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2023年度大阪経済大学経営学部秋学期「地域企業連携実習」について

※この記事は大阪経済大学経営学部で開講されている「地域企業連携実習」という授業についてのお知らせです。基本的に大阪経済大学の学生向けに書かれていますが、それ以外の方が読んでくださってもまったく差し支えありません。

この授業は学生たちが大阪市内の中小企業を取材して、その成果を作成するフィールドワーク型の授業です。去年度は「企業のWikipediaをつくろう」というテーマでした。去年度の授業の様子はこのNoteでも記事にしていますし、大学のウェブサイトでも授業の取材記事を見ることができます。

【経営学部】地域企業連携実習(2022年度)前編
【経営学部】地域企業連携実習(2022年度)後編

今年度のテーマは「「求める人材像」を考える」です。インターンシップの普及にともなう就職活動の早期化によって、大学生は入学後早くの段階で卒業後の進路について考えざるを得ない時代になっています。企業について学生が注目する観点は多様で、求人案内の「求める人材像」はその一つでしょう。しかし、「求める人材像」で提示されていることは、「前向きな人」「ガッツのある人」「行動力がある人」のように、短い言葉で抽象的なことが述べられているうえに既視感があるものも多く、大学生側からすると、そもそもどこまで本気で受け取ればよいのか、受け取るとしても、どうすればその「人材像」に自分を合わせることができるのか、などと戸惑ってしまいます。

他方、新卒採用を目指す企業の側でも、どのようなことを書けば学生が興味を持って応募してくれるのか、試行錯誤していると言ってよいでしょう(実際、ネット上では企業の採用担当者向けの求人案内作成指南コンテンツが多く見られます)。また、そもそもどんな学生に入社してほしいのか、社内で見解が統一されているわけでもない企業も少なくないと思われます。そして、学生はこうした企業側の事情をあまり承知していないでしょう。つまり、学生と企業をつなぐ接点である「求人」は、互いが互いの姿を見るガラスではあるものの、そのガラスはきわめて不透明で、場合によっては相手の姿を歪めてしまっていることもある、と言えるでしょう。

そこで今年度の地域企業連携実習は、学生と企業が協力して「求める人材像」を作成することを目指します。学生はさまざまな企業の求人コンテンツを通して「求める人材像」について調べたうえで、企業取材・対話を通して、その企業が「真に求める人材」とは何かを探り、それを適切に表現する言葉を考案します。

授業では、様々な企業の「求める人材像」を調べてプレゼンテーションしたり、連携企業を訪問して取材をしたりします。そして、企業の人材ニーズを把握して、「求める人材像」を作成します。

初回授業は2023年9月21日5限目です(教室などはシラバスで確認してください)。履修希望者は必ず出席してください。

担当教員:稲岡大志



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