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世界オープンデータの日 ~八王子で考える井戸端会議~


こどもの貧困、医療・福祉、農業、観光などで活動している方々にもご参加いただき、みんなで気軽にラウンドテーブル形式で討論するものです。
八王子市は、2017年度から南多摩5市連携(稲城市、多摩市、八王子市、日野市、町田市)によるオープンデータ利活用推進事業を行っており、2019年度も継続して実施する予定です。
オープンデータを利用して世界中で暮らしやすい地域社会をつくる活動が広がっています。
3月2日は、「世界オープンデータの日」のイベントが地球上の多くの場所で開催されます。
2019年、市民サイドからも、ユニークなアイデアを提案していきましょう!

■開催日時:3月2日(土) 14時~17時
■場所:Business Lounge 802 
 〒192-0082 東京都八王子市東町1-10 グランデハイツ八王子8階
 アクセス:https://www.businesslounge802.jp/access/

■当日のスケジュール
14:00~  開会・説明   沖先生、箕谷さん
14:10~  セッション1  川久保 美紀子 様
14:40~  セッション2  岩坂 明 様
15:10~  セッション3  鈴木 亨 様
15:40~  休 憩
16:10~  セッション4  及川 健一 様
16:40~  セッション5  久保 直子 様
全体討論

今年はCode for Hachioji主催の拡張井戸端会議というゆるい形式で、活動団体、行政職員、市議会議員、企業、大学の皆さんに集まっていただき、短時間ながら濃い内容盛りだくさんの有意義な意見交換が出来ました。
グラレコでのトークのまとめや、UDトークを使ったリアルタイム字幕など、初の試みにもチャレンジ! 大好評でした。
関係者の皆さまありがとうございました!

司会進行は、Code for Hachioji 箕谷さん


◆セッション1
 一般社団法人フードバンク八王子 理事 川久保 美紀子様

◆フードバンク八王子の事業
①パントリー事業
 ・生活困窮者、食料に困っていらっしゃる方に月2回食料を渡す事業。
 ・八王子市の自立支援課と組んで、食料の支援が必要とされる方に食料を
  支援する。
 ・パントリー事業は自立支援のためなので、八王子市の方には自立支援
  課、他市の方には他市の行政等を紹介して自立した生活ができるように
  支援する。
②子ども食堂を応援する
 ・地域食堂とも呼んでいる。毎月地域食堂の開催カレンダーを配ってい
  る。
 ・市との契約で、主に民生委員に配っているので、市民の目には触れない
  のが課題である。

 ・活動報告会もやっている。
  目的:地域食堂という活動を市民に知っていただき、市民に参加してい
     ただきたい。市民の方を一人でも増やしたい。
 ・地域のコミュニティの場として食堂はとても大事。
  
食堂は、子どもと大人の繋がりを生んだり、お年寄りの孤立・子育て中
  のママの孤立などを解決できる。
③フードロスにも取り組んでいる。
 ・企業のフードロスや家庭のフードドライブ等で食料品の寄付をしている
  が、まだまだ足りない状況である。

 ・今後の方針
  ①市内にもっとパントリーを増やしたい!!
   6地区あるなら地区に1個でもいいから作っていきたいと思っている。
  ②子ども食堂を各小学校区に一つ作りたい!!
   八王子市には約80の小学校がある。しかし、子ども食堂は14しかな
   い。各小学校区に一つあると、子どもたちが歩いて食堂に行けるし、
   周りの大人たちも気軽にお手伝いしたり、食料を支援したりできる。
  ③八王子市内で、フードロスを回すシステムを構築していきたいと思っ
   ている。

◆セッション2
 八王子観光コンベンション協会 事務局 次長/MICE推進課
 課長 岩坂 明様

・主な営業内容は法人・個人・MICE誘致をやっている。
・MICEとは各々の関係者が集って議論、名刺交換を行って交流を深める会の総称。
 M ミーティング
 I 
 インセンティブツアー
 C コンベンションセレモニー
 E エキジビション

・MICE誘致は2017年度5件だったが2019年以降に7件から12件まで伸びている。
・2021年に産業交流拠点ができる。
 (札幌コンベンションセンターとほぼ同じ大きさ)

・今後の方針
 ①八王子全域で25の大学・短期大学があるので、こういった地のネットワークを使って八王子全域に人を呼び込む。
 ②オリンパスホールの他に産業交流拠点ができるので、それを視野に入れたイベントが必要になる。
 ③高尾山があるので、エクスカーションツアーができると思う。
・八王子の宿泊施設について
→3年後のダブルダッチの世界大会に向けて用意した部屋が2000ルーム、立川市や隣の市にも声を掛けてやっているが、それでも足りない。
・文化交流について
→2月に外国人向けプログラムを予定している。
八王子のホテルに泊まる→歩いて子安神社に行く→神社で舞を見たり、神社の文化を体験する→食事をして帰る
【以前】
高尾山に登る→薬王院に行く→パーティーをやる

・民泊について
  →セキュリティの確保、安全の確保の面で難しい。

◆セッション3
 NPO法人 YUGI 代表理事 鈴木 亨様

・多摩ニュータウン(昭和40年開発)
  →全面買収して開発・・・住んでいた人も立ち退かなければならない。
畑や山も一面買収する、農家を認めない開発 
・由木かたくりの会
→障がい者の施設を作りたいというニーズがあったが、全面買収で価格が決まっていたし、開発計画も決まっていたので入る余地がなかった。
→施設が造れない都市計画の開発抑制区域に、農器具小屋としてログハウスを作った。人が住まなければ違法にならないので、東京都も賛成し、500万を援助してくれた。
・多摩ニュータウンは道路も住宅も全てURである。
堀之内寺沢里山公園もURの課長を呼んで造った。
・八王子市は障害福祉事業の部分では遅れている。
・FIO(新規就農者の集団)を作った。
 →農業体験農園をやっている。
農地は賃貸ができないので、農家が栽培のやり方を指導して、指導料をもらう形にしている。
・地産地消
これまでは八王子で作ったものを八王子で消費するのが地産地消だったが、八王子に新規就農の体験場所として農地を使ってもらい、八王子で農業始めた人たちが夏の間は北海道で農地を借りて、耕作をして、北海道で作ったものを八王子に持ってくるのも地産地消ではないかと思う。

◆セッション4
NPO法人AKITEN 代表 及川 賢一様

・空きテナントの活動
①空きテナントが生じる理由
→1店舗が閉店すると、商店街に来る人の数が減少して、さらに2店舗が閉店して、人の数が減少するということのスパイラルが起こっている。
②活動の目的
→新しい契約が決まるまでの間、空きテナントを資産として地域で利用することで、商店街の人通りを絶やさず、新しい契約が決まるまでの間有効活用するため。
③活動の方針
アートデザインの力で町の理想像を提案し、現在の街の姿と理想像の間にあるギャップの解消に向けて行政とも連携しながら課題解決策を実行していく。
・まちづくり会社や市役所と連携して取り組んできた結果、空きテナントが減少した。

現在の空きテナントは9.9%であるが、その中で貸せないテナントが6.6%なので、実際には3.3%しか空いていない。
・活動の内容
①街の理想像を提案するためのアートイベント、ワークショップやトークイベントを開催する。
②一緒に活動してくれる仲間を集めるためのゼミナールを開いたり、ギャラリーを経営 したりする。
③解決策として、デザイン的な手伝いををしたり、リノベーションしたりする。
・空きテナントを空き地のように使う。(子どもにも使ってもらえる)
・障がい者の就労支援のカフェを作った。
  
◆セッション5
 Interrupt LLC. 代表社員 CEO 久保 直子様

・アーバンデータチャレンジのアプリケーション部門に応募するため、ハザードマップを作った。 

・アプリ紹介(iPhoneのアプリ)→避難所、トイレ、病院などのオープンデータを利用して、現在地周辺にどんな施設があるのかをまとめたアプリ。
→全部回って、施設の近くまで行って、タップして、確認すると、オフラインで保存できる。
災害時、電話回線が使えなくても地図だけあればいいと思ってオフライン保存ができるようにしてある。

・きっかけ
→緊急避難をする際に、自分を中心に避難所を考える必要があると思ったため。
・ウェブサイト
 →アプリを1本作っただけでは、Appleは審査をしてくれないので、ウェブサイトを作って、アプリの紹介をしなければならない。
 →現在地というセンシティブの情報を取ってサーバに上げるということだけで、情報が漏れているのではないかと言われたりするので、ウェブサイトで取った情報はサーバに送るが、サーバ側で保存したり、情報を売ったりしないという意思表示をしなければならない。
・オープンデータの管理
→オープンデータを集める際には、様々な自治体のオープンデータを集めなければならないので、オープンデータの管理が難しい。そのため、管理用のプログラムも作る必要がある。
・自治体のオープンデータについて
→自治体ごとにデータ形式が異なるので、なるべく統一して欲しい。
→文字コードについては、SJISはやめて欲しい。UTF-8にして欲しい。
→CSVをDBに入れて、皆でAPIとして共有できるように、読んだら返す仕組みを統一してやる方向に進んで行くと、利用する側はもっと楽に使えると思う。


東京造形大学の沖先生によるグラレコ挑戦!

終了後の反省会


・【情報共有】徳島県のオープンデータポータルサイト
 https://www.g.tokushima.lg.jp/kenseijoho/opendata/




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