ゼロからVRoid入門してみたのでTipsをまとめてみる
2020年の新型コロナウイルスの流行による外出自粛や、妻の出産と里帰りで一人の時間が増えたことをきっかけにVTuberの泥沼にはまり、その中で兎鞠まりというバ美肉VTuberに出会いました。
もうすぐアラフォーの子持ちおじさんだけど、バ美肉すれば憧れの幼女になれるという夢とともに3Dモデルや配信技術について色々調べたので、備忘録としてNoteにまとめていこうと思います。
ちなみに、絵はロクに描いたこともないし、描けば美的センスが無いだの空間把握能力が無いだの色々と言われるぐらいには絶望的に絵心は無いです。
最初はBlenderなどでチャレンジしてみようかと思いましたが、前述の理由によりまずはお手軽に始められそうなVRoid Studioに手を出してみました。この記事ではVroidで試行錯誤したことを紹介します。
ちなみにVRoid歴は3日なので間違ったことや、もっとベターな方法があるよという時はこっそり教えて下さると嬉しいです。
困った時に最初に見るページ
基本的なことはVRoid Studioの公式のTipsを見れば大体解決します。
https://vroid.pixiv.help/hc/ja/sections/360000076662
あとはBoothでVRoidで検索すると、VRoidの機能を最大限活用したトリッキーな素材が出てくるのでこちらも割と参考にしています。
https://booth.pm/ja
作りたいもの
今回はSNS(Mastodon)の自分のアイコンを参考にしながら可愛い幼女を目指していきました。私は色彩センスも皆無なのでこういうイラストからスポイトツールでRGB値を抽出して使っています。
最初の素体選び
VRoid Studioを起動するとサンプル選択か新規作成の画面が出ると思いますが、デザインゼロセンス勢の戦いは素体選びから始まります。
VRoidでは髪と肌の色はパラメーター調整では容易に変えられないので、ベース素材としては髪型が目的に近くて無難なやつを選ぶと良いです。例えばVitaやDarkness_Shibuは肌テクスチャがちょっと特殊になっています。今回は無難なViviを選びました。
ちなみに、テクスチャのエクスポートや髪のプリセット保存で他のモデルに移植することも出来ます。
Vivi。無難で髪型が作りたいものに近かったのでこれを利用する。
新規作成だと髪型を0から作る必要がある。好みの髪型のモデルを一度読み込んで「プリセットとして保存」すれば他のモデルで読み込む事が出来る。
Vitaは顔テクスチャに模様が書き込まれているので、肌テクスチャ画像の修正が必要になる。他のモデルの肌テクスチャを移植することも可能。
体型のパラメータ調整
好みの体型に調整します。自分は幼女っぽくしました。特に必要ないかと思いますが、参考に自分のパラメータを載せておきます。
肌のVRoid感を減らす
デフォルトの顔と服装テクスチャはかなり強めに陰影が入っているので、アニメ調にしたい時は色調を補正します。
影がちょっと強い
顔編集→テクスチャ→デフォルト画像を右クリックで、テクスチャをエクスポート
画像編集ソフトで色調補正。自分は無料のFireAlpacaを使っています。全体補正だと頬紅も薄くなるので適宜修正する。これでも十分ですが、自分はさらに顔の中心をベタ塗りして塗り直しました。
美白成功。体や服のテクスチャも適宜色調補正する。
口の中の色を直して歯を消す
デフォルトだと口の中が若干リアルで色が濃いのと歯が邪魔なのでテクスチャ修正しました。歯と舌が要らない場合は単色塗り潰すだけです。Boothにも口の中テクスチャが色々とあるのでこれを使うのも手です。
口の中テクスチャ
修正版。
目を作る
Boothを探せば瞳のテクスチャが色々とあるのでそれを使うのが無難です。ちなみに自分はアイコン画像から抽出して眼球移植しました。
エクスポートした瞳テクスチャとレイヤーで重ねて位置合わせ。
ジト目にする
ジト目が好きなので頑張ってジト目にしました。細々とパラメータを直していく必要はありますが、簡易的には上まぶたを1.5くらい下げて目頭と目尻を調整するとそれっぽくなります。
スライダーでは上まぶたを1.0までしか下げられないのですが、テキストボックスに直接入力することで上限を超える事出来ます(パラメータの上限突破)。パラメータ上限突破は他にも色々な箇所で応用がききます。
この辺は完全に好みだと思うので適宜調整しましょう。上限突破をすると表情も変になりがちなので、全て調整しておきます。あとあまりにパラメータを無理にいじるとまばたきモーションがおかしくなるので、こちらはエクスポート後にUnityで調整する必要があると思います。
肌が服を貫通する時
上限突破やモーションによっては肌が服を貫通する時があります。こういう時は公式テクニックを参考に服の下の肌テクスチャを削除します。
上限突破爆乳すると乳が溢れる
服をデザインする
正直服のデザインは素直にBoothの素材を使わせて貰った方が良いです。今回は幼女にどうしても白ワンピを着せたかったので現在自力で作成中です。画力がないのできつい・・
作成中の白ワンピ
3Dテクスチャの位置合わせは、まずVRoid内であたりレイヤを作成して、テクスチャ・あたり・補助線を全てエクスポートしてドローイングツールにレイヤーとして読み込むと調整がしやすいです。フォトショとかだと3Dモデルを見ながら編集出来るのかな? 公式はSubstance Painterを使っているとの噂をどこかで見かけました。
ワンピの位置合わせ。
FireAlpacaにレイヤーを分けて読み込み。一番したにベースカラーを置くと透過部分が見やすい。微修正してはVRoidにインポートして確認の繰り返し。
ちなみに服テクスチャはアルファ付き画像にすることで透過させることが出来ますが、半透明には対応しておらず中途半端なアルファ値を指定するとテクスチャが黒く濁ります。この辺はUnityの仕組みにも依存しているので公式ヘルプ参照。
髪型の修正
なにも分からん。。
基本的にはガイド修正→頂点修正→スムージングの繰り返しかと思います。
ガイド修正で髪の沿う平面を設定
髪の頂点を修正。頂点はガイド上を移動する。
スムージングで頂点のガタガタを軽減出来る
髪の先に色をつける
公式テクニック集参照
自分はFireAlpacaで髪レイヤーの上に乗算でグラデーションを乗せて調整しました。
ちょっとややこしいですが、ヘア用のマテリアルは髪を選択して右の複製で増やしました。ここで複製するとテクスチャの「ヘア」が増えているはずです。別名に変えられないものか・・
その他
まだやっていませんが、髪かざりや被りものを作る際には髪をいじって無理矢理作るそうです。公式テクニックでは方法を牙を作る方法なども紹介しています。
おわりに
今回はVRoidで試行錯誤しながら製作していた過程を紹介してみました。初めて使う人の参考になれば幸いです。VTuberシリーズとしてこれからもVRoid以外にも配信環境など色々紹介していこうと思います。
果たして幼女Tuberの夢を見たおじさんの運命は何如に!? タイムリミットは妻と赤ちゃんが帰ってくる一ヶ月後だ!
おまけ(製作の変遷)
第一世代
とりあえず髪と目だけ変えただけだけど十分かわいいのでVRoidすごい。
第二世代
体型が幼女に
第3世代
ジト目に目覚める。(猫宮ひなたの影響)
第4世代
髪を染めて悪い幼女に(VTuberっぽいかなと)
第5世代
髪型調整と紐ワンピ化
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