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OS magazine

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これは、大阪のとある葬儀社で新入社員に向けて一年間にわたり勝手におくりつけていたメールマガジンを、なんの需要もないのに再編集し勝手にアーカイブ化したものである。
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#法然

Vol.14「浄土宗」

浄土宗宗歌「月かげ」 月かげの いたらぬさとは なけれども ながむる人の 心にぞすむ これは浄土宗の宗祖・法然が詠まれた和歌の代表的な一首で、浄土宗では「宗歌」と位置付けられています。 「月の光が届かない里はないけれど、眺める人の心は澄んでいる」 月影は極楽浄土の阿弥陀仏から届く光です。光は誰の身にも届きますが、光指す方向を眺めることによって心まで届きます。 末法思想が蔓延しはじめた鎌倉時代初期。 心の救済を求める庶民のために仏教をわかりやすく説いた法然。 ただ「南