視能訓練士軍団 2月号

水晶体

□多焦点眼内レンズの選定

▶多焦点IOLオペ希望の患者さんのオペ前はどういった検査や話をしているか ▶レンズの種類決定までORTがしているか

▼施設により業務範囲に違いあり。

・全てDr.が決定 ORT検査(遠見/近見希望は決定)

・ORTが検査実施 IOLの種類や度数はDr.と相談して決定 (提案することはあるが、こちらが決定までするのは責任が重すぎるので 「相談」という形で留めている)

・ORTはアドバイザーとしてIOLの説明と検査を一通り実施+IOL決定 (ムンテラ、レンズ種類、乱視軸の決定を含む)レンズの種類を決定 Dr.は最終確認のみ

・(単焦点のみの施設)レンズの種類はDr.が決定 ターゲットは眼軸の検査時に問診(若い頃に眼鏡を使用していたか、左右差はな かったか、仕事や趣味)、現状の度数(自鏡、矯正)、患者さんの希望。それらを参 考にし、総括してORTが決定。その際に術後の見え方、誤差が出る可能性があるこ とも説明する。

□水晶体偏位の見方

▶水晶体偏位はどのように読み取るか。

▼画像参照(提供:なる先生) 右目であれば水晶体が左上(外上方)に偏位しているので、水晶体の内下縁が瞳孔内 に写っている。

▼マルファン症候群

水晶体が内上方に偏位するものが多い。 (この症例では外上方) 

□ IOL計算式の使い分け

▶ハイジスとバレット式の使い分けは?

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