🐙無印　たびにっきPart3※ネタバレ有

前回のあらすじ

商人トレサはリプルタイトの町を襲った海賊を懲らしめた。そして名無しの旅人が綴った手記に感銘を受け、一人前の商人になるべく旅に出た。

リプルタイトからアトラスダムへ

取り敢えず魔法職と回復職を仲間にしたいという魂胆から、リプルタイトを北上。学者を仲間にできるアトラスダムへ向かう。……学者って、所謂魔法使いってことでいいんだよね？

おじさんと少女の二人旅。事案というより、親子で旅をしているように見える。
生まれも育ちも、歳も性別も全く違うこの二人はどんな話をしているんだろう。
オルベリクの旦那はコブルストンで子供も相手にしていたし、トレサちゃんもいい子な上に商人らしくコミュ力が高いから、割と他愛の無い会話をしているのかもしれない。

それにしても、本当にマップが綺麗で震えた。黄金色に煌めくコーストランド地方の風景はあまりにも美しい。何リーフ払っても買えない素敵な景色だ……。

サイラスという男

フラットランド地方の街アトラスダムに着いた旦那とトレサちゃんは、図書館の前で神妙な顔をしている男性と出会った。
彼はサイラス・オルブライト。公式イケメンで聡明な30歳。稀代の天才学者でありながら、学院で教鞭を執っている人気の先生でもある。
知識を得ることが何よりも楽しみで、普段は至って冷静なものの、初めてのものや珍しいものに出会うと探究心が爆発してテンションがぶち上がってしまう。
教師という職業故に他人の良いところを見つけることが得意なのだろうが、聞いていて気持ちのいい言葉をさらっと口にしてしまうため、(主に女性から)色々と誤解されやすいらしい。そのくせ自身に向けられる好意に対して鈍感(他人の色恋沙汰には目敏い)ときている、なんとも属性マシマシの愉快な男だ。

……30歳！？旦那と5歳差…ってコト！？旦那の35歳には驚いたが、先生の30歳も心底驚いた。てっきり25、6ぐらいかと……。

彼の固有アクションは『予習』。エンカウントする度に敵の弱点をランダムで一つ開示するというもので、これが非常にありがたい。
言うまでもなくボス相手にも発動するのだけれど、どうやって事前情報を得たというのか……。

旦那達と出会った時、サイラスは図書館から盗まれた本の行方を追っていた。人々から聞き込み調査を行った末、本を盗んだのは彼と同じ学者であるラッセルという男で、彼は学院の地下にある秘密研究所を拠点にしているということを突き止める。余談だが、司書から「あなたは変わった人ですね」と苦笑混じりに言われ(当人は「よく言われるよ」と返している)、後に仲間からも変人だと言われている。実際にトンデモエピソード(読書中に隣家が火事になっているのに気づかなかった等)が沢山飛び出してくるので面白い。

サイラス編1章

愉快な仲間が増えたので、早速FCで遊んでみる。
サイラスのFCは『探る』。町人が知っている隠しアイテムの在処や宿屋の値引き情報といった便利なものから、町人の生い立ちや性格などの個人情報まで赤裸々にしてしまうという恐ろしいコマンドだ。因みに普通の犬も探ることができる。
しかしこの『探る』というFCは、旦那の『試合』コマンドのように使用する際に自身のレベルを一定以上必要とするもの(通称“正道コマンド”)ではなく、自分のレベル関係無しに基本的に誰にでもFCを仕掛けられる代わりに、自分のレベルと設定されている町人とのレベル差に応じて成功確率が設けられており、失敗すると怒られる。そりゃそうだ。
何度か失敗するとその町での好感度を損なってしまう(通称“邪道コマンド”)。
好感度を損なうと町人に対して行えるアクションが制限されるが、関係性を回復させるには酒場のバーテンダーにお金を払わなくてはならない。The・金で解決。

出直すんじゃないよ

人々の個人情報を探りまくって満足したので、準備を整えていざ地下研究所へ。
此処で初めて気が付いたのだが……先生の体力低すぎん？？？他二人とのレベル差を考慮してもずば抜けて低い。
実は先生のフィジカルはもやしそのもので、最大HPと物攻がPTの中で最低なのである(神官の女性よりも低い)。
今回の章は属性攻撃を使う敵が殆どであるため、(属防が高い)先生もなんとかなっているが、今後凄まじい物攻アタッカーが出てきた時のことを思うと心配で仕方がなかった。

BOSS ラッセル

研究所と称した洞窟の最奥で、サイラスはラッセルと対峙する。やはり本を盗んだ犯人はラッセルで、彼は賭け事に負けて研究費が足りなくなった為、時々本を盗んではそれをお金に変えていたのだという。
追い詰められたラッセルは逆ギレし、「お前さえいなければ誤魔化せるんだ！」と言ってサイラスに襲い掛かった。

……が、この段階でPTの平均レベルは14。ぼちぼち全ての1章なら問題なくクリアできる程度だ。
特筆すべきこともなく、先生の大氷結魔法(2連ヒットの氷属性攻撃)であえなく打ち倒してしまった。
後々はっきりとわかることだが、このゲームはとにかく魔法が強い。

ラッセルは逮捕され、本は取り返され、めでたしめでたし…といったところで、サイラスは学長のイヴォンに呼び出しをくらう。
天才学者の彼を目の敵にしていたイヴォンは、サイラスとその教え子であるメアリー王女が男女の仲になっている、という謂れのないスキャンダルを理由に、サイラスを学院から追放してしまった。
勿論その噂は全くの偽りであり、彼のもう一人の教え子であるテレーズ嬢が、先生と親しげに話すメアリー王女に嫉妬してそのような嘘を学長に伝えたという。
しかし当のサイラスは、何年も前に図書館から盗み出されていた“辺獄の書”という魔導書の行方が気になっており、自責の念に駆られるテレーズを責めることなく、それどころか「丁度旅に出たかったから良い機会だ」などと、追放処分を寧ろ嬉しそうにしていた。色々とすごい人だね……。

こうして、サイラスは辺獄の書を探す旅に出た。
まずは、魔導書に詳しいかつての先輩オデットがいるという、クリフランド地方のクオリークレストを目指して。

彼に、どんな運命が待ち受けているのか
いまは誰も知らない____

つづく