ミュージアムの中の人がじんわり語る「2023年前半 個人的に興味のある展覧会」
自己紹介はあらためて行いますが、いろいろな業界を見聞きした経験をもとに、現在関わっているミュージアム業界(そんな言葉ないw)についての(あまり知られていない)ことを中心にご紹介できればと思い、不定期にnoteで雑多な文章を書き散らかしています。で、今回のネタは「2023年前半 個人的に興味のある展覧会」。ではどうぞー。
っていうか、もう2月なんですけどね。
エゴン・シーレ展
東京都美術館
2023.1.26〜4.9
個人的には西洋絵画は人物画よりも風景画に心惹かれることが多いのですが、機会あればなんとなく見ておきたいな、と。
芳幾・芳年-国芳門下の2大ライバル
三菱一号館美術館
2023.2.25〜4.9
ただただ月岡芳年の武者絵を堪能したい、というそれだけです。そして個人的には未知である落合芳畿の作品も。ちなみに三菱一号館美術館、長期休館前なんですね。
江戸絵画の華
出光美術館
2023.1.7〜2.12+2.21〜3.26
1部、2部にわかれて会期設定されているのですが、個人的には伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」をじっくりと見てみたいなあ、と。2006年に京都国立近代美術館で見た「プライスコレクション 若冲と江戸絵画」以来なのでかなり楽しみにしています。
幕末土佐の天才絵師 絵金
あべのハルカス美術館
2023.4.22〜6.18
2020年に開催された「奇才ー江戸絵画の冒険者たち」が非常に印象に残っているのですが、中でもインパクト大だったのが蠣崎波響(日本史の教科書にも載ってた「夷酋列像図」)と、この絵金でした。
大名茶人 織田有楽斎
京都文化博物館
2023.4.22〜6.25
※残念ながらサイトにはまだ掲載されていません
織田長益こと織田有楽斎といえば、日本史(というか時代小説やドラマなど)的にはあまりいい描かれ方をしない一方で、国宝如庵など美術史的に注目されています。その織田有楽斎が亡くなって400年の節目の年に行われる展覧会。建仁寺や正伝永源院などの寺宝が見られるのか楽しみです。
甲斐荘楠音の全貌―絵画、演劇、映画を越境する個性
京都国立近代美術館
2023.2.11〜4.9
タイトルにもあるとおり絵画だけでなく、演劇や映画(太秦時代劇)での衣装デザインなど多方面で活躍した甲斐荘楠音(かいのしょう・ただおと)。正直、どんな展示になるのか見当がつかないのですが、とにかくただ楽しみです。
2023年後半は「テート美術館展」とか、かなー。