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若手に伝えたい。仮説と検証を繰り返すうちにできる『ひらめき力』

 若いうちは頭が柔らかいから、色々な発想ができる!と思っている人は多いかもしれないが、実際はそうではない。80歳を超えても、クリエイティブな発想、ひらめき力を持っている方を私は知っている。またその逆もしかり。今回はひらめき力について書こうと思う。

若いから頭が柔らかいことの弱点

 頭が柔らかいとは、良い習慣も悪い習慣も覚えやすいということ。頭を使うと熱を帯びたようになるはず。それだけ頭を使うということは負荷がかかるし疲れる行為だ。そのため、一見、頭を使っているような行動に慣れると、上手に楽をするようになる。

 試験を受けるとしよう。確かに頭を使っているようにみえるが、ひらめき力をつけるための使い方ではない。すでに課題があり、その答えに導くための手段を選んで解いていく。何かしらの枠組みが存在する中で最適解を導き出す行為だ。では、ひらめき力をつけるための頭の使い方とはどういったものなのだろう。

ひらめき力とは

 ひらめき力とは、今までになかった課題を見つけ出す力であり、その解決方法を導き出す力でもある。そのため、当たり前のように周囲に存在するものに対しても、時には『なぜ?』と疑問を問いかける必要がある。そういったアンテナを、常日頃から高く立てていると、突然ひらめくことがある。

 革新的と言われるコトやモノは、こういったひらめき力から生まれ、時には人々の生活まで変えていく。

 例えばiphone。今では当たり前になってしまったアイコンでの操作。お年寄りや子供には敷居の高かったキーボードやテンキー操作に対し、なぜそれしか入力方法がないのだろう?直感的に分かりやすくデザインされたアイコンで、簡単に入力できるようになれば、一体どうなるだろう?とひらめいたことが技術力の向上と共に実現可能となり、そして生活まで変えてしまった。

 インターネットは大学や企業の中での閉ざされた情報接続手段だった。なぜ閉ざされたままなのだろう?それらを相互につないだらどうなるだろう?今のネット社会を支える技術はそういったひらめきから発展していった。

ひらめき力を鍛えるには

 ひらめき力を鍛えるには、多くの仮説を立てて、検証してみることだ。なぜ?なぜ?なぜ?と繰り返し、今、目の前にあることに対して疑問を持ち、そしてその解決策を考えてみる。

 自分が作った答えのない問題集を延々解き続けるようなものだが、脳というものは騙されやすい。それを繰り返していくうちに、徐々に仮説を立てて検証することが楽しくなってくる。

 たくさん仮説を立てて検証し失敗してみよう。誰に迷惑をかけるわけでもない。でもそれはきっと、あなたをオンリーワンの人間に創り上げていく一つの手段となるだろう。

Office OSADA代表。一部上場企業、中小企業でエンジニア・知的財産・人材育成・経営企画を経験した時のノウハウや企業裏話を元にnoteを研究しています。【期間限定】で無料公開 ↓↓