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「“歩けない僕”と“見えない私”の交換日記」始まります

新たに五輪種目となり、注目度急上昇中の“スポーツクライミング“。そんなクライミングは、“障害の有無に関わらず挑戦することができる”懐の広いアクティビティだということをご存知でしょうか。障害者によるスポーツクライミングは「パラクライミング」と呼ばれ、世界大会が開かれるほどに競技として確立しています。現在、パラリンピックの新種目とするべく、世界中の関係者が奮闘しています。

そんなパラクライミング界で注目される2人の日本人がいます。
世界選手権の“視覚障害”クラスで4連覇のレジェンド・小林幸一郎さんと、5年前からパラクライミングを始め、前回の世界選手権“車いすクラス”で銀メダル獲得のルーキー・大内秀之さん
それぞれがパラスポーツ普及活動を行う団体の代表であり、2人とも“障害があってもなくても輝ける世の中の実現”という同じ目標を掲げて活動しています。

そんな2人が、パラクライミングへの思いを語り合うために、ビデオレターによる“交換日記”を始めました
共通の目的を持っている2人ですが、お互いの境遇は、ずいぶん異なります。
大内さんは車いすの下肢障害者で、小林さんは視覚障害者。
片や生まれつきの障害で、片や中途障害。
片やコテコテの大阪人で、片やべらんめえの江戸っ子。
大内さんと小林さんは、交換日記を通じて、お互いの立場や考え方の違いを知り、新たな気付きを得ていくはずです。
2人の交換日記をみなさんにのぞいてもらうことで、2人が得た気づきを共有し、多様性の理解について考えてもらおうというのが、もうひとつの狙いです。

障害者と日常的に接点がないと、すべての障害者をひとまとに考えてしまいがちです。それは“かわいそうな人たち”という捉え方です。
しかし2人は、僕が出会った人たちの中でも、飛び抜けて個性的で、そして、まるで子どものように、ワクワクを胸に抱きながら人生を楽しんでいる2人です。
ひとつのカテゴリーに収まりようがない2人の世界観が、どのように混ざり合っていくのか。
“歩けない僕”と“見えない私”の交換日記、スタートです。


みなさんのサポートは、パラクライミングの発展のため、日本パラクライミング協会にお届けします。https://www.jpca-climbing.org/