🐙無印　たびにっきPart9※ネタバレ有

前回のあらすじ

テリオンは忍び込んだレイヴァース家の屋敷で執事を倒した。しかし罪人の腕輪をつけられてしまい、それを外してもらうべく竜石を集める旅に出た。

旅は道連れ世は情け

漸く8人の旅人が揃った！此処からが本番だ！

神官、学者、商人、剣士、踊子、薬師、盗賊、狩人……いかにも王道RPGといった顔ぶれである。
生まれも年齢も性別も、目的さえもバラバラな8人がこうして出会い、同じ旅路を行く。

そしていつか全ての偶然は必然になり、全ての旅路が一つになる。

この浪漫が本当にたまらないんですよね。



全員集合が嬉しくて、此処で一気にレベル上げを決行。全員のレベルが30前後に到達し、各々が奥義を習得した。
奥義を発動するときに皆がその奥義名を叫ぶのがかなり好きで、意味もなく奥義を乱発させたりして遊んでみる。
個人的にはオフィーリアの「聖火神エルフリックよ！」というセリフが一番好きだった。普段の穏やかな彼女からは想像もつかないような勇ましさがあってカッコいい。因みに、今後のボス戦では殆ど毎回聞くことになるボイスでもある。

トレサ編2章【推奨Lv.22】

クリフランド地方に位置する鉱山の町クオリークレストに辿り着いたトレサ。
どうやらこの町では金鉱石が採れるようで、此処で働く鉱山労働者達は皆血眼になって金鉱石の採掘に励んでいた。

商売のタネを探していたトレサは、金鉱石ではなくクズ石に目をつけ、労働者からそれを買い取って磨いてみる。するとクズ石は美しく輝き出した。
なんとクズ石は“碧閃石”という宝石の原石で、町人に高値で売ることに成功する。
彼女はそれを元手にクズ石を買い集め、磨いた碧閃石で商売を始めた。しかし、最初のうちは好調だったものの、途中でアリーという少年が隣で同じように碧閃石を売り始め、巧みな話術で客を一人残らず取っていってしまった。

ここで、オクトラの目玉システムの一つであるパーティーチャット(特定の条件下で特定の仲間をPTに加入させていると発生する、キャラクター同士の会話。以下PTC)の一部を紹介する。

【PTC】トレサ&オフィーリア

アリーに出し抜かれて悔しがるトレサと、彼の話術に感心するオフィーリア。
「練習しても、あそこまで上手くできるかな……」と少し自信無さげなトレサに、オフィーリアは「彼もたくさん練習した筈です。練習あるのみですよ！」と励ます。
トレサはその言葉に元気付けられ、オフィーリアをお客さん役と見立てて口上の練習を始めるのだった。

その後、商売に敗れて悔しがるトレサは、露店の前でアリーと再会した。話をしているうちに、父が立派な商人だったという彼もまた、自分と同じように一人前の商人になるべく旅をしていると知り、次第に良きライバルと認めるようになる。

「言葉ってのは、人の心を動かす魔法なんだ」

するとそこへ、この町の鉱山を管理している大地主モーロックとその手下である傭兵オマールが現れ、人々から金鉱石を買い取り始めた。しかし、商人の彼らはモーロックが相場の1/10という値段で金を買い叩き、不当に利益を独り占めしていることに気づく。
そしてモーロックは、今後は碧閃石も自分の管理下に置くと宣言。アリーはそれに反抗して果敢に立ち向かうも、一瞬でオマールに倒され、モーロックの屋敷に連れて行かれてしまった。
こうして、トレサはアリーを助ける為に屋敷へ乗り込むことを決めた。

【PTC】トレサ&テリオン

アリーを助けに行こうとするトレサを見たテリオンが、商売敵を助けに行くのか、邪魔者が消えたとは思わないのかと問いかけた。
トレサは「彼はあくまでも商売敵というだけで恨みがあるわけじゃないし、商売で勝たないと意味がない」と言ってのける。
それを聞いて、テリオンは「……少し感心した」と彼女に聞こえぬように呟くのだった。

トレサちゃんとテリオン、PTCを追っていくと実は結構仲良しでニコニコしてしまう。仕事こそ正反対であるものの、お宝を探していたり、扱った珍品の自慢話をしたり、通じ合えることは多いんだろうな。

屋敷に乗り込む前に、町人へFCを仕掛けた。
流石は鉱山の町というべきか、換金アイテムの鉱石類や精霊石がそれはもう大量に出てくる。
どの町でも大体決まった流れだが、まずはサイラス先生が探りを入れて隠されたアイテムの情報やサブストーリの情報を入手する。次にテリオンがブドウやら装備やらを片っ端から盗んでいく。そして仕上げにオルベリクの旦那が試合で薙ぎ倒し、経験値を回収しつつ屋内の宝箱を漁る。すげえ嫌な一行だな。

メタ的な話は抜きにして、やはりこういう町では宝石類も店先に並んでいたりするのだろうか。
今回は旦那、ハンイット姐さん、トレサちゃん、オフィーリアで攻略PTを組んだため、他4人は町で留守番をしているわけだが、テリオンはあちこちで高い宝石を盗みまくっているだろうし、プリムロゼはめちゃくちゃ高いアクセサリーを物色しているだろうし、先生は鉱物類について延々と語っているだろうし……彼らをどうにかするアーフェンの気苦労を思うと不憫で面白い。

BOSS オマール

モーロックの命を受けて立ちはだかるオマール

屋敷の最奥に辿り着くと、其処にはモーロックとオマール、捕らえられたアリーがいた。
モーロックは、自分の下で働くかとトレサを勧誘するも、トレサはこれを拒否。そしてモーロックは「こいつの父親は有名なペテン師だ」とアリーの父親が詐欺師であったことを暴露する。それを聞いて動揺するトレサだったが、アリーは父親を侮辱したモーロックに憤慨し、親父の言葉はいつだってお客を幸せにしてきた、と反抗した。
それでも尚、彼の父親を負け犬と呼び、金を持っている者が勝ち組だと豪語するモーロック。
それを聞いたトレサは、「いくらお金持ちだからって人を馬鹿にする権利はない」「金鉱石を不当な値段で買い叩くあなたこそ人を騙している」と糾弾する。

その言葉に、痺れを切らしたモーロックは、彼女を黙らせるようオマールに命じるのだった。

1章から2章でボス強くなりすぎでは？？？
レベルが高いからそれほど苦戦したわけではなかったけれど、なにせ体力が多い。体感3倍弱ぐらい増えたのではなかろうか。
戦略としてはいつもの定番で、トレサちゃんがシールド削りと旦那にBPパサー、オフィーリアが回復、姐さんがねんちゃく糸で足止め、旦那が雷剣将で吹き飛ばした。
推奨レベル22程度、取るに足りない相手である。

オマールに勝ったトレサは、アリーの父親に対する発言を撤回させ、「商売は引き際が大事だ」とモーロックをクオリークレストの町から追い出すことに成功する。
その後、アリーを助け出して町に戻ると、アリーは改めて彼の父親について語った。
かつて、アリーの父親は優秀な商人であったが、その才に嫉妬した商売敵に詐欺師という噂を流され、挙句には友人の借金を背負って破産してしまったとのこと。
それでも彼は、言葉が客を幸せにするという父親の教えを信じており、それをしっかりと受け継いだ上で商人になることを目指していた。

別れ際、トレサは彼から湊町グランポートで開かれる“大競売”について聞かされる。大競売は、世界中から商人が宝物を持ち寄り、そこに各国の富豪や貴族がやってくる、商いの祭典だという。
一人前の商人を目指す二人は、お互いにとっておきの宝物を見つけて大競売に出ることを約束した。

良きライバルと、今後の目標を見つけたトレサ。
自分なりの宝物を探すべく、彼女の旅は続く____

つづく