千本槍』を習得し、颯爽とボス戦へ。

BOSS ガストン

ザコ山賊を蹴散らしつつアジトの洞窟の最奥へ辿り着くと、其処には誘拐されたフィリップと山賊達、そして山賊の親分であるガストンというおじさんがいた。
なんでも、ガストンはエアハルトの存在を知っているらしく、「彼について訊きたきゃあ力尽くでこいや！」とのこと。
フィリップを助け、エアハルトの所在を聞き出すべく、オルベリクはガストンと剣を交える____

感想。レベルを上げすぎた。まあ推奨レベルの倍だもんな……。
実はオルベリク、元騎士だからか、剣士というジョブでありながら体力と物防がやたら高い。しかも物攻も高い。
適当に殴ってブレイクし、適当に十文字斬りをぶっ放すだけで倒してしまった。最初のボスだからまだ弱いというのもあるが……。

兎にも角にも、こうしてガストンに勝ったオルベリクは、エアハルトをよく知る人物である黒騎士グスタフが、ウッドランド地方の街ヴィクターホロウにいることを訊く。山賊達はお縄となり、フィリップも無事に村へ戻りめでたしめでたし。

町人達に惜しまれながらも旅立つ決意を固める

こうして、オルベリクはエアハルトの足跡を追うべく旅に出た。
最初の目的地は、グスタフがいるヴィクターホロウだ。

彼に、どんな運命が待ち受けているのか
いまは誰も知らない＿＿

つづく