NLDS 第4戦
PHI 3-1 ATL
背水の陣で臨んだ第4戦。だが、ブレーブスのワールドシリーズ制覇という夢への道はまたしてもフィリーズに絶たれてしまった。
先発はストライダーVSスアレス。第1戦と同じ組み合わせだった。
序盤、ブレーブス打線はまたしてもスアレスを打ちあぐねる。3回までノーヒット。ボールになる変化球に手を出して打ち取られる。前回と同じ相手に、同じ打ち取られ方をした。とにかくこのディビジョンシリーズ、ブレーブス打線はスイングが硬く、ボールの見極めも悪かったと思う。
一方のストライダーは初回から3回まで毎回2人のランナーを背負う苦しいピッチング。だが要所でギアを上げて100マイル超を連発し、なんとか踏ん張って0点で抑えた。特に2回は1アウト1、2塁からの9番ロハスのセンター前の打球をハリスがスライディングキャッチ。ダブルプレーとなった。バックの守りもストライダーを盛り立てる。
試合が動いたのは4回。低めのチェンジアップをライリーが力強くすくい上げる。打球はレフトスタンドへ。シリーズ2本目のホームランはチームに貴重な先制点をもたらした。オルソンもヒットで続く。だがこの押せ押せの展開でオズナがダブルプレー。流れを止めてしまった。
嫌な流れで迎えたその裏、昨日に続いてまたも7番カステラノス。インコースからのスライダーを完璧に捉えた。レフトスタンドへの第3号同点ソロホームラン。
さらに5回裏、次は2番ターナー。完璧に捉えた打球は左中間に着弾。昨日に続いて2試合連続となるソロホームラン。これも打たれたのはスライダー。ど真ん中に入ってしまった。
さらに6回にもカステラノス。ストライダー渾身の100マイルのど真ん中(おい)ストレートを左中間へ。2試合連続マルチホームランとなる第4号。ストライダーはここで無念の降板となった。1-3。打線の状態を考えるとこの3点目は大きすぎた。
今日のストライダー、調子は良かった方だと思う。序盤こそ球数が多くなったが、気持ちも入っていたしナイスピッチングだった。ただ、やっぱり今のストレートとスライダーのほぼツーピッチ(一応チェンジアップもある)状態でさらに成績を伸ばすのは難しいかなと思う。ストライダーのスライダーは曲がり幅は大きいが真ん中に入ると絶好球になってしまう。カットボールやシンカー、ナックルカーブのような目線を変えられる球種があれば…と思う。ここは来年以降の課題ということで。
7回表、ブレーブスに大チャンスが訪れる。アルバラードがツーアウトから2者連続フォアボール。ランナー1、2塁。ここでフィリーズは勝負をかける。なんと守護神のキンブレルを投入。ブレーブスもここが勝負所とばかりにフォアボールを選んだアルシアに代走の切り札ウォール、ハリスに代打ダーノー。そのダーノーも選んでフォアボール。
2アウト満塁。点差は2点。バッターは1番、アクーニャ。
守護神と、主砲。意地と意地のぶつかり合い。戦いは7球に及んだ。ラストボール。ややインコースよりのストレートをアクーニャが弾き返す。左中間に飛んだ打球。だが、センターのロハスが追いついた。ブレーブス、痛恨の無得点。アクーニャも悪い当たりじゃなかったけど…
最終回、ブレーブスにもうひと山訪れる。マーフィーのヒットとオズナの好走塁でソトからノーアウト1、3塁のチャンスを作ったのだ。ここでピッチャーはストラームに交代。バッターはここまでシリーズ無安打のピラー。2球目、インコースの厳しい球を打ってまさかのショートフライ。さらに代打ロサリオは初球を打ってレフトへの浅いフライ。一瞬にして2つのアウトを献上してしまった。この打撃はまさにこのシリーズのブレーブス打線を象徴するようなものだったと思う。続く代打グリッソムはあえなく三振。
試合終了。1-3。去年に続いて、またしても、フィリーズの壁を越えられなかった。敗因とかシリーズ通しての振り返りはまた後日書こうと思う。
ただ1つ言えることは、ブレーブスがやりたかった野球をフィリーズにやられての完敗だったということ。打線は最後まで冷えたままだった。長打すら打てなかった。
今年こそ…と挑んだシーズンだったからファンとしても本当に悔しい。
ポストシーズンがここから本番に差し掛かっていく中、ブレーブスは、一足先にシーズンに幕を下ろした。
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