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葉巻吸い吸いオタク

葉巻をもらったので吸ってみた。
以下、感想。

・貰った葉巻はすでに両端が切られたもので、吸口の判別が最初難しかった。

・葉巻は円柱型だが、一方は平らにされており、ホイッスルの咥える部分のような形をしていた。多分こっちが吸口。

・着火方法を調べたところ、通常のタバコとは異なり、頭(吸口と逆の方)に対してライターを直列に置き、頭全体を火で覆って炙るらしい。
着いたかどうか分かりづらい。

・葉巻は肺喫煙をしないという知識だけは持っていたのでふかしてみたが、うっかり肺に煙を入れてしまう。めっちゃ咽る。

・フレーバーがついており、イチゴと、うっすらチョコのような匂いがした。しかし、吸っていると通常の喫味しか感じない。
使っている葉がなにか分からないが、多分いい葉なのだろう。
重たい味だが、雑味がない。きめ細かく、整った味がした。

・ぶっちゃけ美味いかどうかはわからん。
咽せてばかりだったのもあるが、とにかく苦味が先行してしまう。タバコ吸い始めた頃を思い出した。味を楽しむレベルに達せなかった。

・タバコと違って燃焼剤が入っていないのか、吸わなくなると勝手に火が消えた。通常のタバコは大概燃焼剤が入っているので、吸わずともどんどん燃えていく。リラックスしてゆっくり味わいたい時は一番いいと思う。

【超個人的感想】
通常のタバコと葉巻では用途が違う。
タバコはストレスを潰すための庶民の相棒。マックみたいなもん。
葉巻は時間を楽しむための貴族の道具。帝国ホテルのアフタヌーンティー。
そりゃあ漫画やらアニメやらで金持ちのアイコンになるわけだ。

ふと思えば、ゲ謎でも水木に取引先の社長が葉巻を勧めるシーンがあった。
ゲ沼に足を取られた友人が読めと言った記事には以下のような記述がある。

社長は酒の味が分かった水木に今度は葉巻を勧めるのです。そこで水木は葉巻を燻らすのではなく、タバコ同様に大きく吸い込んで咳き込んでしまいます。葉巻の嗜み方を知らぬ水木の姿に大笑い。「君にはまだまだ早かったようだな」という態度を見せます。

 このシーンで分かるのは水木と社長の上下関係です。酒と葉巻を使って、社長は水木に自らの優位を言外に伝えた訳です。現代の言葉で言えば社長はマウントを取ったのです。水木の立場になれば、こんなことをされて嬉しいことは何ひとつないでしょう。しかし当時のサラリーマン社会を考えると酒や葉巻を味あわせてくれる分だけ龍賀製薬社長はマシなのかもしれません。

「 #鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 」をタバコで超解説【シガレット・バーン/映画的喫煙術】

 龍賀製薬社長の最初から味わえないと分かっているのに喫わせる葉巻、上司のタバコに火をつけるサラリーマン作法を考えるに、日本映画の中で描かれる、男性間で交わされるタバコ仕草は“上下関係/優劣・強弱関係”を固定するために使われるものではないかと思うのです。

「 #鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 」をタバコで超解説【シガレット・バーン/映画的喫煙術】

金持ちの悪道楽すぎる。
この記事は映画鑑賞後に読んだので、当初、社長が水木に勧めるシーンを観た時は「なんやいいヤツやんけ」と思っていた。
この考察を踏まえると全然そんなことない。
ホモソーシャルのヒエラルキー描写だったんだ。
因習村を取り仕切る豪族に婿入りするくらいの男がそんな優しさを持ち合わせているわけがなかった。
はーーーー水木がんばれ、めげるな水木。


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