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きみはまだOrdinalGoroを知らない

ご挨拶

ゴロリアンのみなさん、GM。
人類のみなさん、FxCK YOU。
GORO-DAOのモデレーターosakanaです。美術とブロックチェーンが大好きな魚類です。

少なからず美術に関わってきた者として、これまで度々GORO作品の素晴らしさを語る記事を書いてきました。

そして先日発表されたOrdinalGoros
Ordinalsにて展開されるGORO氏の新コレクションです。

今回のnoteでは、
・Ordinalsってなんぞや
・OrdinalGoroの素晴らしさ

について書いていきます。


【人類でも分かる!】Ordinalsの仕組み(簡易版)

そもそも結構むずかしいから飛ばしてもいいよ

Ordinalsは正直概念がちょっと難しいです。
仕組みを理解するためには前提としてブロックチェーンの仕組みBitcoin networkと他のチェーンの違いを学ぶ必要があるため、Ordinals解説だけで長いnoteが一本書けてしまいます。

このnoteはあくまでGORO氏の作品にフォーカスして書いていくものなので、仕組みなんてどうでもいいわ!や、GOROさんのことだけ知りたいという人はこの項目は飛ばしちゃってください
ただし、この項目を読むと、これらのことをちゃんと分かった上で爆速でOrdinalsに乗り込んでいったGORO氏の凄さがよく分かるようになります。

osakanaはビットコインが大好きなので、いつかOrdinalsのガチ解説を書くかもしれません。

「押し込まれ」てきたビットコイナーたち向け補足:
そんな層はこのnote読まないと思うけど一応書いておくと、厳密には誤った認識の書き方が一部あると思いますが、伝わりやすさ重視で書いてます。このnoteは技術解説ではないので。

ビットコイナー押し込まれがち

①人類「ビットコインに絵を載せられるようになったんだって?」


魚類「油断するな」

Ordinalsを一言で言うと「Bitcoin networkの通貨(BTC)の最小単位であるsatoshi(SAT)に絵や音楽や動画などを載せられるようになった技術」です。

まず、BTCとSATの関係について書きます。
イーサリアムネットワークの基軸通貨がETHであるように、Bitcoin networkの基軸通貨は言うまでもなくBTCですが、今は1 BTCが数百万円しますので、日常的な少額決済の通貨単位としてBTCを使うと「0.000…01 BTCの送金」みたいなことになって使いづらいわけです。
そこで生まれたのがsatoshi(SAT)という概念です。
BTCの最小単位である0.00000001 BTC = 1 SATとして表記されます。
ちなみに1 BTC = 1億円になってくれると1 SAT = 1円になるのでめちゃ使いやすくなります。さっさと1億円になってくれるといいですね。明日なってくれ。

ということでして、つまりBTCの最小単位ごとに絵(や音楽や動画など)を載せられるようになったのがOrdinalsの革命というわけですね。

これはビットコインのCEO(meme)

②人類「老害通貨さんちーっす!イーサやポリゴンでよくないっすか?」


魚類「他の神を崇拝しても赦す」

全然いいです。
ただ、それぞれに特徴があるのでこれらを理解した上で自分が作品を出すならどのチェーンがいいかなと考えるのが重要だと思います。

Ordinalsには他のチェーンのNFTと比べて強みと弱みがあります。(osakana的見解含む)
強み:
・最強の永続性
・載せられる容量がイーサに比べて大きい
弱み:
・プログラミングを駆使した凝った仕組みを作れない
・全体的に未成熟

それぞれ簡単に解説します。

強み:最強の永続性
よく、「NFTは未来永劫残る」なんて言われますが、ぶっちゃけ誇大宣伝です。
結局のところそのチェーンの強さに依存します。
osakana的見解ではチェーンの強さ=分散性と時価総額です。
それ故にOrdinals登場前はイーサのフルオンチェーンが最強でした。
しかし、Ordinals登場後、絵を載せる場所として永続性最強なのはビットコインとなります。
これにフルオンチェーンで載せられます。これは強い。
ただしビットコインはあくまで「決済に特化したブロックチェーン」です。
それ自体がビットコインの強みであった部分でもあるのでOrdinalsの登場によってこれが少し崩れる可能性もあると思います。
敬虔なビットコイナーであるosakanaは正直この部分で少し不安を感じていますが、リサーチ不足なのでまだあまり意見は言わないです。

強み:載せられる容量がイーサに比べて大きい
Ordinalsでは4MBの容量がフルオンチェーンで載せられます。
イーサにフルオンチェーンで載せられるのはわずか48KB(0.048MB)です。
参考までに、手元にあるiPhone13proで撮った写真の容量が約2MBです。
イーサにどれだけ制限があるかがよくわかりますね。

これはポジトークですがosakanaやplutoさんの好きなNFTにCyberBrokersというのがあります。フルオンチェーンで載っています。とんでもないですね。そこが良いんですわ。

弱み:プログラミングを駆使した凝った仕組みを作れない
イーサリアムの革命とはスマートコントラクトでした。
スマートコントラクトとは自動実行される契約を作る事のできる仕組みです。つまり自動販売機が作れるわけです。
これがあればめちゃくちゃ色んなことが出来るようになります。
イーサリアム上には色々なサービス(Dapps)がありますよね。

ビットコインには現時点ではイーサリアムと同等のスマートコントラクトは実装されていません。(開発中)
これは別に劣っているわけではなく開発の方針として「安全第一」にしているからです。
複雑な仕組みにバグはつきものです。
バグが無いように慎重に実装しようとするとどうしても時間がかかってしまうのです。
osakanaはそんなビットコインさんが好きです。

弱み:全体的に未成熟
これはマーケットも含めた様々な意味でです。
Ordinals自体が新しい仕組みであり、「決済に特化したブロックチェーン」であるbitcoin network上で行われていることなので、まだまだ開発が追いついていないです。
ただ、最近の動向を見ていると爆速でOrdinalsまわりの開発が進んでいるように思えますので、これからどんどん発展していくと思います。

③人類「つまり、何が言いたいのよ?」


魚類「SELL BTC, BUY GORO」

GORO氏はこれらのことをすべて知った上でこのツイートをしています。
どんだけすげえか人類にも分かったでしょ?

おまけ:この世の全てはサトシ論文とGOROの十戒に記されている

ここまでにカギカッコ(「」)付きで書いた魚類のセリフはGOROの十戒の引用です。
これを見ると分かる通り、この世界のことはGOROの十戒と、この世界の創造神であるSatoshi Nakamotoの論文に記載されています。
GOROさんのことをさらに知りたい場合は、
「Discordに入りなさい」

追記:
Ordinalsの技術部分をもっと知りたいという人はkappepeさんの記事がオススメです。


OrdinalGoroを見てみYO!!

それではいよいよOrdinalGoroを見ていきましょう。
今回はosakanaから見て「これ良いな〜。でもみんな気付かないかもな〜」と思った点を紹介していきます。

Counterpartyの文脈

OrdinalGorosは基本的にCryptoGorosのコピーで背景をオレンジに変えたものです。
しかしよく見てみるといくつか見たことがないものがあることに気付きます。
例えば#4

OrdinalGoro #4

このOrdinalGoroには特別な意味が存在しています。

ビットコインでNFT的な概念が話題になるのはこれが初めてではありません。
はるか昔、2017年以前、Counterpartyというプロトコルが流行っていた時代がありました。
ビットコイン上にオリジナルのトークンを発行できる、ビットコインの拡張機能のような立ち位置です。
今で言うNFTコミュニティの走りのような形で、小規模ながらブロックチェーンを楽しんでいる人々が集まっていたそうです(osakanaは2018年初頭参入の出川組なのでリアルタイムでは体験していません)。

そのCounterpartyで世界的に一大ブームとなっていたのがRarepepeプロジェクトです。
カエルのペペはmemeとしてクリプトワールドの様々なところで見かけるかと思います。
このペペで風刺画のようなものを作り楽しんでいたのがRarepepeプロジェクトです。

Rarepepeの中でも特にレアなNakamoto Card
オークションで約50万ドルで落札された

この時代のCounterpartyトークンの活用事例としては、Spells of Genesisのようなゲームとしての用途が一般的でしたが、Rarepepeは純粋なアートとして楽しまれた最初期のもの(多分最初)で、クリプトアートの歴史においても非常に重要な意味を持つプロジェクトです。

さて、ここで改めてOrdinalGoros #4を見てみましょう。

っぽくない?

ぺぺっぽくないですか?

そうです、これはまさしくCounterpartyの文脈をコレクションに取り入れているのです。
文脈が重要であることは以前GORO氏を紹介するnoteに書きました。

話題性だけで適当にコレクションを作るのではなく、時代を切り開いた先人たちへのリスペクトをこめ、クリプトアートの文脈をしっかりとおさえた作品制作をしていることが流石だなあとosakanaは感じました。

これらビンテージNFTの歴史はとても面白いので興味がある人は下記リンクから調べてみてくださいね。

osakana的にはぜひColored Coinsからのあらゆる歴史を楽しんでほしいなと思います。

隠されたストーリー性

発行されたすべてのOrdinalGoroはこのURLで見ることができます。

ここで#99 - #101を見ていただきたいです。

OrdinalGoros #99 - #101

osakanaはここにストーリー性を見出だせることに気付きました。
#99は言うまでもなく墓GOROです。osakanaも大好き。
#100はCryptoGorosには無かった新規の絵柄ですね。
#101はsolGOROのときに1枚だけ存在する激レアで用意したはずなのにGORO氏がテストしていたら出現してしまったため市場に出回らなかったものです。

ここからはosakana解釈ですがこのように感じました。

#99は墓(=現世での死)

#100は死後天に昇るGORO氏(なんと口を開けている!)

#101は天に昇ったあとに神として君臨するGORO氏

言うまでもなく全て自画像です。
未来に起こることがすでに刻まれているこのストーリー性が詩的で良いなあとosakanaは感じました。

Inscription(碑文番号)

全てのOrdinalsにはInscription(碑文番号)が記載されています。
これは発行された順に1から順番に自動で付く番号です。

Inscriptionが1から順番に発行されるということは、そのコレクションがどの段階で発行されたか嫌でも順番が分かってしまうということです。
そして番号が若ければ若いほど貴重であると市場が判断するのはこれまでのNFT市場を見ていれば嫌でも実感します。(個人的にはこの番号で価格が付く文化にはあまり賛同できません)
実際すでにCryptoPunksコピープロジェクトでもOrdinal PunksとBitcoin Punksという代表的な2つのコレクションが存在し、Ordinal Punksの方はInscriptionが3桁台と非常に若く、価格的にも高額でトレードされています。

ここでOrdinalGorosのInscriptionを見てみましょう。
#1 - #3:6万台
#4 - #5:8万台
#6 - #101:10万台

刻んだタイミングの関係でいくらか開きがありますが特に#1 - #5は10万未満という数字です。
今の段階では「若い番号」と認識されていませんが、恐ろしいスピードで様々なコレクションが発行されており、そう遠くない未来に「若い番号」と認識されるようになるとosakanaは考えています。
が、osakanaはすでに#3を持っているのでこれ以上書くととんでもないポジトークになってしまうためこの辺にしておきます・・・

世界初「SELL BTC, BUY GORO」が行われた記念すべき #3
(全力ポジトーク)

つまりは、ロマン

これは完全な主観なのですが、ビットコインに自分の作品を載せるってすごくロマンなんです。
osakanaもかつて人類だったころに芸術家を目指していた者の端くれです。
デジタルで作品を作っていたので、自分の作品を永続的に記録できるものはないだろうかとずっと考えていました。
osakanaは自作にはこだわりすぎるので記録媒体としてはイーサリアムフルオンチェーンですら永続するかは微妙と考え、仮に48KB以上の容量が記録できるようになったとしても自作は載せないと思います。
しかしながらビットコインは別です。これは心から載せたいと思える。主観強めですが作家にとってはそれくらい魅力的な存在です。
ただosakanaがビットコイン好きすぎるだけとも言えますが。


終わりに

今回も例のごとく長くなってしまいましたが、読んでくださった方ありがとうございます。
osakanaは間違った内容の記事を書いてしまうことがとても嫌なので、もしosakanaの認識が間違っている箇所を見つけたらこっそり教えてほしいです。

最後になりますが、グダグダと長くこんな記事を書いたosakanaの根底にある気持ちは結局これです。
「先頭に立って道なき道を切り開いていく美術家の姿ってクソかっこいいよね」

ナウなヤングの間で話題の#GOROMEME


最後の行まで読んでくれた君だけに、この言葉を贈りたい。
SELL BTC, BUY GORO


osakana.eth


GOROディスコードリンク↓


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