見出し画像

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)をレビュー|人気の2-in-1タイプがさらにパワーアップ

ガジェットブロガーのおりすさるさんです😊

Ankerが「最高峰充電器シリーズ」とうたう「Anker Primeシリーズ」に、待望の充電器&モバイルバッテリーが一体となった「Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)」が登場しています!

多くのガジェット系ブロガー・YouTuberが絶賛する本製品。ただ私の感想としては、「ハマる人にはハマるけど、ハマらない人はわりと多そう」というものでした。

価格は税込14,990円と高価な製品ですし、バッテリー容量や仕様を見ても、少なくとも万人受けする製品ではないな、という感じです。

それでもハマるといい製品なのは確か。まずは実際にレビューしてみて感じたメリット・デメリットについてまとめておきますね。

👍メリット

  • 充電器とモバイルバッテリーが一体となった2-in-1タイプ。1台2役をこなしてくれる。

  • USB-Cポートは最大65W出力に対応しノートPCも充電可能なパワー。

  • モバイルバッテリーとして使用時も65W出力を維持。

  • パススルー充電に対応。接続デバイスを充電しながら余力で本体を充電できる。

  • コンパクトで軽量、持ち運びしやすいサイズ感。

  • 壁のコンセントに挿したときに安定している。

👎デメリット

  • モバイルバッテリーとしてノートPCを充電するにはバッテリー容量が足らない。

  • 使い方が充電器とモバイルバッテリーどちらかに偏っている場合は、必ずしもコンパクト&軽量だとは言えない。

  • USB-Aポートは非搭載。

  • コスパはどちらかというと悪い。

  • 価格が高い。


製品の仕様

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)(Amazon公式)
出典:amazon
  • バッテリー容量:9600 mAh

  • 搭載ポート:USB-C x 2

  • AC入力:100V-240V~, 50-60Hz, 2.0A

  • USB-C入力:最大30W

  • USB-C出力:最大65W

  • 合計出力:最大65W(45W + 20W)

  • パススルー充電:対応

  • サイズ:約115 x 44 x 42 mm

  • 重量:約308 g

  • パッケージ内容:Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)、USB-C to Cケーブル(0.9 m)、収納ポーチ、取扱説明書

  • 価格(税込):14,990円

付属品には収納ポーチが含まれています。

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)に付属されている収納ポーチ
付属の収納ポーチ

高価格帯のAnker製モバイルバッテリーには収納ポーチが付属されていることが多いんですが、これが地味に嬉しいんですよね。どうしても持ち運び時に付いてしまう小傷を防止できます。

また、付属のUSB-Cケーブルはなぜか240W充電対応の高性能なものでした。

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)付属のUSB-Cケーブル
謎に高性能な240W充電対応USB-Cケーブルが付属

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)の出力は最大65Wなので完全にオーバースペックなのですが、同性能のUSB-Cケーブルを買うとそれなりのお値段がするので捨てずにとっておきましょう。

2-in-1タイプとしてはトップクラスの充電性能

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)の充電性能は、充電器とモバイルバッテリーが一体となった2-in-1タイプではトップクラス。

USB-Cポートは65W出力とパワフル

USB-Cポートは65W出力が可能なのでMacBook AirやMacBook Proを高速に充電できます。

2ポート同時使用時は45W + 20W

2ポート使用時は45W + 20Wの合計最大65Wで出力可能。MacBook AirならiPhoneと一緒に急速充電できちゃいます。

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)が凄いのは、コンセントから抜いてモバイルバッテリーとして使用時も出力が落ちないこと。

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)で13インチMacBook Airを充電している様子(モバイルバッテリーとして)
モバイルバッテリーとして使用時も出力が落ちない

充電器としてもモバイルバッテリーとしても最大65Wの充電性能は変わりません。

この手の製品の多くはモバイルバッテリーとして使用時に充電性能が下がってしまうので、充電性能が下がらないことはAnker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)を選ぶ理由になりそうです。

パススルー充電に対応

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)はパススルー充電にも対応しており、充電器として使用時は接続デバイスと内蔵バッテリーを同時に充電してくれます。

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)でパススルー充電している様子
余力でモバイルバッテリー本体を充電するパススルー充電

iPhoneの充電なら20〜30Wあれば十分足りるので、余力で内蔵バッテリーを充電してくれている感じですね。普段から充電器として使用しておけば、充電のし忘れを防止でき便利!

またUSB-Cポートからの入力にも対応しています。

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)本体を充電している様子
USB-Cポートで本体を充電することも可能

USB-Cポートでモバイルバッテリー本体を充電することも可能。USB-C入力は最大30W。上では「Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)」を使用しAnker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)を充電しています。

出力状況を表示してくれるディスプレイ付き

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)の前面に配置されたディスプレイでは、

  • バッテリー残量

  • 各USB-Cポートの入出力のワット数

  • 充電完了までの残り時間

  • バッテリーの最大容量

  • 充放電サイクル数

  • バッテリーの温度

これらを確認できます。

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)本体を充電中のディスプレイ
本体を充電中
Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)で充電中のディスプレイ
接続デバイスを充電中
Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)のバッテリーの状態
バッテリーの状態も確認できる

側面のボタンを押すことでディスプレイの表示を切り替えられます。

またボタンを2秒間長押して、ディスプレイの点灯時間、明るさなどを調節することもできます。

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)のディスプレイ点灯時間の設定
ディスプレイ点灯時間の設定
Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)のディスプレイの明るさの設定
ディスプレイの明るさの設定

モバイルバッテリーとしてはスマホ向け

モバイルバッテリーとしても充電性能が落ちずノートPCも充電できるわけですが、ノートPCを充電するには9600mAhというバッテリー容量は少なすぎです。

せっかくノートPCを充電できるほどのパワーがあるのに、バッテリー容量が少ないせいでノートPCとの組み合わせでは使いづらいんですよね。

ノートPCのバッテリー駆動時間をいくらかは延長できるものの、ノートPCを充電するなら少なくとも20000mAh以上は欲しいところ。

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)のバッテリー容量的に、基本的にモバイルバッテリーとしてはスマホの充電がメインと考えておいたほうが良さそうです。

使い方によってはおすすめできない場合も

使い方によっては、Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)をおすすめできないと感じました。

それは「使い方が充電器かモバイルバッテリーどちらかに偏っている場合」です。

例えば充電器として使うことがほとんどという人だと、同等の充電性能を持つ充電器を別で用意したほうが持ち運びしやすいですし、価格も安いです。

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)とCIO NovaPort SLIM DUO 67W
CIO NovaPort SLIM DUO 67W

上はCIO NovaPort SLIM DUO 67Wという充電器。スリム&コンパクトで持ち運びしやすく、2ポート搭載で最大67Wと充電器としての充電性能はAnker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)とほぼ同じです。

またモバイルバッテリーとして使うことが多いかたなら、よりコンパクトな10000mAhクラスのモバイルバッテリーを別で用意したほうが便利。

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)とAnker Power Bank (10000mAh, 30W)
Anker Power Bank (10000mAh, 30W)

上はAnker Power Bank (10000mAh, 30W)という製品で、10000mAhバッテリーを搭載しUSB-Cポートは最大30Wの出力が可能です。

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)と比較して出力は劣りますが、スマホやタブレットの充電なら30Wあれば十分すぎるパワーです。

モバイルバッテリーとしてノートPCを充電したい人の場合は、よりパワフルで大容量なものがおすすめですね。

UGREENの20000mAhモバイルバッテリー(PB720)とAnker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)
UGREENの20000mAhモバイルバッテリー(PB720)

上のUGREENの20000mAhモバイルバッテリー(PB720)は、大容量バッテリーを搭載し、USB-Cポートは最大100Wとパワフル。モバイルバッテリーとしてノートPCを充電するなら、Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)ではなくこっちのほうが向いています。

というような感じで、使い方が偏っている人の場合は充電器とモバイルバッテリーを個別に用意したほうが便利なことが多いですね。

Anker 733 Power Bankとの違いは?

Ankerの2-in-1タイプでは、「Anker 733 Power Bank  (GaNPrime PowerCore 65W)」が人気があります。これは従来からあるモデルですね。

仕様としてはAnker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)とよく似ていますが、こちらはモバイルバッテリーとして使用時の出力が65W → 30Wに下がります。ディスプレイも未搭載です。

あと気付いた違いは、壁のコンセントに挿したときの安定性。

Anker 733 Power Bank  (GaNPrime PowerCore 65W)を壁のコンセントに挿している様子
Anker 733 Power Bank  (GaNPrime PowerCore 65W)
Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)を壁のコンセントに挿している様子
Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)

Anker 733 Power Bankではコンセントによっては抜け落ちてしまうことがあったんですよね。Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)のほうが明らかに安定しています。

価格的にも大きな差はないので、これから購入される方はAnker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)でOKでしょう。

レビューまとめ

今回は「Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)」をご紹介させていただきました。

高い充電性能が魅力の2-in-1アイテム。バッテリー容量は少ないものの、モバイルバッテリーとしていざというときにノートPCを充電できるのは心強いですね。

また出力状況を表示してくれるディスプレイが地味に便利で、何ワットで充電されているかを表示してくれるので急速充電できているかどうかが一目瞭然。必須機能だとは思いませんが、見ているだけで面白いです。

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)は、おそらく数あるAnker製品のなかでも売れ筋となる製品。気になる方はぜひチェックしてみてください!

また私が運営するガジェットブログ「ガジェネクト」でもAnker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)のレビュー記事を書いています。あわせてチェックしていただければ嬉しいです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?